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2005.09.28

18 植物に学ぶ

あらゆる生物は地球の自然環境の中で壮大な生態系を形成している.その生態系は個々の生物の生き延びる為の仕組みで出来上がっている.植物でも動物でも何十万種類が存在しているが,それぞれ相互に依存しながら,独自の生きる仕組みを持っている.この生きる仕組みは何億年,何千年の経緯のなかで確立して来たのである.

最近,道草を見ても,葉の形,花の形,色彩,香りにその花,ならではの仕組みがあり,あらためて関心や感動をする.『お前は,こんな考え方で,こんな風になっているのか』と.しかも何十万種類の植物が,たとえ同じような自然環境の中であっても,それぞれ独自のコンセプトを持っているのである.

恥ずかしながら,植物に全く知識がない小生は,こんな事を思ったりもしている.

高山植物は小さくて,花が美しいのは,強風の中で身体を小さくして,数少ない虫を受精の為に呼び込むために,派手な美しい花びらにしているに違いない.同時に少ないチャンスで受精を確実にする為に,花びらを深くして,蜜の香りで取り込もうとするもの,いや浅くした方が良いと考えているもの,等さまざまである.

とすると,『花びらへの美的センスは虫も人間も同じに違いない』とか『紫外線で反射した時の花びらの模様が,虫に分かりやすいように競いあっている』とか『高山植物の花の色に青がないのは,青空と区別が付かないからだ』とか『日当たりの悪い所では色ではなく香りで勝負だ』とか素人なりの仮説を勝手に立て,観ているのである.

木なども,養分の取り方,葉の形,種の形,種の落とし方,などすべてコンセプトが違うし,果物の実も,どこに運ぶために,どんな鳥を使うかによって,形状や大きさが違う.どれを取っても,生き延びてきた事実からすれば,そのコンセプトは完璧なのである.

動物のコンセプトと違って,動く事ができない植物ならではの,生き方やその生き方の多さに,すばらしい知恵を感じる.この知恵が植物の生命を支えているだけではなく,地球全体の生態系を支えているのだと,その偉大さに,つくづく敬服するのである.

ところで,人間にしても企業にしても,残念ながら植物のように生き方を確立しているわけではない.『我社は,こんなやり方で生きるのだ』と少しでも植物にあやかりたいと思う.何百年と,この道一筋でやっている仕事に接した時,ただそれだけで感動や尊敬をしてしまう.そこには仕事の必然性や確固たる社会的存在価値があり,同時にそうあり続ける為のたゆまぬ努力があるからである.その意味で会社の事業コンセプトや取り組みを観る時,植物を見る目と同じになるのである.

そんなわけで,植物の生き様を学ぶ中で,事業化や事業の仕組みへのヒントがあるかも知れないと思うのである.最も精巧に出来ていると言われるランや,群生しているセイタカアワダチソウや,生命力のあるタンポポや,水芭蕉や座禅草等,その生き方のコンセプト,仕組みに興味が尽きないのである.

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