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2005.09.02

01 政党に問う

歴史に残る意味深い総選挙(郵政民営化に代表される構造改革を問う選挙)が始まった.今回に限らず,各政党の施政方針には,最低,次の事を表明してもらいたいと思う.

①国の今後のあり方についての党の方針
②国の不良債務残高に対する認識とその対処策
③800兆の借金返済計画
④任期4年間の歳入・歳出計画と取り組む政策

各党から,このように整理された発信がない.断片的な発信が多いように思う.

①は党が考えている施政の構想,例えば小さな政府,大きな政府,安全保障,憲法改正,等,を明らかにして欲しいのである.

②は,一体どのくらい不良債務(効果なく借金だけが残っている債務残高)があると思っているのか,その上で,その防止策を打ち出して欲しいのである.

不良債務とは供給効果の無い事業,需要効果狙いの事業,人件費,等の為の借金残高である.言い換えると不良債務は散々食った食事代の未払い分である.未来の国民からすれば,自分が食べていない食事代を払うようなもので,まさに不良債務なのである.

これは明らかに,未来の主権在民権を奪う事になる.出来るだけ早く返済しなければならないのである.この食事代と言う不良債務をなくす事が真の借金問題なのである.

800兆の借金の内,どれくらいこれがあるのだろうか.この食事代を算出し評価できないとしたら,行政の仕組みの大欠陥である.どんな方法でも,これを開示する事は,政治や行政の義務だと思う..

③の問題は,借金残高をどのように減らし行くのか,素朴な質問である.その見識なくして,いかなる政策も無意味だからである.

④は借金残高と今後の歳入・歳出計画の問題である.政治のもっとも重要な予算構想の問題である.

この財政状況の中で,行政改革問題,地方分権問題,社会保障問題,少子高齢化問題,税制,等を論じなければリアリティがない.平和で安全な社会,暮らしやすい社会,と叫んでいるレベルではないのである.

ところで,どう考えても,政策は財政の限界から官業・規制を小さくして民力を高め,防衛・災害・医療・介護・福祉に重心を移すと言う選択肢しかないと思う.選挙に勝つ為に大盤振る舞いをする発想は極めて無責任と言うしかないのである.

それどころか,そんな政権が出来たら,確実に財政破綻に陥り,取り返しが付かなくなる.それを国民が判断する為にも,党が考える予算概要を明らかにする必要がある.

以上,財政問題を直視した政策と国民の覚悟が今回の選挙に求められる.その意味で,今回の選挙には,党や政治家の考え方を明らかにする必要がある.そうなれば,今回の総選挙は過去に例を見ない政策中心の選挙になるかも知れないのである.

国民も’おらが代議士’に政治を任せるのではなく,政策への賛否を意思表示する時代に入ったと思う.それで初めて,小選挙区制度,政権交代可能な2大政党化の意味が出てくるのである.

’あの政党・政策は良いがあの人はいやだ’あるいは,その逆をどう投票行動につなげるか悩む所だが.

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