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2005.09.10

09 経営に求められる状況認識の視点

会社の経営状況を認識する事は経営者はもちろん、社員もきわめて大事である.(下図はクリックで拡大)

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経営の状況を表す言葉に,私見だが,盛り場,踊り場,正念場,土壇場,修羅場,墓場』,がある.その説明を要しないが,例えば正念場とは

・市場がすでに変化している,
・収益構造が悪化し赤字決算が数年続いている,
・売上死守が存続条件になっている,
・資金が火の車である
・数字の会議が頻繁に行なわれている

こような状況を言うのである.この正念場にならない為に、踊り場の認識がきわめて重要である.正念場に落ちない,再び盛り場に向かう施策をこの踊り場で手を打たねばならないのである.

しかしながら,この踊り場の認識が極めてむづかしい.盛り場の成功体験や自信,放漫の感覚がこの認識を見逃させるのである.結果、正念場になって後悔する事になる.

踊り場の認識は,市場,受注,売上,収益,技術,競合などの変化,あるいは社内の根本的問題の露呈,などによって敏感に認識する必要がある.この対策を放置すると、たちどころに正念場と化すのである。

又,日々,正念場だと認識し,ひたすら数字の確保に必死な企業が実際には多いと思われるが,過去の経営を振り返って,

・振り返ってみて,盛り場,踊り場はいつだったか
・盛り場・踊り場と現在とで,同じ所,違う所は何か

を改めて認識し直し,土壇場に落ちない施策を講じなければならないのである.

ひたすら景気回復をじっと待ち続けていても,すでに風景や舞台が変わっていると思うのである.激動の時代,変わらないリスクが変わるリスクより大きいと思うのである.

転ばぬ先の杖が踊り場の大事な仕事である.身の丈の経営,特徴ある事業,社会・顧客から存在意義を認められる事業に軌道修正しなければならない.世の常に,’急速に大きくなった企業は急速にへたる’があるが,これも踊り場すら認識できずに,身の丈以上に突っ走った結果,起こるのである.

変化へのヒントや事業化の宝は現実の仕事の中に存在し,これを見逃さない感受性や行動力が企業経営には不可欠なのである.

CHANGEはCHANCEに,EVOLUTIONを繰り返すとREVOLITIONになる.英語の語原も,たまには良い事を教えてくれる.

もうひとつ,会社の状況を認識する視点ある.①過去からの視点(成長しているか),②顧客からの視点(評判はどうか),そして,③未来からの視点(方向性に手を打っているか),である.

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往々にして,会社の評価は過去からの視点になり易いが,事業の改革・開拓には数年かかる事が多い事を考えれば,③の視点は極めて重要である.③の評価が低ければ,いくら①②が評価できても,未来がない事になる.

最後に会社の状況を認識する視点が簿外資産である.簿外資産とは,①顧客資産(市場)②知的資産(ノウハウ・技術・人材など)③ブランド資産(企業評価)である.業績はこの簿外資産に依存し,この資産を増殖する事が経営なのである.

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以上,年に一回ぐらい,上記の視点で会社の状況を認識する事で,次の手が打てると思うのである.

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