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2006.01.01

26 大義に潜む危うさ

大義のもとで,やればやるほど,それを支える財源が疲弊し,本来の大義が元も子もなくなる,逆に,大義以前より悪くなる,危険がある.まさに大義に潜む危うさである.

例えば,福祉の充実が福祉の持続を困難にしたり,行政効率化の大義のもとで,天下り先の確保が目的化したり,産業振興の大義で税金を食い逃げしたり,大義をやればやるほど大義が破綻する事がある.

さらに問題は,利権確保の為に大義を作り,合法化する事である.例えば,自治体のやるリゾート開発や地域振興の為の造成は,本心は大義より工事が欲しかっただけであったりする事である.

戦後の復興に効果を上げたケインズ理論が,いつしか公共投資の波及効果より,工事する事(お金のばら撒き)を目的にした事業に変貌し,無用の長物と借金を作り続けた事などは,国家レベルの危うさである.

国民からの税金を集めて,全体最適を考えて使用する,一見合理的に見える制度だが,大義に潜む危うさを国民は監視しなければ危ない.官僚も政治家も大義の危うさを実行する側だからである.

歴史から学ぶ事は,大義のもとで起こる腐敗が国を滅ぼす事である.民主主義がこれを防ぐ制度だとしても,国民の意識が低ければ,正々堂々と合法的に腐敗が起こる危険性があるのである.

従って,国民としても,税金の使途についての行政と独立した監視機関と強化が必要である.法律的側面,効果・意義・資金の側面で客観的な評価・監視・提言をする機関である.議員にこれをゆだねられない事も問題だが.

次ぎに,事業ごとに計画から執行,運営まで,効果,資金両面で生涯管理すべきである.全く効果がなく借金だけ残ったで終わってはならないのである.ムダな事業を牽制し,実態を公開すべきである.

以上,大義には裏がある事を常に忘れてはならないのである.こんなはずではなかったと反省の弁を聞くが,したたかに仕組まれているかもしれない.この反省を口にする人ほど危うい感じがする.

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