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2006.03.05

37 人間の頭脳と行動(俗に言う頭の良し悪しの違い)

人間の頭脳はメモリーベースアーキテクチャーと言って,記憶に従って行動を起こす仕掛けになっている.赤ん坊のときから行動と記憶を繰り返しながら,生きるための能力を蓄えて行くのである.

多分このアーキテクチャーは地球上のどこに生まれても,環境に即して生きていけるように考えられた方式である.人間が環境に順応できるように,脳も大きく作られているのである.動物や植物は生き方を固定している分,脳機能は小さく,生き方の数だけ動植物の種類があるのだと思う.

一方,コンピュータはストアードプログラム方式である.与えられたプログラムによって処理をするのである.経験,記憶によって次の行動を起こすような学習機能は今の所,持ち合わせていないのである.

人間とコンピュータに共通しているものがある.内部メモリー管理方法である.もっとも使われない記憶から消滅させるのである.人間はある記憶を忘れないようにするには時々思い出せばよいのである

思い出す方法も共通している.連想記憶方式でリンクをたどる方法である.人間もコンピュータもこれを可能とする記憶の格納方法を持っているのである.忘れない方法としては,芋ずる式に連想できる結合子を記憶する事である.

情報ネットやITの発達によって,情報共有によるナレッジマネージメントが威力を発揮している.これは個人の行動・記憶を組織の行動・記憶としてとらえ,組織の脳を作る事を意味している.これによって個人の脳だけではなく,組織の脳を使って,自分の脳にはない記憶を活用して,行動するのである.その結果が自分と組織の脳にフィードバックされるのである.

人間の行動に’玄人ははにかみ,素人は断言する’がある.これは明らかに記憶の量に関係している.玄人は博識さが断言を躊躇させる.ただし,多くの点在する記憶が線で結ばれたとき,これが気付き,推測となる.素人とはこの点が違うのである.ナレッジマネージメントはこのばらつきをなくし,個人の適格な行動や気付きを支えるのである.

ところで俗に言う頭の良し悪しは合理的か情緒的かの差だと思う.合理的に,効率的に物事を見たり,考える人は,マージャンも競馬も試験も,強く,頭が良いとされる.

これに比べて情緒的な人は余計な事を思ったり,考えたりする分,合理性や効率性が落ちるように見える.マージャンでも上がって何ぼ,で打つ人と,手作りの楽しみで゙打つ人の差である.どちらも確率を気にするが,情緒的な人は,低い確率でも,それを選択してしまうのである.

本当は頭の良し悪しはなくて,思考の内容,範囲が違うだけだと思うのである.誰にも,適材適所がある由縁である.想像したり,違った考えに気付くのは,いわゆる頭の悪い人かも知れない.頭の良い人はそんな不効率な事をやるはずがないからである.これは証明できない仮説である.

この仮説からすると,記憶が同じとした時,試験に強い人は合理性や小さな論理を追求する仕事,試験に弱い人は想像的な,大きな論理を追求する仕事が向いている気もする.

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