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2006.04.05

45 図解思考・図解の重要性

文章の記述を補助するために,現象,課題,問題,対策,仕組み,論理などを図解する事が多いが,言うまでもなく,図解の重要性は次の通りである.

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①図解で考え方や捉え方を整理する事ができる

②文章を書く前に図解を完成させると,本文が書きやすくなる

③図解によって正しく,早く,伝える事が出きる

④完成度の高い図解は作品であり,企業のナレッジになる

⑤図解力は個人,組織,会社の力につながる


図解例(クリックで拡大)
 

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しかし,必ずしも図解力向上に努めているわけではない.

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とりわけ,日本は欧米に比べて,図解力が劣っている感もある.行間で物を言ったり,行間で分かり合う文化がある,考え方・主張,構造的論理的組み立てより情緒的,風景描写に陥りやすいきらいがある,などの民族性に原因があるのかも知れない.

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ある完成度の高い文章を読んで,その内容を複数人が図解す時,経験や知識の影響も受けるが,図解表現力の高い人同士の図解は類似するはずであるが.実際は完成度の低い十人十色の図解が描かれることが多いのである
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反面,完成度の高い図解を見て,その内容を文章にする時,各自の実力に関係なく,ほぼ同じ文章になる.もちろん完成度の低い,分かりづらい図解で文章を書けば,十人十色になるのは当然である.

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この事から分かる事は,完成度の高い図解は間違いなく伝わり,図解の威力を発揮できるが,問題は,はたして,そんな図解を描けるのか,図解力をどうやって高めるかである.まさに,図解表現力が問われるのである.
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ビジネスマンとりわけ専門分野の仕事をする人にとって,この図解思考(図解を推敲しながら完成度を高めていく思考過程)はきわめて重要である.特にシステム概要図やシステム設計図,は品質,効率に直結する.製品機能や制度仕組みの説明図は利用者の理解度に直結する.最近,複雑化する役所の制度説明図解やマスコミの記事に関する図解など,分かりにくい表現が多いように思うのである.

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この図解表現能力を高める為の王道は無いが,いくつか列記したい.

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①テーマと図解を一致させる(図解のタイトルと内容)

②図解の構図(構成要素の体系)を考える(6パターン)

③構成要素の言葉,要素間の関係を正確にする(構図の推敲)

④論理展開の流れと,見る人の思考の流れを一致させる(スムーズな論理展開)
⑤他の人の評価を受け,推敲する

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を意識して作成しなければならない.これらを鍛えていく為

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①日常の中で,図を多く描く

②目にした図解に対し,自分なりに評価・改善する

③自分が納得できない図解は盲目的に流用しない

④他人の評価を参考に,自分が納得できるまで推敲する

⑤作成した図解で文章がスムーズに書けるかセルフチェックする

⑥作りっぱなしにしない(不具合に気付いた時はすぐ修正する)

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が必要である.同時に個人のこだわりだけではなく,組織全員の切磋琢磨が必要である.このこだわりが表現力とともにコンセプチャルな力も高めて行くのである.活力のある会社は総じて表現力に優れているのである.

ところで,本質をとらえ,表現する為に,この図解思考は極めて有効である.私はこれを広く啓蒙する為に『図解思考講座』を開いている.その概要を紹介したい.


1.講座内容

図解思考の体験

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①提示した文章を読んで、その内容を図解する
事前に受講生に同じ文章を渡し,各自は自分なりに文章の内容を図解する.それにタイトルをつける.

②全員の前で自分が書いた図解発表する.
受講生全員が自分の書いた図解を発表し,それぞれ自分との違いを認識しながらQAや感想を述べ合う.日ごろ経験しない事を体験.

講師より適時,改善点を指摘.

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③講師より模範図解例を説明
講師より,模範図解例を発表し,表現したい事,図解の推敲内容,等を説明.受講生の書いた図解との違いを解説.

 

図解の重要性の体験


①提示した図解を見て、図解の内容を文章にする.

②その文章を全員が発表する
図解の完成度によって、各自の文章が大きく異なる事を体験、完成度の高い図解だと、ほぼ全員の文章が同じになる事を体験する.


講師よりまとめ

具体例を示しながら、図解思考及び図解表現の重要性を改めて説明.特に、完成度の高い図解は重要なナレッジである事を説明.その上で、図解表現力向上の為に、日常での図式化、既存の図解の見直しを提案. 


2.図解思考講座の
実施要綱

事前に受講生へ宿題を出すが,講座は一日.受講生は10名程度.但し当日の聴講生は何人でも可.上司や同僚の聴講は極めて意義あり.

尚,同じ企業で何回か実施する場合は,その都度,宿題内容を変更.

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