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2006.06.10

48 国家運営の効率化

時代の潮流に乗って登場した小泉政権はバブル崩壊後の迷走に手を打ちながら,小さな政府を旗印に政治改革,行政改革,財政改革など聖域なき改革に着手した.同時に国民と政治を近づけた事も歴代にない変化であった.改革の潮流の中で行政の税金の無駄使いも多く露呈した.国民の目も厳しくなった.しかし改革は道半ばと言うより,始まったばかりである.次の政権での更なる取組みを望みたい.

私見によれば,小さな政府(官の仕事の見直しと廃止,民への移行)の考えも包含して,’国家運営の効率化’が今後とも重要な課題であると考える.経済復興,経済成長に伴って肥大化,冗長化した国家運営の制度,組織,仕組み,機能,を再定義し効率重視の制度・運営を目指すものである.もちろん,ムダを生みやすくする制度は徹底的に排除しなければならない.優先度の低い歳出削減の視点,効率的制度の確立の視点,で国家運営の効率化を前進させるべきである.

特に歳出のプラン・ドウ・チェック・の仕組みは効率化にとって重要である.税金・保険・年金などの簡素化,医療・介護制度の効率化も重要テーマである.公共事業にしても金のばら撒き事業(景気対策や雇用対策の公共需要効果)から完成後の供給効果重視に変える必要がある.地域間の公平の論理が先行して無用の長物ができてしまう事も防がねばならない.無用な長物ほど不公平だと考えを変える必要がある.特別会計制度や公務員制度も効率化の宝の山である.効率化を実現する制度改革は山ほどある.

現在,一般会計80兆のうち,国債費19兆,社会保障21兆,地方交付税15兆,公共事業7兆,文教科学5兆,防衛5兆の歳出であるが歳入は税金50兆,国債発行30兆である.借金をこれ以上を増やさない為には国債費19兆以内の国債発行に抑える必要がある(プライマリーバランス).

この財政問題において,効率化や歳出削減は焼け石に水だ,と増税を唱える人もいるが,効率化に向けた新しい制度仕組みが先である.数字合わせの議論は根本的解決にならない.今後も防災,安全保障,社会保障,など歳出が増加する要因は多い.総裁選でこの国家運営の効率化を掲げて欲しいのである.小泉政権に引きつづき,国の仕組みの再構築に取り組むべきである.国民の圧倒的支持を得るはずである.まさに,’改革を止めるな’の先の総選挙のキャッチフレーズがこれから必要なのである.

改革の不具合を上げながら,政争の具にし,存在感と利権を守ろうとするレガシーな政治家は時計の針を巻き戻す存在である.伝統的日本主義だけでは国家の運営は出来ない.国際協調,競争の中で新しい日本のアーキテクチャーが必要である.次期政権は日本にとって,きわめて重要な局面にあると思う.

以上を踏まえて,日本の重要問題を列記してみた.次期政権を目指す政治家の所見を知りたいのである.魑魅魍魎の総裁選ではなく,政策を掲げて欲しいのである.政策論争こそが民主主義の基本だからである.

  1. 国家運営の効率化(ムダ防止の制度作り
  2. 安全保障の考え方(集団安全保障への対応)
  3. 800兆借金財政への対策

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