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2006.08.22

55 小泉改革路線の続行を

バブル崩壊後、10年に渡る日本の迷走、いわゆる失われた10年の後を受けて小泉改革政権が誕生した.産業再編、金融緩和、ゼロ金利、金融再編、不良債権処理、規制緩和、行政改革、年金改革、政治改革、財政改革、道路・郵政の民営化、等、道半ばではあるが、有史に類もない大改革を推し進め、景気も回復基調に向かい始めた.

小泉政権は’改革を止めるな’’官から民へ’’小さな政府’’地方と国の三位一体改革’’自民党をぶっ壊す’’改革なくして成長なし’などを唱えながら’聖域なき改革’に取り組んだのである.

改革への闘争心、旧態依然の財政出動派、利益誘導派の政治家の排除,などで国民の多くの支持を受けたのである.又、親米路線を強化しイラク戦争への後方支援も幸運にもトラブルもなく終わった.北朝鮮の拉致事件を政治課題に挙げ、国際世論を動かし、中国、韓国の靖国参拝への反発に反論し、歴代総理にはない行動力を発揮した.この小泉政権も、もうすぐ次の政権にバトンタッチされる.

次政権の最大のテーマは小泉改革路線の行く末である.

政権交代期の現在,反小泉勢力は’格差社会が問題だ’と言って復活しようとしている.正義の味方のようであるが、その中身は、地方と中央の格差が大きい、もっと財源を地方によこせ、道路等の公共事業はまだまだ不足している、このままでは地方の切捨てだ、である.公共事業をほどこしと理解し、これによって、票を得ようとする古いタイプの政治家である.

地方の票が欲しいために、これに同調する隠れ守旧派もいる.郵政問題も同じ感性で反対している.過去に,この人たちが持続的な地方の発展に貢献どころか、無用の長物を作り、地方の借金を増やして来た人たちである.

守旧派は国の借金など財政出動で景気がよくなれば解決する、と失われた10年の時と同じ事を言う人たちである.あの時、財政出動がバブル崩壊による重病を直せなかった事、莫大な借金(600兆の国債発行)を残した事、の反省も無い.70年代、80年代の政治手法が頭から離れないのである.

昨年の郵政民営化反対の政治家が今度は格差が問題だと言っている.守旧派か改革派かのリトマス試験紙が’郵政民営化反対’から’格差社会は問題だ’に移ったのである.

与党改革派が守旧派と妥協すれば、改革姿勢を突かれる.逆に、野党が守旧派を抱き込んで守旧派の政党になれば改革派(都会派、新自由主義)と守旧派(地方派、保守主義)の2大政党になるかもしれない.

小泉政権の隠れた大きな成果として、政治家や選挙民の意識の改革があると思うが、その結果がどう出るか次の国政選挙が注目されるのである.

そこで、国民の政治意識に答えていく為に,次の国政選挙には、各政党がバラバラのマニフェストを出すのではなく、憲法改正、行財政改革、社会福祉政策、外交・防衛政策、教育政策、国家予算政策、借金返済政策の基本政策について明らかにし、立候補者もその中で重点的に取り組むものは何か、所見を述べて欲しいのである.インターネットの活用も必要である.

地盤、看板、カバン、ドブ板、で当選する代議政治に戻るなら,改革の行く末はおぼつかない.今後の日本を確立していくためにも,政党,立候補者の責任は重い.

次の政権の役割は,あと5年間くらい改革を徹底し、国家運営のムダの徹底的排除を行い、憲法問題も含めて、将来の日本の仕組みを定着する事である.この意味で、次期政権は日本の将来を左右する重要な役割りを担っていると思う.

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