« 57 広告収入が支えるネットサービスのリスク | トップページ | 59 程遠い2大政党(形だけの小選挙区制度の危険) »

2006.09.20

58 大学の課題と対策

過去に駅弁大学乱立に際し,大学亡国論が叫ばれた事があった.ここにきて,その心配が真実味をおびてきた.若者が熱っぽくないのは大学に原因があるのかもしれない.大学亡国論が言われるのは裕福さが人間を堕落させるから,かもしれない.

学生はアルバイトに明け暮れ,挙句に,ニート予備軍になる.公立大学は独立法人化で産学連携を唱えながら補助金の確保に必死である.私立大学は一貫教育と言う青田刈りで学生の確保にやっきである.下手をすると大学4年間(学生200万人くらいか)は国家損失になっているかもしれないのである.

改めて,今,大学がやるべき事は研究と教育を分離し,人材育成へ回帰する事である.

学生はローンを組んででもアルバイトをやめ,勉学に専念すべきである.自己教育投資は決して損は無いのである.就職面接で,大学でなにを学んだかを問うた時,圧倒的にアルバイトを通して社会勉強をしたと答える.次に多いのがクラブ活動でリーダーシップやチームワークを学んだ,とかと言う.学業で学んだ事は出てこないのである.

大学はどんな人材を育てるのかマニュフェストを作り公言し,それに応じたカリキュラムを実行すべきである.これが大学の特徴につながる.当然,教科の利権状態を打破すべきである.地方の大学は天下りの受け皿から脱しなければならない.

又,大学は生涯教育やインターネット大学などの機能も持つべきである.何よりも先生の教育への情熱が不可欠であり,大学の知名度より,先生自身の知名度が大事である.

その結果,淘汰される大学や先生があっても問題がない.むしろ大学が多すぎるのである.人材を育成できない大学は大学ではないし,むしろ社会悪だと認識すべきである.卒業に値しない学業成績者に卒業証書を出してはならないのである.学生にも厳しく接するべきである.

少子時代,大学進学率が50%を超えてきたが,大学の経営の為の受け入れ競争の結果であってはならない.進学率の上昇が,ニート予備軍の増加につながるからである.大学改革が人材開発に向かって欲しいのである.その取り組みが本業であり,大学存続の決め手だと思うのである.

一方,高額の入学金,授業料を取って,裕福な子弟を預かり,キャンバスライフを楽しむだけの大学があっても良いかもしれない.その大学,学生が納得しているなら,どうぞご自由にである.

そもそも大学の増加や進学率の上昇は職人や就労人口を減らしてきた.この際,職人の増加に国全体が動くべきだと思う.特にブルーカラーは大学,専門学校の区別が不要なのかもしれない.高校卒業後の教育について,抜本的な改革が必要なのかもしれない.

私見によれば,大学の数の縮小である,10%くらいの進学率でよい.勉学は生涯学習が望ましい.職人や就業人口の拡大,少子化の防止にもなる.

学ぶ,好む,楽しむ,の仕事人生を歩んで欲しいのである.有意義な人生が国の繁栄にもつながる.明治維新で個の自立が叫ばれたが,残念ながら一般大衆にまで広まる事はなかった.今こそ実現したいものである.

.

|

« 57 広告収入が支えるネットサービスのリスク | トップページ | 59 程遠い2大政党(形だけの小選挙区制度の危険) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134518/11965279

この記事へのトラックバック一覧です: 58 大学の課題と対策:

« 57 広告収入が支えるネットサービスのリスク | トップページ | 59 程遠い2大政党(形だけの小選挙区制度の危険) »