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2007.03.23

87 政策選択の視点

今年は地方選挙,参議院選挙など猪年に起こる選挙ラッシュの年である.東京都知事選も公示された.選挙民にお願いする選挙からマニフェストを約束する選挙に少しづつ変わりつつあるが,政党や人物も依然として選択肢である.

私見によれば,衆議院は政党で,知事,市長はマニフェストで参議院,地方議員は人物で考えてみたい.人物を選択肢とする理由は政党に属さず,政策毎に党議拘束を受けず,チェック機能を発揮して欲しいからである.

マニフェストでは,医療・介護・年金・福祉が常に掲げられるテーマである.社会の鏡だからである.'何をやっても,福祉'ではあるが,おおよそ三つの考え方がある.

①パイの拡大に軸足を置いた政策(自民系,財界系)
②パイの分配に軸足を置いた政策(市民系)
③財政難対策,効率に軸足を置いた政策(改革推進系)

である.財政難の中で③は必須政策となるが,守旧派,利権者との対立が常に発生する,'改革なくして成長無し’を旗印に無党派、若者の支持を受ける.①②は思想色,政党色が見え隠れした議論となる.

①は社会全体の底上げが福祉などの持続的向上につながるという考え方である(成長なくして財政難・福祉対策なし).景気対策の名のもと,工事が欲しいだけの,ばら撒き公共事業を徹底排除し,効果の上がる政策が求められる.

②は福祉等への分配を多くしようとする考え方である.賛同を得やすい政策であるが,財源問題や,持続できるかの問題を検証する必要がある.医療・介護・年金・福祉への分配増が続くと,逆に福祉をやれなくする危険性もある.

特に地方は実状に合わせて,①②③の建設的な政策の組み立てが求められる.しかし現実は,財政難の中で可能な政策領域がきわめて,狭くなっている.先ず財政問題を優先すべきだと思う.'財源なき政策は意味がない'からである.マニフェストに全体の予算計画書が欲しいくらいである.

いずれにせよ,自ら招いた財政難の中で,どんな政策をやるべきか,自らが決断しなければならない年である.

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