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2007.05.01

97 地球環境と経済

経済の発展,パイの拡大,個人の自由,私有財産,経済的合理性,等を可能とする自由主義経済,資本主義経済,市場経済が社会の仕組みとして発展してきた.同時に公共性の高い事業,社会保障,安全保障,文教,等は自由主義経済が生み出したパイによって支える仕組みを作ってきた.

この自由主義経済のアクティビティに,かつては公害,最近では自然環境,資源・エネルギー,食料の壁が立ちはだかっている.

はたして自由主義経済,市場経済の仕組みが制限される方向になるのか,現在の自由主義の仕組みのままで,この問題を解決できるのか,そんなレベルの問題ではない事なのか.

さらに,先進国,発展途上国,後進国,それぞれのアクティビティをどのように調整するのか,地球規模で考えなければならない時代に突入した.

自然環境や資源・エネルギー,食料に影響を与える消費を抑制する,商品を買わない,競争によって技術が発達し,其の商品が売れる,と言う事であれば,自由主義経済のメカニズムが,この問題に機能することになる.

ただし,消費を抑制したり,商品を買わないと言う消費行動が自由経済の中で実現しなければ,限りなく地球がパンクに向かう.実現できるとしても,経済の縮小を意味する事から,先進国やインド,中国などの経済発展国いかんに,かかってくる.

又,中国の16億人が日本と同じ一人当たりエネルギー消費をすると,それだけで地球がパンクすると言う.地球規模でエネルギーの分配問題も発生しそうである.

温暖化抑制の京都議定書どころか,消費の抑制の議論がいつか起こる気がする.

もう一つ,今,地球の人口は年間1億人増加していると言う.65億の人口が50年後には100億人を超す.これだけで地球の重量がオーバーするそうであるが,そうであれば,消費や商品を抑制する程度では支えきれない.ましてや技術革新が救う程度でもない事になる.

そこまで考えると,漁獲制限のように,地球規模で統制・計画経済が考えられるが,どうやって実現するか,そもそも間に合うのか,と言った深刻な問題もある.

地球を一つのシステムとして,人口,消費,自然環境,資源・エネルギー,食料をシミュレーションし,国同士のいがみ合いなど棚上げして,地球規模の政策を本当に検討しなければならないと思う.このスキームが新しい国際秩序を作り出すかもしれない.そうしないと人類が滅亡するからである.

生き物の大先輩である動物や植物は何億年も生きてきた.人間はこれからである.これから50年,人類の英知が求められる.争いなどやっている場合ではないのである.いや,戦争で人類が自ら淘汰する事で解決していくのだろうか.

心配するな,地球は自由主義・市場経済を制限するほど,小さくない,100億人位,地球で住める余地はまだある,と思いたいのだが.

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