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2007.10.17

119 亀田騒動の根幹

世界タイトルマッチでの亀田選手のラフプレーに対し、非難が吹き荒れた.JBCも制裁に動いた.亀田ファミリーの日頃の威圧的な言動も、非難に拍車をかけた.以前より亀田ファミリーを題材にし、興行主化したテレビ局が、亀田サイドを煽って来た感じがする.亀田サイドもテレビの前で演技をしていたのだろうか.テレビ局と亀田サイドはどんな契約をしていたのだろうか.

既に当ブログで指摘しているが、視聴率至上主義のもとで、スポーツを伝える立場から、スポーツを題材にした番組を作る立場、興行主の立場、に踏み出したテレビ局の危うさが亀田興毅戦に引き続き、今回も露呈した.

ところで、ボクシングはショーなのかスポーツ競技なのか、もう一度はっきりする必要がある.ラフプレーはプロレスならこんな騒動にならない.プロレスなどは力道山以来、悪役を仕立てて、喧嘩のような演出と試合中の反則は、当たり前である.試合展開もテレビ放送時間に合わせて、シナリオがある感じである.それを知った上で、ファンは楽しんでいる.

テレビ局も亀田サイドもボクシングをプロレスの様なショーと認識し、前人気をあおり、振る舞いも演出し、タイトルマッチをしたのかもしれない.ファイトマネーより格段の出演料が出ていたかもしれない.

一方、日本人のプロボクシングに対する心情は特別なものがある.ボクシングを厳しいトレーニングをやった者が、ルールに基づいて、正々堂々と戦う、厳しくて崇高なスポーツだと思っている.ボクシングの歴史を見ても、多くの人生ドラマを生み、歴代の強者には品格もある.ファンは修行僧のように選手を見ている.ボクシングはプロレスと一線を画しているのである.

騒動の中で、マスコミは手のひらを返したように、亀田批判を繰り返している.亀田サイドからすれば、さんざん持ち上げておいて何だ、と思っているかもしれない.ファンも同じ感じだと思う.

テレビ局は批判をする前に、自らを検証し、自らの行動に対する所見を述べるべきである.他人に厳しく、自分に甘いテレビ局の体質は信頼失墜である.

いや、高視聴率を確保して大成功と思っているのだろうか.騒動はそれで又視聴率を稼げると、何度もおいしいと、大喜びなのだろうか.

いづれにしても、今回の騒動を通じて、ボクシングが厳格なスポーツ競技として再認識され、さらに発展して欲しいのである.又、興行収入以外にもスポーツ産業として開かれた事業にも取り組んで欲しいのである.テレビ局と組んで人気と収入を確保するにしても、ファンのボクシングに対する羨望を裏切ってはならない.厳しいさ、厳格さ、品格を売りにして欲しいと思う.この方が興行的にも持続する.

ボクシングがダーティなショーの方向に向かえば、ボクシング競技や選手の品格が失われて行く.今のテレビ局なら、この方が視聴率を稼げると思うかも知れない.ならば、批判などせず、自ら興行主になって、ラフエキサイテングな番組を作り続けたらよい.かくして崇高なスポーツが消滅して行く.

今後の推移に注目したい.

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受信: 2007.10.19 13:30

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