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2007.12.30

125 混迷が続く08年

06年末,当ブログで07年は’分水嶺07年’(73番)と題して,改革を続けながら’もやっとした国’から’すっきりした国’に向けた分水嶺になると期待した.

経済の活力を持続しながら,憲法を頂点とする司法,行政,立法の改革,財政の健全化,少子高齢社会への制度改革などに道筋をつける大事な年だと認識していたのである.

結果は期待に反して,07年は散々であった.’すっきり’どころか,ますます’もやっと’の度を深めた感がする.多くの累積した難問(73番参照)に何一つ対策が打たれず,それどころか,さらに難問が積み上がった年であった.

国民の負託を受けた政治家はいったい何をしていたのかと,与野党問わず糾弾したい気持ちである.政策のない政党が政争に明け暮れていただけ,テレビも面白おかしく,政治ネタをワイドショー化していただけではなかったか.行政・政治家の失態だけが露呈した年ではなかったか.

財政問題,社会保障問題,安全保障問題,自然災害問題,国際政治・経済問題,行政改革問題,など国力の下降要因が重くのしかかる.

バブル崩壊以来,経済発展を支えた,日本的社会主義構造の脆弱性が露呈し,失われた10年と言われた漂流期から,遅まきながら起こった合理・競争・自立に向けた構造・規制改革(小さな政府論),憲法改正の機運はどこに行ったのだろうか.景気や政策論議が活性化した矢先だっただけに,07年は’負に向かう分水嶺’になった感じがするのである.

この状態では08年の展望が見えてこない.まず政策立案,政党再編から出直す必要があると思うが,政治家から聞こえてこない.もう手に負えないところに問題が行ってしまったのかもしれない.我が国にとって,こんな夢のない年末は初めてである.世界ランキングを見ても,一位の借金高,凋落する経済力・学力など,不安ではなくて現実なのである.

08年の予算案が発表されたが,財政問題に対する危機感と決意が見えない.総選挙目当ての予算案である.選挙に勝つための政策は民主主義の基本であるが,国民や政治家は夕張市の惨状を他人ごとに思っている感じがする.夕張市の破たんは日本の政治,日本の民主主義の行く末を示唆していると認識すべきである.格差どころか社会保障すら,ままならない事態に向かっていると認識すべきである.

年金問題もそうであるが,国家的大問題に遭遇すると,混乱を防ぐ為に,楽観的な大本営発表を行うものである.そのような事が増えていないか心配である.

当たり前ではあるが,大本営を発表する事や問題をほじくり出して政権を揺さぶる事が政治ではない.問題を解決していく事が政治とするならば,07年に引き続き,08年も光が見えない.

今日本は与野党問わず,必死に対策立案に取り組むべきである.その姿勢で権力選択がされるべきである.難問を最初から政争の具にしたからといって,解決できるとは思えないからである.そんな完全無欠の政党などありえないからである.

08年はせめて’増税なき財政再建’の決意で年金・医療以外の歳出中止,廃止,縮小を追求するくらいの政治が必要だと思う.政治家・役人の保身,公共事業という大儀で国を滅ぼすわけにはいかないのである.

この際,もう一度,民主主義に潜む脆弱性を認識し,これを回避しなければならない.その脆弱性とは

①失政があっても,責任が問われない制度である
②主権在民は未来の主権在民権を狭める制度にもなる
③選挙は
政党・政策が支持された事にする制度である

この脆弱性を排除する為に,政党・政治家は多くの難問に対し,考え,方針を掲げ,国民に問うべきである.策が出来ていなければ,それも言うべきである.あたかも策があるかのごとき装う’政党の偽装’は許されない.どうも日本の政治や行政の無責任性は民主主義の持つ脆弱性に守られている感じがする.

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