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2008.05.15

138 組織論理の危うさ

真実や正論から,明らかに,かけ離れている組織の論理・主張が散見される.

組織論理の危うさは,組織,立場の保身や既得権の確保が露骨に働き,それに都合の良い論理が作られる事である.政治・行政・企業の組織に付きまとう危うさである.立場によって言う事が変わる人が多いが,それぞれに組織論理が存在している証拠である.勿論,真実や正論がそのまま組織の論理になる事もあるが,少ないように思う.

道路問題で言えば,道路建築の必要性から公共事業があるのではなく,公共事業をやりたい組織(土木建築業界,地域経済界,政治家)があって,論理が作られる様なケースである.

財政危機の中で利権や政党支持を得る為に,10年間の財源を確保したいと言う本音を隠して道路計画を作ったなら,きわめて危うい組織の論理である.それが見え隠れする,苦しい国会答弁で国民の反感を招いたが,そうであるならば,この法案を国会に出した,空気を読めない政治家’’危うい組織論理を言う政治家’は責任を取るべきである.

組織の主張として,道路予算を確保したいなら,景気対策で工事が欲しい,土木建築雇用人口を維持したい,選挙対策で必要だ,膨大な官僚組織と出先機関及び天下り機構の維持が必要だ,と率直に言うか(言うわけがないが),真剣に道路の必要性とコストを説得するか,である.

本音を隠して,公共事業の効果をでっち上げ,正論のごとく主張し予算を確保した事は過去にたびたびあったと思う.900兆の借金の中に多くあると思う,しかし,財政難で,しかも,やるべき事が山積みしている現在,このようなことは,断じて許してはならない.

このような事は,国民の金を嘘を言って奪う詐欺行為.民主主義の空洞化,あるいは,民主主義という市場で政官財がインサイダー取引をするようなものである.これでは国会は私利私欲を正当化する機関になってしまう.

政治において,国家国民の視点で組織の論理がぶつかり合って当然である.その意味で各省庁間で税金の取り合いは健全である.但し,組織の論理の中に組織の利権・保身を隠していたら大問題なのである.

一方,この危うさは世間の常識とかけ離れているかで,見抜ける.例えば,独立行政法人改革で,世間の常識とかけ離れているにもかかわらず真面目にその存在理由を言う法人に,組織論理の危うさを感じ,唖然とする事がある.心底そう思っているのか,組織の論理で,.おかしいと思いつつ.言っているのか心配になる.

又.天下り先の独立法人に,仕送り目的を隠して,適当な仕事をでっち上げて発注する事は,背任,公金横領(空発注もしくは過剰発注)のはずだが,発注の正当性を主張する組織の論理に官僚はむなしさを感じないのだろうか.

経験・能力を生かして,転出先で仕事をするのであれば,最後まで出向扱いにすべきである.渡りで厚遇と何回も退職金を貰う,うまみはなくなるが

さらに言えば,先の戦争で.勝てると主張した軍部という組織の論理より,勝てるはずがないと言う,田舎で農作業をしている老婆の感覚が正しかった.これなどは,最悪の組織の論理の危うさである.

このように,政党,政治家,役人,外郭団体,あるいは企業の存在価値は’組織の論理の危うさ’の濃度で判断できる.

坂道を上から見れば下り坂,下から見れば上り坂,地球規模で見れば平坦である.立場によって主張があってもよい.政治問題で言えば,国家の繁栄に向かって,国民の立場,業界や企業の立場,税財政の立場,人道的立場,あるいは効率性の立場,などで諸説があってもよい.

ただ立場を隠れ蓑にして,組織の利権・保身の立場で作られる危うい論理は排除しなければならない.大幅増税論が出始めたが,その中に危うい組織の論理が紛れ込んでいないだろうか.その濃度をウオッチしたい.

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