« 145 北京五輪開会式の感想 | トップページ | 147 身長別競技種目の新設 »

2008.08.18

146 オリンピック選手の出場交代がない不思議

誰をオリンピック選手にするか,きわめて難しい問題である.選ぶ方も,俗人的判断の割合が多ければ,結果次第ではその判断が非難される.最近,どの競技でも,選考対象試合を設定し,その上で総合判断されるようである.

今回の北京オリンピック女子マラソンで.怪我による野口選手の出場中止と土佐選手の途中放棄が発生した.いずれも突発的な怪我ではない様である.多くのファンは貴重なオリンピックの出場チャンスを生かすべく,’交代選手を出してやれよ’と思った筈である.

ラクビーで言えばノットリリースは反則である.選考後の選手の意識・状態管理や補欠選手の扱いは,どうなっていたのか,きわめて疑問である.

どんな選手も怪我持ちと言う事で,出る出ないは選手の意思に任せられているのだろうか.あるいは,試合日から逆算して,最終確認日を設定し,客観的に,選抜選手,補欠選手の状態チェックと出場選手の最終確認を行っているのだろうか.言い換えれば,補欠選手が準備を続けるか否かのチェックポイントを設定しているのだろうか.

例えば,チェックポイントが3ヶ月前に設定され,選抜選手の状態に問題がなければ,補欠選手の準備は終了する.その後,怪我や病気が発生すれば,選手交代をあきらめる.あるいは,懸念される事があって,選手交代可能日まで,様子を見るのなら,補欠選手を引き続きスタンバイさせる.勿論,補欠選手は任命期間中,選抜選手と同じ処遇をされる.

といった,リスクマネージメントがあったのだろうか.もしあれば,大事な試合を無駄にしなくて済んだのではないかと思う.土佐選手の場合は,本人の意思なのか,周りの意思なのか,わからないが,リスクマネージメントが作動していれば,こんな悲惨な事は避けられたと思うし,補欠選手の出場も可能だったと思う.

いや現実には,一度決めた選手はシガラミが出来て,選手交代など出来ない,よっぽどの事がない限り,突っ込むしかない,と言うことなのだろうか.そんなシガラミに,協会はかかわりたくない,一度決めた以上,後は選手に任せた,と言う事なのだろうか.

しかし,せっかくの大試合を有意義にする為にも,選考試合による出場選手,補欠選手の選定だけではなく.補欠選手の処遇とチェックポイントでの監督・コーチによる最終選考といったリスク対策が必要だと思うのだが.

どんな競技でも選考段階より,はるかに体調や実力が落ちている選手がいるはずである.減量,怪我,病気,調子,モチベーション,心理状態,など原因は多くあると思う.その中で,とても試合など出来ない状態になる事もあると思う.是非,上記のようなリスクマネージメントを実施し,直前の試合放棄,無理な出場による惨敗は避けるべきである.

これから,本格的に競技が始まる.女子マラソンと同じような事態が発生するかもしれない.出場選手のリスクマネージメントがどうなっているのか注力したいと思う.

.

|

« 145 北京五輪開会式の感想 | トップページ | 147 身長別競技種目の新設 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134518/42202104

この記事へのトラックバック一覧です: 146 オリンピック選手の出場交代がない不思議:

« 145 北京五輪開会式の感想 | トップページ | 147 身長別競技種目の新設 »