« 150 総裁選・総選挙の勝つ為の論法 | トップページ | 152 日本の3大閉塞感(憲法・借金・文化) »

2008.09.11

151 自民党総裁選早くも失望

9月10日,国会を犠牲にした自民党総裁選が始まった.日本の総理を決める選挙ではあるが,自民党の基本政策,総選挙の顔を決める選挙である.

しかし,開始早々であるが,まるで緊張感がない.自民党の危機など,どこ吹く風である.それどころか,日本が苦境に直面している認識もない,と言わざるを得ない.国会まで止めて何をやっているのだろうか.

危機に,じたばたしない態度が好感を得られると思っているのだろうか.もう選挙結果が決まっているからだろうか,内輪で激論を交わす事は,はしたないと思っているのだろうか,白熱戦を期待していただけにガッカリである.

日本の現状認識,与党としての反省,取り組む政策課題,所信も良くわからない.国民へのメッセージもない,熱意も臨場感も伝わってこない.演説のうまさとリーダーシップは政治家の命だと思うが残念である.米国の民主党の大統領予備選,オバマvsクリントンの演説と,つい比較してしまう.数段,いや数十段,レベルが違う.

自民党は米国の予備選挙をイメージして盛り上げようとしたはずであるが,米国のような党内バトルは望むべくもない.舞台で演じる役者もセリフも弱い.一強四弱の配役を決めたせいか.これから,5人の候補者が揃って地方公演で同じ舞台に立つと言う.これでは総選挙の予備選にならない.自民党にとっても逆効果である.

本質的な議論もなく,決める為だけの総裁選なら,談合入札と同じである.密室で決めるより迷惑な話である.自民党の立論力,発信力の問題は
自業自得で済むが,日本の政治がそうであってはならない.

後は総選挙で激しい論争を待つしかない.

この総選挙では,民主党の政策も現実性がない,民主党は政治信条がばらばらの党だ,自民党では改革できない,などの批判合戦や社会保障を守ります,地方を支援します,農業・漁業を助けます,景気対策で財政出動します,財政再建を優先します,等のスローガン合戦では日本の難問は解決しない.だから何をするのかと問いたくなる.

前のブログで述べた程度の研ぎ澄まされた政策を作り,好試合を期待したい.選挙とは白紙委任を取る手続きではない.政策の論争こそが,選挙という民主主義の本質なのである.

税財政問題,道路税問題,行政改革問題,年金・介護・医療問題,経済・金融政策問題,外交・安保問題,など短期,中期,織り交ぜて明確な主張を期待したい.

しかし,内心は政治家が回答を出せるか心配である.すでに,問題の難易度が政治家の能力を超えているかもしれない.政権争奪戦を激しくやっても,問題の解決は,はるか遠い所にあるのかもしれない.

政治家には自分や党を超えた真剣な取り組みが求められていると思う.こんな状況を見て,与野党及び熱血感のある有識者を含めて,新勢力を作ろうとする政治家はいないのだろうか.今がチャンスだと思うが.この方が今より解決に近づく可能性があると思う.

.

|

« 150 総裁選・総選挙の勝つ為の論法 | トップページ | 152 日本の3大閉塞感(憲法・借金・文化) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134518/42442168

この記事へのトラックバック一覧です: 151 自民党総裁選早くも失望:

« 150 総裁選・総選挙の勝つ為の論法 | トップページ | 152 日本の3大閉塞感(憲法・借金・文化) »