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2009.03.06

166 給付金と言う政策の間違い

NO159経済危機対策を考える(08年12月02日)で定額給付金への疑問を発信したが,その疑問が解消しないまま,国会を通過し,給付が始まった.

その疑問を解く為に,国会で次の本質的な質問をして欲しかったのである.

質問   ;病院に給付金を寄付したいのですが,問題はないか.
予想回答;金に色が付いていないので,ご自由に.

質問   ;政治家に給付金を個人献金したいのですが,問題はないか.
予想回答;問題だと思うが,金に色が付いていないので,防げない.

質問   ;ならば生活支援,景気対策を目的とした給付金ではなくなる.
予想回答;厳密に言えば,その通りだ.

質問   ;目的外使用が可能になる政策に公金を使ってもよいのか.
予想回答;良くないと思う

質問   ;さらに,無条件に公金を個人に配る事に違法性はないのか.
予想回答;生活保護,災害救済,各種手当等条件付きの給付はあるが,今回は疑問.

質問   ;給付条件,使用条件,がないなら,国民への’返金’と言った方がよい.
予想回答;なるほど,この方法が法的な問題もないし,コンセプトがはっきりする.

かくて生活支援,景気対策目的の給付金は廃案になり,’返金’の議論がされる.剰余金を国民に返金するとなるのか,返金より介護,医療に使うとなるのか,などの本質的な議論になるはずである.

’返金’ではなく,あくまでも,’目的を持った給付金’とするなら,給付条件を付けたり,目的外使用ができないようにする事が公金使用に求められるはずである.

目的,使用条件の定まらない給付は財政や税制のモラルハザードを招いたり,違法性を感じる.ましてや,その財源を未来に求めれば,公金の食い逃げになってしまう.

国会で,生活支援だ,消費刺激だ,所得制限だ,辞退だ,などの迷走があったように,コンセプトがいい加減のまま実施されてしまった.

それでも,’ありがたい’と,手を合わせて役人から給付金をもらい,仏壇に供える老母の姿に心が痛む.お上が民に施しをしているシーンを連想する.’返金’なら施しにならないのだが.

施しをして,いい仕事をしたと政治家は思っているのだろうか.これで票になると,シメシメと思っているのだろうか.’米百俵の精神’はあるのだろうか.これでは’米百票の精神’だ.

せめて首相は実施にあたって,国民に,お上からの施しではなく’返金’するので自由に使ってください,と宣言すべきであったと思う.思慮が全く浅い.

経済危機対策の大義に乗じて,何でもありの予算の大盤振る舞いと,その取り合いが,いよいよ始まりそうだ.危機だからこそ,無駄な公金使用を徹底排除し,賢い公金の使い方を考えなければならないのだが.そんな感じはない.今こそ’改革なくして景気回復なし’が正しいと思う.

公金バラマキは,無駄を温存させたり,利権構造を蘇らせる.バラマキの要求は切りがない.その内,息切れする.その不安がいっそう経済を委縮させ,国の借金だけが山のようにそびえる.借金がGDPの2倍になるのは時間の問題になってきた.

そんなことでは経済危機からの脱出より先に国も地方も財政破綻をしてしまう.巨額の増税でも追いつかない.こんな最悪のシナリオも現実味が帯びてきた.

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