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2009.06.24

176 自民党の凋落要因

総選挙を真近に控えて,政府与党の支持率低下が著しい.多くが語られている事であるが,その要因を自分なりにまとめてみた.

バブル経済崩壊後,不良債権による金融・経済危機が起った.,巨額の借金をして,積極財政出動をすれども,金融・経済危機は回復しないまま,失われたた10年が経過した.その後,日本の構造的脆弱性の改革,不良債権処理,を掲げた小泉政権が誕生し,景気回復と空前の議席を確保した.

米百俵の精神,小さな政府,官から民,聖域なき構造改革,行財政改革,改革なくして成長なし,守旧派及び自民党をぶっ壊す,と,そのリーダーシップは日本の政治史にも特筆されるほどであった.05年確保した空前の議席は,そのまま現在まで続いているが,なぜ支持率が凋落したのか,独断と偏見で,その要因を整理してみた.

①選挙の洗礼を得ず,阿倍,福田,麻生と短期間で政権をタライまわしにした,
②長期に内在していた年金問題が発覚した.
③年金問題,大臣の失態で参院選に大敗した.

④改革政策で議席を得ておきながら,改革の停滞,保守回帰が起こった.
⑤世界的経済危機に際し,大規模な財政出動をするも,ビジョンが希薄と映った.
⑥与党内に改革派,保守派が入り混じって,政治路線が揺れ動いた,
⑦親・反小泉路線の狭間で選挙の洗礼を受けていない政権の弱さが露呈した.
伝統的派閥政治,支持団体組織が時代に合わず,党の政治力も低下した.
⑨多くの難題について,当事者ゆえに守勢にまわり,歯切れが悪くなった.
⑩麻生総理の軽薄さ(性格なのか演技なのか不明)が信頼感を損なった.
⑪国民の小泉氏の様な強力なリーダー待望論に答える人材が見当たらない.
⑫結局,大議席を得た事が,党内をバラバラにした.
⑬世代交代が進んでいない.保守回帰も古い自民党をイメージさせる.
⑭中央集権,公共事業の自民,福祉,地方分権の民主,との構図からくる不人気.

およそ以上であるが,この状態では,野党に問題があっても,一度,野党に政権を渡しても良いと国民が思っても仕方がない状態である.小泉政権後,このような危惧を発信し06年が日本の分水嶺になると予想した.残念ながら,悪いシナリオ通りになった感じである.もう党の分裂しか解決しないと思う.あるいは選挙結果で分裂せざるを得なくなると思う.

ところで,たびたび当ブログでも発信しているが,重要な政治課題に対して,与党も野党も党内がまとまっているわけではない.そんな状態で選挙をしても,権力者を選ぶ事になるだけで,国民が政策を選んだことにはならないのである.

又,選挙公約も党内でまとまっていない重要政治課題は公約に載せない事が多い.これも政策で党を選べない理由である.

そんなわけで,政策論争による政権交代の前に,政界再編が先だと思うのである.それが出来なければ,今度の選挙は無所属で立候補するという良識を期待する.国民は立候補者の政治信条に注力して,人を選ぶしかないのである.そして,選挙後に政界再編を行うシナリオしかないと思う.

この事態に政治家はどう思っているのだろうか,国のことより,自分のことしか眼中にないのだろうか.

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