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2009.08.30

185 内需拡大より外需拡大を

日本はここ10年,GDP額も,一人当たりのGDPも,輸出も,その伸び率は他国に比して低調である.特に一人当たりGDPは世界の15位くらいである.他国の成長とともに,急速に下落しているのである.又,世界的に活躍している日本の企業の数も経済大国と言われる割に極めて少ないのである.

2007年の概算数字であるが,日本は人口1.3億人,GDP約500兆円,輸出約80兆円,である.ドイツは人口0.8億人,GDP300兆円,輸出130兆円である.フランスは0.6億人,GDP200兆円,輸出54兆円,である.ちなみに米国は3.1億人,GDP1300兆円,輸出100兆円である.

日本の輸出企業は,機械,医療,車,化学など世界クラスの企業が多いドイツと比して限定的である.あらゆる技術力や,すぐれた製品が輸出につながっているわけでもないのである.

何よりも,日本の多くの企業は世界市場や貿易の事を日常的に考えたり,行動している分けではない.国内や地域の視野しか持っていないのである.

現在の世界的経済危機で日本の輸出が激減し,何としても内需の拡大が必要だと,いつもの様に公共事業をばらまいた.しかし,過去に見るように,一時しのぎに終わる可能性が高い.戦略的投資より,当面の仕事のバラマキを優先するからである.公共事業はまさに経済の麻薬の様になっているのである.

ところでGDPは内需(個人消費・設備投資・在庫投資などの民需と公的需要)と外需(輸出と輸入の差)の合計である.

従って,借金が増える公的需要,円高による輸入増と内需型国内企業の疲弊を考えれば,産業企業強化策と輸出拡大政策がきわめて重要になる.

特に,BRICSはじめ世界の経済成長に対応する施策と日本のあらゆる産業・企業が市場開拓においても,製品開発においても,国際感覚を持つ事が必要だと思うのである.そしてGDPの3割くらいに輸出を伸ばしたいものである.

島国根性で閉ざされた経済にとどまり,内需拡大と叫んでいるようでは,日本の経済は世界の経済の中で孤立し,じり貧になって行くのではないかと心配する.

国家間の貿易摩擦にならない程に必要不可欠な製品を輸出したいものである.同時の突出した特定製品ではなく,浅くても広い製品の輸出が望ましい.ドイツから学ぶべき事は多いと思う.

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