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2010.02.18

201 国会論戦への疑問

2010年度予算審議が真っ最中だが,どうも国会論争がおかしい.いくつか上げてみたい.

①余りにも裏付けのない民主党のマニフェストに民主党自身が四苦八苦しているが,マニフェスト違反と言われないように,このいい加減なマニフェストに固執しているように見える.民主党内部での論争も聞こえてこない.これでは政権与党を担う資格もない.

国民はマニフェストの変更があっても,民主党が嘘をついた事になっても,国の方が大事なのである.無理や誤りがあったら,即修正する度量が政権与党には必要なのである.

一方,野党・自民党は民主党のマニフェストの問題を指摘するより,政治資金疑惑,マニフェスト違反で攻めたいようである.

本来,民主党のマニフェストが変更されたなら,変更に賛成と言うべきであって,変更はけしからんと言うのはおかしい.マニフェストに賛成していたなら,変更はけしからんと言えると思うのだが.自民党は民主党の失態やうそを待っているだけのように感じる.

自民党なら,選挙の時から民主党のマニフェストは裏付けがないと言ってきた.案の定,その事が露呈してきた.それでもマニフェストに固執すれば日本が危なくなる.即刻,国民に信を問い直すか,マニフェストの見直し,仕訳をすべきである.と言い,政策論争に入るべきである.

残念ながら,そうはならず,政策論争が低調である.野党の責任大である.マスコミや有識者の民主党批判は多いが野党・自民党は何をしているのだろうか.

何を言っても天に唾する事になると思っているなら,自民党は野党の資格さえない.早く解党・再生すべきである.その間,少なくても,民主党政策の問題点を指摘すべきなのである.

総じて,民主党も自民党も自党の事ばかり考えて,日本の事など真剣に考えていないように見えるのである.

②今後の財政政策と言う極めて重要な議論がされていない.6月に政府の考え方を出すと言うが,そんな状態で10年度の予算審議が出来るのだろうか.日本は財政危機の極めて危険な局面にあると思っているが,政治家はどうのように認識しているのだろうか.10年度の予算からも,うかがえない.

③民主党の目玉政策である,子供手当て,高校無料化,農家所得補償,高速道路無料化,に代表される恒常的制度に対し,目的,財源,効果,制度設計,等,根本的な論議がない.国民は極めて不安と思っている政策である.

特に『子育てを社会全体で応援する』と言うが,この抽象的な言葉で,なぜ毎年5兆円を超える『子供手当て』の給付になるのかわからない.金を配ったら何に使われるか分からない金である.もっと効果的な金の使い方はいくらでもあるし,既にやっている事も多いと思う.

財政危機の中で,毎年5.5兆円を超える予算を組む感覚の人に,政治を任せられるのだろうか.経済的救済なのか,需要刺激策なのか,子供育成費用軽減策なのか,目的をはっきりするところから要不要も含めて議論する必要がある.

元来,筋肉質な身体作り,財政政策の立案,の上でこれらの巨額の恒常的歳出の議論をすべきである.従って恒常的歳出案件はひとまず10年度予算から削除すべきだと思うのだが.それでも.やることは山ほどある.

④政治と金の問題で企業・団体の献金禁止の話がよく出るが,どうも話をすり替えて議論しているように思う.癒着の防止なら献金禁止,裏金や迂回の防止なら罰則の強化,政治資金収支報告書の責任問題なら政治家の署名義務化,など,かみ合った議論が必要である.

かつて,政治と金の問題を選挙制度(小選挙区制)や政党助成金制度に摩り替えた歴史がある.政治家はこの種の問題に対しては,ずば抜けた,ずる賢い能力を発揮する.要注意である.

以上4点が現在の国会審議の感想である.なんとしても2010年度は①財政の道筋,②社会福祉の道筋③科学技術・未来産業への道筋,④行政改革の道筋,に専念して欲しいのである.民主党のバラマキ予算は先送りしないと,本当に日本は危なくなる.

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