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2011.08.11

251 次期政権と今後の政治体制の問題

3.11後,早くも,5ケ月が経ち,お盆を迎える.震災で延命した形になっていた菅総理はやっとここに来て,辞任する意向を明らかにした.残念ながら解散ではなく,内閣総辞職になるようだ.

3回目の民主党政権は単独になるのか,自公連立になるのか,まだ,民主党代表選の前であり,見えていない.しかし,引き続き,民主党が政権与党である以上,余り明るい展望は見えてこない.今後の政治体制について,いくつか問題を指摘したい.

①民主党政権が続く問題

総選挙で大敗する事を恐れ,政権を手放さない,『ごった煮政党』のもとで,総理をとり変えても,良い政治が出来るわけがない.国難からの脱出どころか,最大不幸社会に向かって,加速する予感がする.今までの2年間がそれを証明している.

尚,当ブログで,度々民主党を『ごった煮政党だ』と揶揄しているが,単に政策の意見がバラバラだと言う事ではなく,右から左までの政治思想を持っている人達の集まりだと言う意味である.

これでは,結党の理念も,政策の統一も.出来るわけがなく,政党の体をなしていない集団,数だけの集団,になるのは当然である.野党時代の間違った言動を隠している人も多い.まさに民主党は政権をとる為に,選挙屋が作った集団でしかなく,そんな党が日本の政権与党を担っているのだから,日本は最悪である.

本来なら,国会を解散し,民主党は解党し,政界再編をして,国民に信を問うべきだが,そんな正論は実現しそうにない.初めて権力についた人にそんな正論は通じない.震災対応で解散などしている場合ではない,と言う人もいる.それほど震災対応で忙しくしている分けでもなく,選挙に負けたくないだけに見える.自分の保身の為に震災を利用している人に震災対応が出来る分けがない.

民主党が解散,解党をしないなら,党の政治理念,日本の目指す方向,を国民に説明した上で,復旧・復興対策,社会保障対策,経済対策,円高デフレ対策,財政対策,行財政改革,公務員改革,税対策,外交対策,原子力対策,エネルギー対策,等々,の政策を党としてハッキリさせ,今まで主張して来たマニュフェストの総括もした上で,続投を言うべきである.

しかし,現実は,次の民主党政が出来るまでに,これらの事が行われる時間的,能力的,余地はない.だとすると,次期政権も,ほとんど期待できない事になる.後2年を待たずに,又,民主党内部の抗争で総理が変わる可能性も高い.いや,それ以上に,日本がつぶれる方か心配である.

繰り返すが,日本の政治にとって今,必要な事は民主党の解党,自民を含めた政界再編,そして国民に信を問う解散である.数だけの『ごった煮集団』が政権をとっている間違いを正さねばならないのである.

②民主党・公明党の連立で安定政権を作った時の問題

民主党首脳部はネジレを解消する為に,再び,公明党と組む事で政権の安定化を図ろうとするはずである.公明党も,菅政権が去った事で,復旧,復興,社会保障対策で連立を組む意思が出てくると思う.但し,次の選挙を考えると,政党の体をなしていない,支持率の低い民主党と組む事の是否はある.公明党としては難しい選択になる.

もし,これが実現すれば,民主党は分裂せず,ごった煮が温存される.さらに,心配な事は,国家観や政治思想が薄く,保身とポピュリズムに走り易い政権になると思う.どう見ても,国難と対峙できる程,強い政権にはならないと思う.数の上では安定化するが,総選挙,政界再編などの政界の進化が先送りされ,日本はじり貧になって行くと思う.

③民主党・自民党・公明党の大連立の問題

震災によって,復旧・復興目的の限定期間の大連立構想がくすぶっていたが,管政権が去ったとして,又,この声が上がっている.しかし,いくら復旧・復興目的と言っても,それだけで政治が出来るわけではなく,大連立は極めて難しいと思う.

大連立の要請は民主党に多いと思う.ネジレ解消なら公明党との連立で良いわけだが,自民党との連立を望むのは,経験,人材の登用,民主党の教育である.政権交代時点から,この意見がある.更に大きな狙いは次の総選挙対策である.自民との連立を組めば,民主党への批判が半減するかもしれないのである.

一方,自民からすれば,表面的政策の一致が出来ても,血液の違いから拒絶反応が随所で出ると思う.次の選挙を考えても連立はないと思う.むしろ,後2年間,自民党は健全な野党として,保守政党として,厳しく政権を監視し,2年後の総選挙に向けて,政策の研鑽,人材の発屈,世代交代,を進めるべきである.そして,いつでも政権を担当できる体制,政策,を準備しておくべきである.日本の為に,この方が有益に感じる.この事を国民に公言する事も大事である.

又,次期民主党政権に対しては,震災対応だけをやらせて,他の政治案件をなんとか先送りさせる戦略も必要だと思う.民主党が悪手を掴まない為である.又,民主党の分裂は,自民党にとっても,日本にとっても必要であり,これに向けた行動も続けるべきだと思う.

以上,次期政権を誰がやろうと,民主党が政権与党の体をなしていない以上,展望は開けない.国民のイライラが上昇している事に政治家は知らんぷりを決め込むのだろうか.一日も早く,解散総選挙をして,国民の負託を受けた強い政権で国難に当たるべきだと思う.展望が開けない,内閣の総辞職などしている暇はないのである.

ましてや,民主党マニフェストは国の事より選挙に勝つ為に作られた事から,当初から,その実現性が危ぶまれていたが,懸念通りになった今でも,『政策理念や方向は正しかった』とか,『今後も実現に向け努力する』とか言っている党である.

『国民にうそをついて政権をとった』と自覚している人ほど,口が裂けても,『ウソだった』とは言えず,『マニフェストは正しかった』と言い張り,軌道修正のチャンスを逃してきたのである.そんな集団に国をあずけるわけには行かないのである.そんな無責任な政治家を一掃する為にも選挙が必要なのである.

最後に日本の難題解決に絶対必要な事は『国際的生存競争に生き残る事』である.個々の問題に目を奪われている内に,根本的なこの条件が達成できなければ,元も子もなくなる.解決どころの話ではなくなるのである.国際時代は政治も競争対象になっている事を忘れてはならないのである.

残念ながら,今の日本は国際的に劣性度を増しているように感じる.各政党は,この再構築こそ難問解決の最大のテーマだと認識すべきだと思う.

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コメント

さすがです。
まったくそのとおりで同感であります。

投稿: | 2011.08.11 16:34

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