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2014.07.08

361 政務活動費問題に厳正なる処分を

兵庫県議が,政務活動費として、日帰り出張名目で,5万円以下の電車賃を年間200回近く使ったと報告した.もし、領収書が不要の金額を積み上げて、架空の費用を報告し、政務活動費をポケットに入れていたら、公金横領の詐欺罪と言う大罪の確信犯になる.過去に遡って、徹底した調査が必要である.

兵庫県議会では、梶谷忠修(ただお)議長が「説明責任を果たさず、疑惑を抱かせているのは極めて遺憾」と述べ、野々村県議に勧告文を手渡した。

勧告文には、議会として野々村県議の政務活動費を調査し,不正支出があれば返還を求める事,野々村県議が説明責任を果たさない場合は速やかに辞職を求める事などを盛り込んだ,と言うのである.

何かおかしい.勧告がほんわかしている.『嘘の支出』を届けている事が判明したら,『公金横領の詐欺罪』である.不正が有れば告訴し、司直の手で徹底的に調べ、刑事罰を負わせるべきなのである.

どうやら県議会は氷山の一角だとして、問題を大きくせず、本人の辞職で幕引きをしたいようである.過去にも、国会議員や地方議員への調査費や活動費の問題が取り上げられるが、某大臣が自殺した事はあったが、刑罰を受けた例はない.その都度、修正申告をしたり、議会審議に迷惑をかけたと、党籍を離れたり、新しい制度の検討に入ったりして、幕引きになるのである.

そもそも、議員の政務活動費は『第二の給料』ではなく、『議員活動への補助金』である.一般の補助金で言えば、

①報告された支出の中に、補助金の使い方として認められない支出がある場合、
②報告された支出の中に、架空の支出がある場合、

が発覚すれば、確実に、補助金の目的外使用、公金横領、詐欺,などで告訴されるのである.政治活動費も同じである.毎年、適当にごまかしている政治家は確信犯であり、議員失格はもとより社会人失格である.

この問題を『制度の問題』だと言う人がいるが,『議員の資質の問題』であり、制度問題にすり替えてはならないと思うのである.

制度として、報告内容を厳しくとか、チェックを厳しくとか、言う有識者が多いが、性悪説に立った制度であり、本末転倒だと思う.議員はあくまでも性善説に立った,信頼のおける人達だと考えるべきだと思う.したがって,制度としては、『政務活動費として○○円支給する』、とだけ決めておけば良いと思う.

制度になくても、政務活動費と言う税金を使うわけだから、一定期間ごとに、活動内容、支出内容、支出額を議会や県民に報告して当たり前なのである.

その報告内容は公表され、その議員の評価が決まる事になるのである.勿論、その内容に虚偽があれば、調査の対象になり、処罰される事になるのである.この当り前のことをわざわざ制度にする必要はないのである.

この方が、議員活動や報告をいい加減に出来なくなると思う.その方が政治家の資質が見えてくる.一度、やってみる価値はあると思う.細かいルールが必要だと言う政治家はきっと政治家に向いていない人だと思う.

以上、兵庫県議会は全国に率先して、制度以前に『公金をごまかす人』は、『議員の資格なし』と宣言をすべきである.この物差しで、実態を明らかにし、刑事告発もすべきだと思う.これなくして、政治の信頼回復や政治改革など出来るわけがないのである.初代兵庫県知事 伊藤博文の名誉にかけても、兵庫県議会は、この問題に取り組んで欲しいと思う.

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