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2015.04.27

398 中国主導のアジア・インフラ投資銀行への対応

2015年4月15日,中国が主導するアジア・インフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーが確定した(57ケ国、米国、日本は入らず).

中国の思惑はアジアでの経済的、軍事的覇権を強化する事だろうし、それに対し、日本,米国はすでに、国際金融機関を主導している事もあるが、数千億の出資を求められた上に、中国の戦略に乗せられることを警戒して、参加を見送ったと思うのである.根底には一党独裁国家の覇権拡大への警戒があると思う.

アジア以外の創設メンバー国の多くは、出資金は少ない上に、中国やアジアのインフラ市場に参画できる,と言う皮算用があると思う.

今後、世界銀行(世銀),国際通貨基金(IMF),アジア開発銀行(ADB),欧州投資銀行(EIB),米州開発銀行(IDB) などの各種国際金融機関との関係やAIIBの運営の透明性、融資条件、環境保護、リスク管理、等、この創設メンバーで協議される事になる.中国の思惑と創設メンバーの意向が、どのように、調整されるか注目されるところである.

又、運営の透明性が担保されても、米国や日本が参加しない事による、出資金不足や、中国と同じような程度にAIIBの信用が位置づけられ、既存の国際金融機関より劣る船出になるかもしれないのである.

さて、6月末までに、創設メンバーによる運営規約が策定され、本年中にスタートの予定だと言う.日本として気になるのは、運営規約の内容もさることながら、参加しない事による、日本のアジア・インフラビジネスやADBへの影響である.

当然、ADBの資金拡大や融資活動の強化が必要になると思うが、重要な事は、AIIBと連動した中国のアジア・インフラ市場への進出と,どう戦うかである.

その為に、日本の優秀なインフラ技術や実績もさる事ながら,アジア諸国との友好と信頼関係づくりが極めて大事になると思うのである.

その友好関係の中で、我国は、道路、橋、トンネル、鉄道、新幹線、港、護岸、防災、環境、耐震、治水、土地改良、灌漑用水、上下水道、都市開発、医療、医療機器、土木・建設機器、人財育成、等々を提案し、相手国の発展に貢献して欲しいものである.

その為に,日本の力を十分発揮できる官民の体制強化も必要だと思う.今後の対応に期待しつつ、推移を見て行きたいと思う.

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