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2015.11.25

416 大阪W選で大阪維新の会の圧勝が意味する事

11月22日の大阪W選挙で大阪府知事、大阪市長、ともに、大阪維新の会が圧勝した.府知事選挙では大阪府の全市町村が、大阪市長選挙では西成区を除く23区が自民党推薦候補を抑えたのである.

全く、期待通り、予想通り、の結果であった.5月の住民投票で大阪都構想が僅差で否決された時、大阪の光が消えたと発信したが、今度の圧勝で、大阪に光が戻って来た感じである.

大阪維新の会の圧勝が意味する事について私見を述べてみたい.

①政策と人材の乏しい大阪既成政党はいよいよ再起不能に陥った.

橋下氏・松井氏の登場以前も以後も、大阪の既成政党は府知事や大阪市長にふさわしい人材を輩出してこなかった.更に言えば、日本第2の都市にも関わらず、実力のある国会議員や大臣,総理も輩出して来なかった.今回の大阪W選でも、またしても,政策はおろか、その任にふさわしい立候補者も立てられず,只,反維新を叫ぶだけだったのである.又、日頃の府議会、市議会の議論を見ても,大阪の既成政党議員のプアさには、あきれていたのである.

そんな既成政党が長い間、公務員天国を作り、都市計画に悉く失敗し、財政危機を招き、教育・福祉政策を停滞させ、大阪の発展を阻害して来たと思うのである.それを許してきた大阪の政治風土も問題であったと思う.大阪夏の陣以来、大阪は政治とかけ離れて来た歴史も影響していると思う.

そんな中で、橋下氏が8年前,登場し、次々に問題を明るみに出しながら、改革に取り組んできたのである.その反面、大阪の既成政党はますます政治力の無さをさらけ出してきたのである.そして、いよいよ今回の選挙で、その存在すらも、危うくなってしまったのである.

②挙句に、民・共と共闘した自民大阪支部は自ら墓穴を掘った.

府知事選、市長選はマニフェストや人物を選ぶ直接選挙である.にもかかわらず、自民大阪支部が自民推薦候補が勝つ為に、反維新で民・共と共闘を組み、反維新を叫んだだけの選挙運動にを展開した.選挙の意味も政党存在の意味も全く理解していない愚行に走ったのである.

この大阪自民党支部の愚行は、誰が見ても『悪あがき』の『自滅行為』だとわかる.それが選挙の結果にも表れているのである.そんな事すら読めない大阪自民党支部は存在理由さえも失ったと思うのである.

この①②を補強する為に、各既成政党の大阪支部は本部の応援を受けていたが、全く逆効果だったと思う.この選挙の惨敗で、本部は『大阪支部は何をやっているのだ』とつるし上げていると思う.

本部が地域支部をつるし上げる前に,下部組織がはたして地域の発展に貢献しているのか、どうか、から点検すべきだと思う.又、地域とのパイプを強くするなど、本部風を吹かせるのも、時代遅れである.そこから脱皮しなければ既成政党は地域政治など出来ないと思うのである.

③一方、大阪府下で大阪維新の会の更なる勢力の拡大が確実になった

上記①➁から大阪維新の会が勢いを増し大阪府市の改革は進むと思う.同時に、府会議員、市会議員の選挙でも確実に維新の勢力が拡大して行くと思う.又、大阪の国政選挙でも、『おおさか維新の会』が議席数を延ばし、既成政党の議席はさらに激減すと思う.
その予想が,すでに、国政に影響を与え始めているのである.

④地域政治の改革、地方創成,地方分権に地域政党の必要性が認識された.

大阪のような既成政党の地域における問題は、どの地域でもありそうである.そこで、少なくとも、政令市を持つ道府県では地域の事を真剣に考える地域政党が必要になってくると思う.地方分権、地域創生ならばこそ地域政党が必要になるのである.今回の大阪維新の会の圧勝は各地域の地域政党化に拍車をかけると思われる.

この傾向は国政政党の下部組織が地方政治をやる事の終焉を意味している.下部組織は国政選挙の地域組織であって、本来的に地方政治を司る組織ではないのである.これでは、人材も、地域政策も育たず、地方政治がよくなるわけがないのである.橋下氏が地域政党の必要性を当初から訴えていたが、その通りだと思う.

⑤風雲児橋下氏のすごさ.

8年間、橋下氏は幾たびかの選挙で信を得ながら、精力的に、全力で、府政、市政の改革に取り組んで来た.又、志を実現する仲間を集めて、全く新しい政党を起こし、地域政党、国政政党を立ち上げて来た.これら一連の活動は、既成政党に大きな影響を与えてきたのである.同時にマスコミの報道姿勢にも、鋭く切り込み、持ち前の立論力、説得力で、その問題点を論破してきたのである.

この橋下氏を政治の世界に引きずり込み、改革の嵐を起こしたのは、大阪の政治がそれ程、問題だらけだったとも言えるのである.その意味で大阪が橋下氏の資質を引き出させたとすれば、大阪が生んだ歴史に残る、稀有な政治家だと言う事になる.

この橋下氏は実にすごい能力の持ち主だとかねてから思っていた.それは誰にも負けない『立論力とデベート力』である.多分、橋下氏の右に出る者は世界広しと言えども、いないと思うくらいである.

橋下氏の『立論力・デベート力』の特徴は具体例を実にうまく使う事である.

相手からの反論や批判に対しては、具体例で、その批判が間違っていると切り返す、自分の指摘した問題には、具体例を上げて問題認識の共有を計る、自分の主張には、解決すべき具体的問題を上げて説得するのである.机上の空論は蹴飛ばされる事になる.

そんなわけで、現場の事を良く知っていないと、とても橋下氏には勝てないのである.政治家も、学者も、コメンティターも、評論家も、新聞社も、随分、この論法で、やっつけられたと思う.

その反面、この力が逆効果を生んできたことも事実である.

弁護士なら論理で勝てば良いのだが、政治家は論破したら,味方に付けなくてはならないのである.しかし、橋下氏の場合は論破された有識者は自身のプライドに傷が付くものだから、別の事で挽回を図ろうとするのである.従って、橋下氏が論破する程、敵が増えて行くのである.論破された有識者の幼児性が問題だと思うが.

そんな橋下氏の選挙演説は絶品である.人を引き込む演説は田中角栄総理以外思い出せないくらい見事である.今回のW選で、8年間を総括した演説は,まさに,大阪の政治史を語る上でも、永久保存版に値する名演説であったと思う.

同時に、後任の吉村洋文新大阪市長を生んだことも見事である.この吉村新市長は弁護士であるが、橋下氏の愛弟子として、大阪市議、衆議院議員の経験をしながら、維新の政策策定に取り組んできた人物である.今回の選挙で、若き、クレバーな、好人物だと認められた事は、橋下氏にとっても最上の喜びだったと思うのである.吉村大阪市長には大いに期待したいと思う.

最後に橋下氏の今後であるが、8年間、全力で投球したのだから、しばらく、クールダウン期間、充電期間を取ったのち、今度は『おおさか維新の会』の代表として国政に登場し,改革勢力を束ねながら、大阪都構想の実現、憲法の改定、統治機構の改革、等、に旋風を起こして欲しいのである.これで名実ともに『維新』になるのである.

 

 

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