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2016.01.30

424 何故、口利きを依頼した業者が暴露したのか?

土地の補償金を役所から、高く取る為に,業者が大臣秘書に口利きをを依頼した.ところが、この業者が自らの行為を週刊紙に暴露した事で大騒動になったのである.

この記事が報道されると、国会、政財界に激震が走り、大臣辞任に発展したのである.辞任は、秘書の管理責任と政権や国会への影響を考えての事だと言う.

口利きを仕掛けた経緯は明らかではないが、業者は先ず秘書の脇の甘さに乗じて接待したり、金品を渡して、大臣秘書に接近し、断れない状態にして,口利きを依頼したように感じる.

金の流れだが、大臣は業者が退室後、のし袋がある事に気づき、秘書に適正処理(政治献金としての処理)を指示したと言う.事実、政治献金として記載されている.週刊誌報道では業者の目の前で,のし袋をポケットに入れたとしている部分である.

秘書が受け取った金額は、その一部が政治献金として記載されていたが、未記載の金額が何に使ったかは今のところはっきりしていないと言う.

今後、秘書の政治資金規正法違反や業務上横領、あるいは、大臣、秘書の口利きの有無が調査されると思う.

問題はそれだけではない.もう一つ大きな謎がある.

口利きを働きかけた業者がなぜ自らの行為を暴露したのかと言う謎である.この素朴な謎を調べもせずに、野党は暴露報道を使って、政権を攻撃にしているが、暴露した意図によっては、野党は業者の片棒を担ぐ事になりかねないのである.

そこで、暴露した意図を,全くの想像であるが、いくつか推理してみた.

①自らの違法行為を反省して告白した
➁政治家、行政のいい加減さを公表したかった.
③公表によって,補償金交渉を有利にしたかった.
④口利きが成功しなかった腹いせに暴露した.
⑤週刊誌にネタの高額売却が成立したので暴露した.

⑥暴露した内容は嘘だったと言える交渉カードを持つ為に暴露した.
⑦水面下の他の口利きを成功させる為に、見せしめで暴露した
⑧大臣、政権を失脚させる為に仕組んだ.
⑨上記➁③④⑤⑥の、いくつかの複数目的で暴露した.

どう考えても、この程度しか推理できないのである.

今回の異常な暴露の意図が,もし,③④⑤⑥⑦⑧⑨のいずれかであったとしたら、暴露記事を書いた週刊紙も、大臣辞任を要求したり、総理の任命責任を要求したり、国会審議をボイコットした野党も、業者の意図の片棒を担いだ事になるのである.

今回に限らず、そんな危険性を排除する為にも,政治家は大騒動する前に,その意図や内容の検証が絶対必要である.一部の悪だくみから政治を守る為である.これは、野党も含めて、政治家の責務だと思うのである.

しかし,この政治家の責務を自覚せず、短絡的にスキャンダル報道をネタに、ここぞとばかりに国会の場で政権を攻撃するような政党、議員がいるうちは、悪だくみで政治が影響を受ける危険性はなくならないのである.

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2016.01.18

423  また発生したツアーバスの大惨事

2016年1月15日午前2時頃、国道18号線、軽井沢碓井バイパス山峠付近で、ツアーバスの大惨事(現時点で死亡14名、負傷27名)が起こった.

この大惨事の報道で2012年4月発生した関越道の高速バス大惨事(死亡7名、負傷38名)の報道を思い出した.

当時のマスコミの報道は、バス業界の過当競争やダンピングの問題があるとか、ルール違反があったとか、中國人の運転手に問題があったとか、の報道ばかりで、直接的原因や今後の対処に関する報道がほとんどなかったのである.

これに対し、この事故は『2重遭難事故』(ガードレール・消音壁の欠陥)だとして,次のブログを発信したのである.

279 関越道高速バス事故が大惨事になった原因 (2012・05・07)

この中で,私見ではあるが、大惨事の直接的原因を次のように述べたのである.

①運転者の居眠り運転で、ガードレールをこすりながら走行した事(運転手のミス)
②ガードレールの強度不足で、バスに押されて外側に膨らんだ事(ガードレールの欠陥)
➂バスが消音壁に串刺しになった事(消音壁設置方法の欠陥)

➀の居眠りは違法だが、ガードレールをこする事は違法ではない.むしろ、ガードレールの役割を発揮したと言える.

②は明らかのガードレールの強度の欠陥である..外側に膨らまなければ消音壁でバスが串刺しにならなかったかも知れないのである.これは運転手の責任ではない.

➂の消音壁だが、そもそも、消音壁がガードレールと隙間が空いていたのだから、ガードレールをこすりながら走行して来たクルマは確実に消音壁に衝突するのである.明らかに設置ミスである.これも運転手の責任ではない.

以上の事から、この大惨事をソフト面(業界、制度、違法性、等)だけでとらえるのではなく、ハード面(道路、ガードレール、消音壁、等)の視点も報道すべきであり、その方が再発防止策につながると感じて発信したのである.

その後、この大惨事の裁判で、ガードレールや消音壁の欠陥について不問になったのだが、これに疑問を感じて、再度、次のブログを発信したのである.

350 高速バス大惨事の前橋地裁判決への疑問 (2014・3・26)

この大事故の裁判で、判決は運転手の自動車運転過失致死罪(懲役9年6月罰金2000万)となった.すべての結果責任を運転手に背負わせた感じである.

ガードレールの欠陥や消音壁の設置に問題があると以前から認識していながら,改善していなかった国交省や道路会社に対しては、不問になったのである.(この事故後、国交省は全国5100か所の消音壁の改善指示を出した)

福知山線大惨事では、運転手のスピードの出しすぎと、自動列車停止装置(ATS)の設置を後回しにした事が原因だとされ、経営者責任が問われたのだが,この高速バスの大惨事では国交省及び道路会社は責任を追及されなかったのである.損害賠償(民事)の責任も、問われないのだろうか.

そこで、この判決に疑問を抱くとともに、国交省の責任論が起らない様に、国交省はバス業界のルール違反に世論を誘導したのではないか、と感じて、このブログを発信したのである.

さて、今回の碓氷峠の大惨事だが、

マスコミ報道は,バス業界の経営がずさんだとか、バス不足が原因だとか、バスの保守に手が回っていないとか.価格競争の結果だとか、ルール違反があるだとか、何故、危険な国道18号線を走ったのかとか、未熟な運転手に運転をさせたとか、ばかりである.関越道大惨事の報道と同じで、事故の背景ばかりの報道である.

そこで、前回の大惨事と同じように、ハード(道路)に問題が無かったのか、との視点で、今回の大惨事の原因と再発防止を考えて見る事にしたのである.

そこで、今知り得る情報で事故を振り返って見たい.

故は上り坂を登り切った後の下りの蛇行道路で起った.ここはスピードが出やすく、しかも、蛇行でハンドル操作に注意が必要だと言う事で、エンジンブレーキを利かすように標識がかかっていた.と言う事は、危険な道路であると認識されていた事になる.

その場所での事故は、報道されている事故現場近辺の道路状況、ガードレールの傷、タイヤの跡、から見ると、次のようであったと推測できるのである.

①バスは下り坂でスピードを出したまま右カーブで左のガードレールをこすった.
➁その反動と慌ててハンドルを右に切った為に,バスは反対車線に飛び出した.
➂今度は左にハンドルを切ったのだが、遠心力でバスは右に傾いた.
④バスが制御不能になり、
左カーブになっている右ガードレールに激突し大破した.

こうなった原因として、ブレーキや運転手の問題、等が考えられるが、ハード(道路)に事故を誘発する原因がなかったのか、に注目したのである.もし、何らかの事故誘発原因があれば、全国共通の問題として、手を打つ必要が出てくるからである.,関越道大惨事と同じ視点である.

この視点で今回の事故をみると、右カーブで、左のガードレールをこすった事がきっかけだが、そこには、このバス以外が付けた傷もあると言のである.運転手の技量以前に、こすりやすい原因がその道路に潜んでいたと考えられるのである.

この事故誘発の原因を調べ、取り除かなければ、また同じような事故が起こるのである.エンジンブレーキの標識だけでは事故を防げなかったのである.

そこで、同じ個所に傷がいくつも付いているガードレールを良く見かけるが、何故、クルマがガードレールをこすってしまうのか、その原因を総点検すべきだと思うのである.こすってしまう必然性があれば、明確に欠陥道路、危険道路である.運転手の未熟さを理由に放置してはならないと思うのである.

もし,関越道の大惨事裁判で運転手だけの責任ではなく、ガードレールや消音壁の欠陥にも責任があると判断されれば,その後、道路の危険性除去が全国的に進んだと思うし,今回の碓氷峠の大惨事も防げたかもしれないのである.

危険な場所と認識されながら、抜本的対策が打てないのはなぜだろうか.

狭い日本だから,危険と知りながら作らざるを得ないと,あきらめる事なのだろうか、危険な道路を作った責任が問われるからだろうか、危険と知りながら改善予算が付かないからだろうか.

私見だが、特に古い道路は、道路の安全性確保の認識が低いまま作られ、危険性をはらんだまま、現在に至っている感じがするのである.事故のあった国道18号線の碓氷峠近辺も、そうではないかと思うのである.

車は真剣に安全性確保の為に,人間のミスも防止するように,進化しているが、道路にも,そのような取り組みが必要だと思うのである.傷だらけのガードレールを放置している様では、運転手はこの道路の危険性の罠にはまってしまうのである.

更に言えば、関越道の事故も碓氷峠の事故も、ガードレールの強度も気になる.ガードレールの役割は言うまでもなく、ゴルフコースの白杭でもないし,道路の端を示すものでもない.クルマが道路から飛び出さない様に、或は、ガードレールをこすってクルマを止める為にあると思う.だとしたら、ガードレールの劣化も含めた強度は大丈夫なのだろうか.

以上、交通事故には,いろんな原因があると思う.勿論、人間のミスもある.これには、運転手の技量や注意も必要だが、人間のミスを誘発する原因を道路や車が除去する機能も必要だと思うのである.

追記(1月22日)

1月22日,今回の事故について次のような報道があった.

①事故発生道路は、いつも、恐怖感を覚える場所である(バス運転手談)

➁この道路で幾度か事故が発生している.(ガードレール接触、反対車線での衝突)
➂事故バスのギアはニュートラルになっていた(排気ブレーキ、エンジンブレーキ作動不可).
④バスのブレーキに異常は見られない.

今のところ、➂のニュートラルになっている原因として、事故の衝撃でニュートラルになったのか、スピードが出ている時、ギアチェンジしようとしたが、ギアが入らず、ニュートラルになったのか不明である.

心配した通り、事故を誘発する原因が、この道路にも、バスにも、ありそうである.したがって,今回の大惨事は、①➁を放置して来たツケやバスのギアチェンジやブレーキの仕組みが大惨事につながったと捉えるべきだと思うのである.エンジンブレーキの標識だけでは、事故を防げない事がはっきりしたのである.

関越道の大惨事と同じように,旅行会社やバス会社の違法性、或は、運転手の技量を追求するだけではなく、事故を誘発する要因をハード面(道路やクルマ)から分析する視点が、再発防止にとって極めて大事だ思うのである.

繰り返すが、怖いと思われている道路、ガードレールに、いくつも傷がついている道路、事故が、度々起っている道路に対しは,道路を作り変えてでも、安全性を確保すると言う強い意志が行政に必要だと思う.一般車も通るのだから、業界の規制強化だけでは事故を防止できないのである.

国交省及び地方行政が、バス業界や今回の旅行会社,バス会社を徹底調査するのは結構だが,道路管理の当事者として,道路の安全性総点検と道路の危険性除去に真剣に取り組むべきだと思うのである.勿論、自動車保険会社も事故防止の一貫で、これに取り組むべきだと思う.

今回も又,事故を人の性ばかりにする役所やマスコミの姿勢が垣間見えるだけに、それで終わらせては,危険な道路がいつまでも放置され、事故は繰り返されるのである.

 

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2016.01.12

422 世界的政情不安の中で2016年がスタートした

昨年の世界は,ISIL(イスラム国)問題、ギリシャ財政危機問題,イラク、シリア、イラン、等の政情不安問題、トルコとロシアの対立、シリア等戦闘地域からの難民問題,中國の南沙諸島問題、等が次々と発生した.

これらの問題を抱えながら、2016年,年明け早々、サウジとイラクの国交断絶、中東全域に渡るスーニ派とシーア派の対立,北朝鮮の4回目の原爆実験,中國経済の先行き不安、需要減による原油価格の続落、産油国オイルマネーの回収、世界同時株安,等、が発生し、.近来にない政情不安な新年を迎えたのである.

ところで、中東を起点とする近年の世界的政情不安が始まったのは、20世紀末の東西冷戦の終焉以降である.1989年ベルリンの壁崩壊,1991年,ソ連崩壊、同年、イラクのクエート侵攻と国連多国籍軍による湾岸戦争、1993年、EU(欧州連合)発足、2001年の米国における同時多発テロ、米国を中心とした多国籍軍によるアフガン攻撃、同じく、2003年のイラク攻撃,等が起こったのである.

らに遡れば、20世紀初頭のオスマン帝国の第一次大戦(1914年)での敗戦,イギリスによるパレスチナの植民化、イスラエル建国によるアラブ(パレスチナ)との対立、その後、第4次まで続いた中東戦争が世界の政治を揺さぶっていたのである.

このように20世紀初頭から今日に至る100年間を見ただけでも、中東諸国における、国内対立,国家間対立,民族間対立,英,仏,米,露,等の介入、等で、対立、争いの構造がどんどん複雑になって行ったのである.現在でも、武力衝突、テロ、空爆、が絶えないのである.しかも、この複雑化した対立、争いを解きほぐす糸口さえも見えていないのである.

そんな情勢の中で、2016年の世界情勢は,アメリカが大統領選で身動きが出来なくなることから,シリア、イラク、イラン、サウジ、トルコ、イスラエル、アフガン,イギリス、フランス、ロシア、中國、等の動きが注目されるのである.

特に,アラブ諸国(スーニ派)とイラク(シーア派)の対立激化、イラク,シリアの政情不安の拡大、有志連合とISIL(イスラム国)との戦い激化、が予想されるだけに、以前として、中東から目が離せないのである.

一方、日本は1991年の資産バブル崩壊以来、成長経済は終焉し、デフレ経済に落ち入り、長期経済停滞期に入ったのである.その後、産業構造の改革や産業の統廃合が進展したものの、デフレ経済からは脱出出来ていないのである.

安倍政権のデフレ脱却政策(金融緩和政策)で成長の兆しが見えたものの、少子高齢化に端を発した社会保障費用増大問題、貧困問題、財政健全化問題、地方を含めた経済活性化問題、消費税増税問題、憲法を含めた安全保障の法的基盤問題、火種の多い日韓問題、南沙諸島・尖閣諸島への中国覇権問題、北方領土問題、核と拉致の北朝鮮問題、等々,大きな問題が山積されているのである.また、産業界で言えば、企業の存亡にかかわる東芝問題、シャープ問題が日本産業の象徴的問題として、内外から注目されているのである.

年初からの日本株続落も、外的要因だけではなく、日本が抱える難問に対する先行き不安も関係していると考えられるのである.

多分、どの国も、大きな国内課題を抱えていると思うし、これに、国際問題がのしかかると言う、近来にない政情不安な年頭を迎えたと思う.

そんな年初に、なにか人類が,どんどん難しい、解決できない問題に落ち込んで行くのではないか、と頭をよぎったるするのである.中東の対立や争いも、1民族1国家になるまで、人類の淘汰を繰り返すのだろうか.どの難問も、現実的なゴールの姿が描き切れていない感じがするのである.

そんなわけで、中東の戦禍やテロで殺される人々や祖国から逃げ惑う多くの難民を前に,日本.国内の大問題や4日から始まった国会論議、あるいは、企業や個人の年初の計が、小さく感じたりするのである.こんな心境になった年頭は初めてである.

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