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2017.01.18

459 豊洲市場への移転条件の事前コンセンサスを

豊洲市場の地下水汚染の第9回モリタリング調査結果が公表されたが,予想だにしない環境基準越えの数値であった為、大騒動になった.移転スケジュールの見通しが付かなくなったからである.

この値が出た原因は地下水の排水設備が働いたからだと言う説がある.排水設備が働くと、地下水が吸い上げられ、地下の汚染物資も吸い上がって来たのではないかと言う説である.この説によれば、これまでの8回の調査で汚染物資の数値が低かったのは、排水設備が動作していなかったからだと言う事になる.

いずれにしても、今回の数値になった原因の解析、これまでの調査方法の検証、再度の調査の実施、が行われると思う.

このような大問題になるのは、法的にも、環境基準をクリアーがしなければ移転できないとの考えがあるからである.この考えで、これまで、土壌改良等の汚染対策が行われ、汚染濃度のチェックも、やってきたのだと思う.

消費者や業界関係者も、汚染まみれのこの土地であったからこそ、この基準が守られている事が安心安全の根拠になる、としていると思う.

小池都知事も、モニタリング調査の結果を得るまで、移転を延期してきたのだから、汚染物資濃度が環境基準を下回る事を条件にしているのだと思う.

従って、この考え方は、汚染濃度が環境基準をクリアーするまで、移転しないと言うことであり、最悪、豊洲撤退売却、築地再構築、新たな市場開発、等も辞さないと言う事態にまでつながるのである.

この考え方で、今後、汚染対策が進むのだろうか.建物があるだけに限界が出て,排水を続けて,汚染濃度が低くなるのを待つような事態になれば、見通しが付かなくなる事から、長期延期か豊洲撤退が現実のものになるのである.

一方,実質的な安全性で判断すべきだと言う意見もある.地下の汚染物資は遮断されており、しかも、浄化、排水設備で、汚染濃度は低くなっていくのだから、環境基準を超えても,問題はない、早期に移転すべきだ、と言う意見である.

但し、これで移転を決めると、汚染土壌が残留することになり、当初の都知事の約束と違う事になる.叉、汚染土壌の上に市場がある事による、営業リスク(風評、ブランド,集荷,値段,取引量、等への影響)が大きな問題になる.

このように、安全安心を確保して移転するには先が見えないし、実質的安全(科学的安全)で移転すれば、営業リスキが残るのである.此れに、築地の老朽化の問題が絡んでくるのである.

いれにせよ、混乱を防ぐ為に、豊洲への移転可否の条件を改めて整理し、どの条件なら移転するのか、消費者、業界、議会、技術者、等のコンセンサスを得て置く必要があると思う.知事にとっても、このコンセンサスは必要だと思うのである.本来、計画段階で決めて置く話だと思うが.

そこで、豊洲移転賛否のデシジョンテーブルを作ってみた(下図のクリックで拡大)

Photo_2
もう一つ、提言がある.

豊洲市場問題は,2001年の石原都知事の豊洲決定以来、汚染問題や960憶が6000憶になった問題が何も決着していないのである.歴代の都知事,都議会,都庁は何をして来たのだろうか,誰しもが、怒りの念を抱いているのである.

湾岸開発の赤字、東京銀行の赤字、更に、築地市場改修費用の増大(380億にとどまらず)、等による都財政の悪化対策として,築地市場の土地売却(1兆円?)が考えられたと言われている.

表向きは、築地市場の老朽化対策、都市博中止にかわる湾岸地区の利用促進,を名目に,豊洲市場移転が決定された.そして、汚染まみれの東京ガス工場跡地の購入と960億の予算の下で、築地市場開発が強引に進められたと言うのである.土地の選定にあたっては、豊洲ありきの候補地の比較がされていたのである.

もし、これが本当なら、築地市場はダシに使われただけで、築地の価値は捨てられる事になるのである.

これらの憶測があるにもかかわらず、事の顛末の釈明も総括も聞こえて来ないのである.政治家や役人の習性のようだが、極めて異常な状態、事件だと思うのである.せめて、6000億の成果物として、この顛末の記録を残す事が,当事者の責務だと思うのである.

都議会の審議内容の履歴を縦糸に、その時々の,都知事、都議会、都庁関連部署,業界の動きをまとめるだけでも、いろんな事が見えると思うのである.是非,東是京大改革の下敷きとして、又、後世に伝える戒めとして,事の顛末を資料化すべきだと思うのである.

私の感じるところ、東京オリンピックにも、動機不順なところを感じるのである.東京オリンピックのボート、水泳、バレ^-の各競技場の湾岸地域での建設も、もっと言えば、東京オリンピック誘致そのものも,スポーツ振興や有効なレガシー資産を残す事より、湾岸地区の土地売却や利権が先にあったかもしれないのである.

そうであれば、豊洲市場もオリンピック誘致も同じ動機が先に有った事になる.しかも、当初予算も、5~6倍に膨れ上がるところまでも、同じである.両方とも石原都知事の発案だっただけに、動機は同じだったのではないかと勘繰るのである.

いずれにせよ,’動機不順な計画は必ず破たんする’を肝に命じて、魑魅魍魎の都政、都庁を一掃して欲しいと,小池都政に期待するのである.その為にも、事の顛末をしっかり、都政や都庁に残す必要があると思うのである.

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