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2017.01.28

461 豊洲市場問題で唖然とする都議会の対応

先日、BS フジ,プライムニュースの中で,豊洲市場に対して,都議会のチェック機能が働いていないのではないか、との指摘に、出席の都議会議員は、都議には調査権もないし、技術的な事はわからないし、都議会に専門家がついているわけでもないし、都庁の役人が、汚染対策でも、建物でも、この費用が,かかります、と言われたら、反論出来ない、と言うような事を言っていた.要するに、チェック機能を果たせないと言っているのである.

都議会の豊洲市場に対する最大のチェック項目は,そんな事ではない.独立事業体の豊洲市場の創業費(汚染対策費、建築関連費)の上限を設定し、事業の採算をチェックしていたかである.

当然、独立事業である豊洲市場を経営するには、豊洲市場創業費,毎年の減価償却費と豊洲市場運営費、これに、築地売却額を勘案して、豊洲市場の採算見通しをチェックする必要がある.しかし、豊洲関連予算の都議会審議で、この採算見通しをチェックしていたとは思えないのである.赤字垂れ流しになっても、豊洲市場を開設すると言う考えがあったのだろうか.あるいは、採算の事など気にもしていなかったのだろうか.

そんな懸念の中で、東京都(築地市場問題プロジェクト)より、豊洲市場は年間70億の収入見通しに対し、年間100憶の赤字になるとの試算が発表された.

いくら汚染問題が解決しても、果たして、赤字垂れ流しの豊洲市場に移転できるのだろうか.移転すれば,それこそ住民訴訟が起こるかもしれない.その赤字を業者の賃料に跳ね返れば尻ぬぐいは筋違いと,大反発が起こる.都議会、都庁市場関係部門はどうするつまりだろうか.あまりにも、基本的な問題だけに、今更ながら、唖然とするのである.

もし、都議会で採算のチェックがされていれば,汚染対策や建設の計画段階で、豊洲市場開設を続けるのか、中止するのか,の議論が出来たはずである.その意味で,都議会の責任は極めて重いと思うのである.都議会は小池都知事が決断する前に、反省と対策を表明すべきだと思うのである.

ところで、こんな案があると専門家が話していた.築地市場を止めることなく、その上に、市場機能も含めた,多目的高層ビルを建てると言う案である.勿論、豊洲市場は売却か他の利用を考える事になる.この案は採算も取れる、築地ブランドも守れる、築地地区がさらに発展する、と言う主張である.

何か未来が明るくなる案である.当初から、こんな案があってもよさそうに思うが、議論されなかったのは,やっぱり’豊洲ありき’だったからだと思う.今からでも,検討すべき案のように感じるのである.

この一連の都議会、都庁職員の無責任な動きは,青天井になったオリンピック競技施設でも繰り返されたのである.キャップがかけられていない事から、チェックポイントもなく青天井になったのである.小池都知事がかろうじてチェックをしたものの、これまでの都政の大問題である.

ついでに言うと、豊洲への市場移転も、海の森への競技場誘致も、適否の議論より、埋立地ありきの計画が進められた感じがして、同じ動機不順が見えるのである.

ところで、全国の巨大な公共事業で、一度決めたら、軌道修正されることなく、費用が青天井になることがある.私見によれば、利権があっても、予算にキャップを掛けると言う概念も,軌道修正すると言う概念も,事業存続のチェックポイントと言う概念も,血税を使うと言う概念も,効果や回収と言った概念も,責任をとると言う概念も、ないからだと思う.

その結果、動機不順な公共事業がまかり通って、青天井の借金と,無用の長物を作り,その返済が未来の税金と主権在民権を奪っ行く事になるのである.

どんな公共事業でも、費用の増減はあると思うが、少なくとも、議会の審議で,予算の上限を設けて承認するか,追加予算が発生した時、継続か中止かの判断をすることが、責任ある議会の義務だと思うのである.

ところで、都議選が近づいてきたせいか、最近、自民党都議団は豊洲市場問題の被害者のような顔をして,都庁を責める立場になろうとしている.これまでの責任を’ほっかぶり’するつもりなのだろうか.又、無責任な言動をし始めたと映るのである.

全く反省もなければ、自ら顛末をまとめる素振りもない.勿論、責任を感じて辞任する議員もいない.更に言えば、豊洲市場問題の対策案も出てこない.テレビの番組を見て,東京大改革の為には現与党都議会議員の総入れ替えが必須だと感じたのである.

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2017.01.23

460 第45代アメリカ大統領就任演説への感想

2017年1月20日、ドナルド・トランプ氏が45代アメリカ大統領に就任した.就任演説は選挙中、あるいは、当選後、の主張と同じ、「米国第一主義を実行する」を前面に出した内容であった.その理由をトランプ氏は次のように述べたのである.

就任演説要旨(日経新聞1月22日朝刊より引用)

「米国は多国を豊かにしたが、我々の富、力、自信は消え去った.工場は閉鎖され,海外に移転され、取り残された何百万という労働者が顧みられることはなかった.それは過去のことだ.米国第一主義を実行する.貿易や税制、移民制度、外交などのあらゆる決定は米国の労働者と家族に恩恵を持たらすために実施する.

我々の製品をつくり、企業を盗み、職を奪う外国の破壊行為から国境を守らなければならない.自国産業の保護こそが素晴らしい繁栄と強さにつながる.米国は再び勝ち始め、かつてない勝利を収める.職、国境、富、夢を取り戻す.

国家全域にインフラを整備し、人々を福祉に頼る生活から仕事に戻らせる.我々の手と労働力で米国を再建する.我々が従うルールは米国製品買い、米国人を雇う、の二つだ.

世界の国々に友好親善を求めるが、全ての国が自己利益を求める権利を第一に考える権利を持つという理解の上でのことだ.これまでの同盟を強化するとともに、新しい同盟を構築する.過激なイスラム主義テロリズムを地球上から完全に撲殺する.中身にない対話の時代は終わりだ.行動を起こす時だ.

米国は再び栄え、豊かになる.新しい時代の扉が開こうとしている.次世代のエネルギーや産業、技術が実用化される.すべての国民が無視される事はもう二度とない.ともに米国を強く、豊かにしよう.米国に誇りの持てる、安全な国にしよう.ともに米国を再び偉大な国にしよう.」

そして、就任初日に発表した政策は

・OPECなどへのエネツギー依存からも脱却(米労働者のコスト引下げ)
・ISやイスラム過激派テロ組織の根絶(力を通じた平和構築)
・経済成長を促進し、2500万人の雇用創出(雇用を殺す制度の緩和)
・イランや北朝鮮を念頭にしたミサイル防衛システム開発(他国の軍事力抑制)
・不法移民,ギャング、薬物の流入を阻止(米国民の安全確保)
・TPP離脱、NAFTの再交渉、又は脱退(オバマ政権の政策転換、二国間交渉)

・気候行動計画の破棄(オバマ政権の温暖化ガス削減策の破棄)
・医療保険制度改革法の見直し(オバマケアーの見直し)

私の感想はトランプ氏が当選した時、発信した451 米国大統領トランプ氏の主張とその影響(16・11・11) ってい.その上で、こう切り返したくなるのである.

「これまで米国のやり方はダメだ、国民はだまされてきた、今こそ、国民の為の国を作ろう」と言う趣旨を述べていたが、富豪が社会主義革命を起こすような事を言って、米国民は違和感や懐疑心を持たなかったのかだろうか.

本心がどこにあるのか、実現性を、どう見ているのか不明だが、取りあえず、そうでも言わなければ,富豪は国民の支持を得られないと考え、インパクトを強くするために、よくあるアジテーターのように、一方的な断定口調で訴えたのではないのか,その分、歴史や事実を無視している事に,米国民は,疑問を抱かなかったのだろうか.

保護主義、国益、ナショナリズムの衝突で起こる、戦争や貿易摩擦は、もうやめて、フリー、フェアー、グローバルな世界を作ろうではないかと、米国が主導してきたのではないのか.TPPも5年間、厳しい交渉を,米国主導でやって来たのではないか.トランプ氏の頭の中に、グローバル時代前の、貿易摩擦時代があるとすれば、時代遅れではないのか.

ところで、1921年,第一次世界大戦後の不況を背景に、ベルサイユ条約や国際連盟に反対し、第29代大統領になった,共和党のウオーレン・ハーデンの孤立主義以来の保護主義者が誕生したと言う人もいる.

今や製造業は車に限らず、垂直構造から、国際的水平構造に移っている.多くの製品は国際調達部品で作られているのである.その中で、世界各国の企業は厳しい競争を続けながら、技術開発、製品開発を続けているのである.

その結果、産業・企業の栄枯衰退があり、産業の新人代謝がなされるのである.勿論、それに対応した、労働市場の流動化が必要になるのである.

この傾向の中で、貿易交渉は、第二次産業、及び、第三次産業(金融の自由化)では、フリー、フェアー、グローバルが進んでいるのである.そして、第一次産業(農畜産品)に関しては自然環境や国土の特質と関係している事から、最小限の保護政策がとられているのである.

この方向で、全体の品目の調整をしながら、多国間あるいは,二国間の貿易交渉が,これまで行われてきたのである.

一方、トランプ氏は、米国の貿易赤字が大きすぎる、これが雇用を奪っている、だから、関税を高くして、米国内に、工場誘致を図り、雇用を拡大するのだ、と言うのである.

本当に、そうだろうか.幾つか疑義を指摘したい.

①工場誘致と言っても、製品の組み立てくらいである.多くの部品まで、国内生産は出来ないと思う.従って、思ったほど、雇用は増えないのではないか.部品を輸入せざるを得なければ関税がかかって、製品の価格が挙がってしまうのではないか.

②工場製品の輸入関税、あるいは,部品の輸入関税は、米国も困るし、多くの部品製造国も困るのである.常に,すべて、国内製造ができないからである.又、技術革新の恩恵も受けにくくなるのである.

③また、工場誘致しても、米国の土地代、電力料金、人件費、等で、従来より価格が高くなり,あるいは、輸入品も関税で高くなる.結局、保護政策で製品価格が高くなれば,消費が落ち、結局、雇用機会がう失われるリスクもある.

④トランプ氏の思い通り、工場誘致が進んで、短期的に雇用が増えても、景気が悪くなったり、技術革新で、メーカーの勢力図が変わったり、国内の過当競争で工場淘汰が起これば、今度は大きな失業問題に発展するのである.

⑤輸入は雇用を奪うと言うが、必ずしもそうではない.輸入によって、輸入品の売上や関連ビジネスの拡大で、経済のパイが大きくなるのである.それによって,雇用も増えるのである.この様に、保護政策のリスクや輸入の効用(変化への対応)も見逃してはならないのである.

⑥結局、グローバル世界の中で、生産体制をどうするか、進出、撤退、は企業の利に適った選択で決められているのである.輸出先の雇用を増やす為に、工場進出をしているわけではないのである.これが自由経済の原理なのである.工場誘致をさせたいなら、保護主義の発想ではなく、進出企業の利に適った政策を出す事が必要だと思うのである.

⑦中国は米国の飛行機を数百機購入する条件として、中國に工場を作って,製造する事を条件にしたと言う.日本も、米国の飛行機を購入する条件に同じ事を言ったら、トランプ氏はどう答えるのだろうか.

ところで、アメ車が日本で売れないのは不公平があるからだ、とトランプ氏は言う.体操の試合で、米国が勝てないのは不公平があるからだと言っているようなものである.誤認しているのか,嘘を承知で言っているのかわからないが,これを前提に交渉(取引)を仕掛けてくる感じである.

明らかに、日本において、アメ車が売れない原因は車とそのアフターサービスが日本のユーザーニーズに合わないからである..欧州車は売れているのである.しかも、関税はかけていないのである.又,米国で日本車が売れるのは、人気があるからである.どこが不公平なのだろうか.

又、トランプ氏は雇用を確保する為に、車の工場を持って来い、と言っているが、現地すでに日本企業は米国に工場進出しているのである.現地生産の日本車がもっと増えると、米国の三大メーカーの復活はさらに遠のく可能性が高まるのである.

又,工場進出で米国内の競争が激しくなり、競争に負けたり、景気が悪くなれば、進出工場の撤退もあり得るのである.そうなると、従来なら貿易の減となるところが、今度は、米国内の失業問題になるのである.

それでも良いのだろうか.本心は米国のシンボルである三大メーカーの復活ではないのか、ならば、日本車に負けないユーザーニーズにあった車,サービスを考えろ、と叫ぶべきである.それとも、三大メーカーの凋落が続くと、苦し紛れに、今度は,日本車の工場は撤退しろ、日本車の輸入関税をもっと高くしろ、と叫ぶかもしれない.

トランプ氏はNAFTA契約国のメキシコからの輸入が、米国の雇用を奪っている,国境の壁の費用をメキシコが払わないなら、メキシコからの輸入に20%の関税をかけて壁代にする、と言うのである.日本も含めて,メキシコの工場で作って米国に輸出している企業は戦々恐々である.

しかし、米国がWTOも、NAFTA も脱会して、これをやるなら、メキシコ工場で製造している企業はメキシコから関税の安い国を経由して米国に輸出すると思う.米国の企業も,その製品を買うと思う.そうなると、壁代は出ないのである.

そうなると、トランプ氏はその経由国からの輸入品に高関税をかけざるを得なくなるが、結局、全ての国からの輸入品に高関税をかけるしかなくなるのである.勿論、世界からの報復関税を浴びる事になる.かくして、米国はみづから作った壁に取り囲まれて、自分の首を絞める事になるのである.

トランプ氏は関税を高くする事のむずかしさに気付いて、今度は、WTO、NAFTAを脱会せず、メキシコ産の車等の特定製品に高い付加価値税をかける手に出るかもしれない.実質の不買運動である.これはメキシコだけではなく、メキシコで製造している世界の企業、部品を提供している世界の部品メーカーを敵に回す事になる.

最後に、中国、日本、ドイツ、の対米輸出黒字国に、自国通貨安を批判し,その報復を考えるかもしれない..

どうやら通貨供給で為替誘導している事は不公平だと言っているようである.中国に対しては為替操作国だとして、早くから批判していたが、それに日本、ドイツを加えた感じである.

中國を除いて,変動相場制の米国はじめ世界の国は雇用対策や景気対策、あるいはデフレ対策で金融政策、財政政策をとったり,中央銀行が物価安定を目指して資金調整をやったりしているのである.日本の場合、日銀が物価の2%アップを目標に、資金調整をやっているのである.従って、トランプ氏の批判は当を得ていないのである.

為替レートの動きは、ドルの金利変動によっている.ドル高、円安は米国の金利によるところが大きいのである.勿論、ドル高は世界最強の経済大国として、基軸通貨として、信頼されている通貨であり、ドルの価値は世界経済の基礎になっているのである.米国第一主義はそんなドルの役割,責任はいらないとでも言うのだろうか.

元来、米国はドル高の下で、付加価値の低い製品は輸入し、武器や飛行機、ハイテク製品,あるいは、金融商品等の競争力のある高付加価値製品は経済発展国に輸出すると言う産業政策をとって来た.現に強い産業は世界企業になっているのである.一方、生活用品などに、米国産はほとんどないのも事実である.極めて経済原則に合致した考え方である.

その結果、米国においては、根強い事業家精神のもと、新技術、新産業が世界をリードし、産業の新人代謝を繰り返しているのである..ここ十年間を見ても、米国の世界的大企業の顔ぶれは、様変わりし、経済をけん引しているのである.米国の伝統である車産業も、例外ではなく、この新人代謝の中で、昔の勢力を失っているのである.

この米国は民主主義の元で、常に完全雇用を目指して来た.その為に、新技術、新産業、自動化、等で、常に産業の新人代謝をくり返しながら、経済を牽引し、雇用も流動化しながら雇用を確保しているのである.その結果、第二次産業から第三次産業への雇用の移動も、発生しているのである.勿論、世界の雇用も例外ではなく、国内の雇用先も流動化しているし、雇用ニーズにもとずいて、海外に雇用の場を求める傾向も出ているのである.

トランプ氏の米国第一主義の壁は経済原則の前ではスグ崩壊するのである.経済原理を無視した政策は長続きしないのである.各国の国益追及は明らかにトランフ氏とは違うのである.

トランプ氏は国内外の個別企業に米国内雇用拡大を求めて、口先介入しているが、大統領の言動として大問題である.米国民は、企業の独自経営に口を出す大統領をどう思っているのだろうか、もし、これで不利益が発生すれば、株主代表訴訟につながるのだが.

最後に、工場誘致と言っても、数年の時間がかかる.しかも,誘致の意思決定は将来の見通しが必要である.そんな事をトランプ氏の口先に従って実行しても良いのだろうかと、誰しもが疑心暗鬼になっているのである.中には、積極的にやりましょう、と言って、トランプ氏に迎合しつつ、トランプ氏の任期を見ながら、実際はのらりくらりする堅実な企業も見え隠れしているのである.

と突っ込みをしたくなるのである.

今回の就任式は選挙中の言動から,人種差別、女性蔑視が問題視され、反トランプ運動が展開され、就任式パレードの観衆は極めて少なく(報道では25万人程度)、しかも、白人だけだったと言う異常さもあったのである.現地報道陣のレポートによれば、トランプ支持者の集会の様だったそうである.

又、保護主義による米国第一主義をアジテートする事に対し,世界に不安を巻き散らしていると論評する人も多いのである.そんなことから、アンケートによれば、米国大統領の中で、最高の不支持率、最低の支持率になっていると言うのである.

勿論、トランプ氏は国を一企業の経営のように言うのは解かりやすいと評価する人もいる.しかし,国の経営は人も企業も、国家間も、利益相反の舵取であって、単純ではないし、その舵取りには、各国が共有できる、考え方(哲学)が必要になるのである.米国第一主義だけで,利益相反の舵取は出来ないと思うのである.そんな舵取りは眼中にないのかも知れないが.

このトランプ大統領の秩序より、価値観共有より、連携より、世界の安定より、世界の発展より、環境問題より、米国第一主義だ、米国の利益優先だ、と主張する事は、小国ならいざ知らず、世界一の経済大国、世界一の軍事大国が言えば、これは、強引で傲慢に映るのである.

この言動は確実に米国のステータスを落とし、付き合いの多い西側諸国との連帯や価値観に、ひび割れを起こすのである.12ケ国が,5年間、米国主導で検討し、苦労の末,まとめあげたTPPを、何の仁義もなく、簡単に反故にする姿勢に,怒りさえ覚えるのである.

マナーも配慮もない,人格も問われる大統領に信頼が生まれるだろうか.喜ぶのは、反米勢力だけである.4年間、何も起こらない事を願うのみである.

日本は、最近、英国に裏切られ、韓国に裏切られ、今度は米国に裏切られた感じであるが、是非とも「我利我利」ではなく、「我利利他」(自分の利益は相手の利益の中にある、WIN、WINの関係)の精神で、協調外交を展開して欲しいし、このオピニオンを世界に発信する良いチャンスかも知れないのである.

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2017.01.18

459 豊洲市場への移転条件の事前コンセンサスを

豊洲市場の地下水汚染の第9回モリタリング調査結果が公表されたが,予想だにしない環境基準越えの数値であった為、大騒動になった.移転スケジュールの見通しが付かなくなったからである.

この値が出た原因は地下水の排水設備が働いたからだと言う説がある.排水設備が働くと、地下水が吸い上げられ、地下の汚染物資も吸い上がって来たのではないかと言う説である.この説によれば、これまでの8回の調査で汚染物資の数値が低かったのは、排水設備が動作していなかったからだと言う事になる.

いずれにしても、今回の数値になった原因の解析、これまでの調査方法の検証、再度の調査の実施、が行われると思う.

このような大問題になるのは、法的にも、環境基準をクリアーがしなければ移転できないとの考えがあるからである.この考えで、これまで、土壌改良等の汚染対策が行われ、汚染濃度のチェックも、やってきたのだと思う.

消費者や業界関係者も、汚染まみれのこの土地であったからこそ、この基準が守られている事が安心安全の根拠になる、としていると思う.

小池都知事も、モニタリング調査の結果を得るまで、移転を延期してきたのだから、汚染物資濃度が環境基準を下回る事を条件にしているのだと思う.

従って、この考え方は、汚染濃度が環境基準をクリアーするまで、移転しないと言うことであり、最悪、豊洲撤退売却、築地再構築、新たな市場開発、等も辞さないと言う事態にまでつながるのである.

この考え方で、今後、汚染対策が進むのだろうか.建物があるだけに限界が出て,排水を続けて,汚染濃度が低くなるのを待つような事態になれば、見通しが付かなくなる事から、長期延期か豊洲撤退が現実のものになるのである.

一方,実質的な安全性で判断すべきだと言う意見もある.地下の汚染物資は遮断されており、しかも、浄化、排水設備で、汚染濃度は低くなっていくのだから、環境基準を超えても,問題はない、早期に移転すべきだ、と言う意見である.

但し、これで移転を決めると、汚染土壌が残留することになり、当初の都知事の約束と違う事になる.叉、汚染土壌の上に市場がある事による、営業リスク(風評、ブランド,集荷,値段,取引量、等への影響)が大きな問題になる.

このように、安全安心を確保して移転するには先が見えないし、実質的安全(科学的安全)で移転すれば、営業リスキが残るのである.此れに、築地の老朽化の問題が絡んでくるのである.

いれにせよ、混乱を防ぐ為に、豊洲への移転可否の条件を改めて整理し、どの条件なら移転するのか、消費者、業界、議会、技術者、等のコンセンサスを得て置く必要があると思う.知事にとっても、このコンセンサスは必要だと思うのである.本来、計画段階で決めて置く話だと思うが.

そこで、豊洲移転賛否のデシジョンテーブルを作ってみた(下図のクリックで拡大)

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もう一つ、提言がある.

豊洲市場問題は,2001年の石原都知事の豊洲決定以来、汚染問題や960憶が6000憶になった問題が何も決着していないのである.歴代の都知事,都議会,都庁は何をして来たのだろうか,誰しもが、怒りの念を抱いているのである.

湾岸開発の赤字、東京銀行の赤字、更に、築地市場改修費用の増大(380億にとどまらず)、等による都財政の悪化対策として,築地市場の土地売却(1兆円?)が考えられたと言われている.

表向きは、築地市場の老朽化対策、都市博中止にかわる湾岸地区の利用促進,を名目に,豊洲市場移転が決定された.そして、汚染まみれの東京ガス工場跡地の購入と960億の予算の下で、築地市場開発が強引に進められたと言うのである.土地の選定にあたっては、豊洲ありきの候補地の比較がされていたのである.

もし、これが本当なら、築地市場はダシに使われただけで、築地の価値は捨てられる事になるのである.

これらの憶測があるにもかかわらず、事の顛末の釈明も総括も聞こえて来ないのである.政治家や役人の習性のようだが、極めて異常な状態、事件だと思うのである.せめて、6000億の成果物として、この顛末の記録を残す事が,当事者の責務だと思うのである.

都議会の審議内容の履歴を縦糸に、その時々の,都知事、都議会、都庁関連部署,業界の動きをまとめるだけでも、いろんな事が見えると思うのである.是非,東是京大改革の下敷きとして、又、後世に伝える戒めとして,事の顛末を資料化すべきだと思うのである.

私の感じるところ、東京オリンピックにも、動機不順なところを感じるのである.東京オリンピックのボート、水泳、バレ^-の各競技場の湾岸地域での建設も、もっと言えば、東京オリンピック誘致そのものも,スポーツ振興や有効なレガシー資産を残す事より、湾岸地区の土地売却や利権が先にあったかもしれないのである.

そうであれば、豊洲市場もオリンピック誘致も同じ動機が先に有った事になる.しかも、当初予算も、5~6倍に膨れ上がるところまでも、同じである.両方とも石原都知事の発案だっただけに、動機は同じだったのではないかと勘繰るのである.

いずれにせよ,’動機不順な計画は必ず破たんする’を肝に命じて、魑魅魍魎の都政、都庁を一掃して欲しいと,小池都政に期待するのである.その為にも、事の顛末をしっかり、都政や都庁に残す必要があると思うのである.

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2017.01.15

458 英会話力向上への秘策提案

最近、英語教育の見直しが行われているようだが,はたして、効果が出るのだろうか.『読み書き』の訓練と、『聞く,話す』(会話)の訓練は,まったく違うように思うのだが、.果たして、どんな教育をするのだろうか.

言うまでもなく、英会話力の向上は、学ぶものではなく、自然に身に付くもの,慣れるものである.当然、英語圏に住むか、英語圏の友人を持つか、英会話教室に通うか、である.

たしか、1990年頃だ思うが、2代目桂枝雀師匠の英語落語が話題になった.英語の教材にしたらどうかと言う声も多かったのである.

久し振りにそれを思い出し、改めて、簡単な訓練方法と英会話の基本を教えてくれる、枝雀の英語落語’WHITE LION’を教材にする事を提案したい.

この英語落語は、英語の文法とか基本文型を意識しない、簡単な言葉で、ピッタリの英語表現をしている,ゼスチャーを大切にしている、のだが、ネイテブの人にも,絶賛されているのである.

(出典 祥伝社;枝雀のアクション英語高座 桂枝雀著

『ウォーミングアップ第1弾』 動作をしながら次の言葉を繰り返し言う.
 
・Pick up the pen. Put it down.

・Stand up. Go to the window. Open the window.
 Shut the window. Go back to your seat.

・Take out your pencil case and note book from your bag.
 Put them on the table.
 Open your pencil case. Pick up the pencil.
 Write your name in japanese.
 Put the pencil down.

 Pick up eraser from the pencil case.
 Erase yopur name.
 Put the eraser back to the pencil case.
 Write your name in English.
 O.K. Please show me.

ウォーミングアップ第2弾』 二人で動作をしながら会話をする.

(スチワーデスとの擬似会話)

A:Please show me your boarding card.
B:Sure.Here you are.
A:Thank yopu
B:You are welcom
A:Please come this way.This is your seat.
  Please put your bag under the seat.
  Please fasten yoyur seat belt.
B:where's the toilet?.
A:That's over there. Have a nice flight.
B:Thank you.
A:You are welcom.ser.

(受け付け嬢との擬似会話)

A:MayIhave your name ?
B:My name is K.
A:Do you have an apointment ?
B:Yes,I do.I have an apointment with him at 6:00
A:Just moment. I'll call him and tell him that you are here.

ウォーミングアップ第3弾』 大阪弁風に大きな声で、何回も、この小噺をする.

(演題'犬’)

A:おっちゃん,そこのいてんか.ボク 寒いがな,陰になって
B:アレッ,この犬,今,もの言うたんとちゃうかいな.
  そんな事ないわいなア、犬はもの言えへんわな
A:おっちゃん,そこのいてっちゅうに,陰になって寒いがな
B:エーッ,この犬,今,もの言うてる』
C:とうちゃん.さっきから,なにワンワン言うてるのん?

ウォーミングアップ第4弾』 これを上記のノリで、大きな声で、何回も言う.

A:Hey you. Get away. you're block the sun.
B:Am I crazy or is that dog speaking.
  That can't be,dogs don't speak
A:Hey, get away!you're blocking the sun.
B:Oh my Got、That dog is speaking
C:Daddy, Why have you been standing there saying bow・wow bow・wow

絶対に文法とか語句のパターンとか構文を意識しない,気分とノリだけで口を慣らす,Am I crazy or is とか That can't be とか Why have you been standing there とかは何時でも使えそうな言葉である

ウォーミングアップ第5弾』 英語落語WHITE LION)の実演を楽しむ. 

この桂枝雀の英語落語 ’WHITE LION’(原作は動物園)は,YOU  TUBEで見る事が出来る.他に、英語落語として’山のあなた’、’ロボットしずかちゃん’、時うどん’等があるが、WHITE LIONは米国でも人気がある.

話は3割の言語知識とあとは、経験知識の共有とBODY LANGUAGで成り立つと言われている.落語は日本独特の文化の共有がないと通じないのだが、WHITE LION は文化を共有しなくても分る話になっており、簡単な英語表現と,抑揚とゼスチャーで通じる話になっているのである.内容はこんな感じである.

朝が弱く,力仕事が苦手で,口下手なため、仕事勤めが続かない男.ある日,ぴったりの仕事を世話してもらうことになった.午前10時出勤でよく,何も持たないでよく,しゃべる必要もなく,昼食・昼寝付き1日1万円だという.好条件に飛びついて紹介状を受け取った男が着いた現場は,なんと移動動物園.

早速、目玉展示の動物である虎が死んでしまったので,毛皮をかぶって虎になりすませ,と指示された.毛皮をかぶった男は虎の檻に入れられ,園長に虎の歩き方を教わった.園長は,前足の方向と逆に頭を向けると虎らしく見えるといい,男の前でやってみせる.しかし,子供の前では疑われない様に,悪戦苦闘したり,空腹が極まったり,タバコも吸えず,難渋するのである.

そんな中,動物園のアナウンスが「虎とライオンの猛獣ショー」の開催を告げた.男は事前に説明を受けなかったので,慌てふためいた.虎の檻の中にライオンが放たれて,男はパニックに陥った.ライオンはうなり声を上げながら男の耳元に近づいて,言った.「心配するな、わしは園長だ」

原作の動物園のサゲは「わしも1万円で雇われたんや」であったが、園長自から縫いぐるみに入っていた方が面白いと、サゲを変えたのだと言う.又,この落語のタイトルをWHITE LION にしているのは,恐怖感をあおって,サゲに持っていく大事な役だからだと言う.

英語英語を作るにあたり、英語表現、抑揚、ゼスチアーをマメリカ人スタッフと徹底的に検討したのだと言う.例えば,上方落語のような方言での話し方を英語にすると意味を伝えるだけの標準語になってしまったり,方言の持つ雰囲気や間が損なわれる事がある.そこで,英語での表現の仕方,全身や顔の表情など,徹底的に練り上げたそうである.

この英語落語’WHITE LIONN’は話の面白さもあって、しかも、研ぎ澄まされた,平易な言葉で、英語表現がされている事から、英会話教材としては最適だと思うのである.

この英語落語を遊び感覚で、大きな声で、ゼスチャーたっぷりに、真似出来たら、英語を話す度胸が付くと思う.又、枝雀の’英語落語’を’英語紙芝居’にして演じる事も楽しいと思うのである.

ウォーミングアップ第6弾』 英語落語’WHITE LION’の中の名訳を身体で覚える.

'おまえさん,また仕事をやめたそうやな'
I heard you quit your job again.

'ところが,わたし朝早いのは弱いんですわ,それでやめました’
But as you know I am very weak in the morning, so I had to quit. 

'ほんまやろな''もちろん,ほんまですとも’
Are you sure ? Ofcourse. I am sure.

'ええがな.問題ないがな’
That sounds good,I'm sure, you didn't have any problems with that.

'本間によう来てくれましたなあ'
I've been expecting you.

'この檻の中を,歩きまわってさえしていたら,ええんやからな'
All I have to do is walk around in the cage.

'結構です,理解しましたね'
Very good,you've got it.

'だんだん暑くなってきたな’
I'm getting hot.

'おお,のどが渇いた’
Boy! I'm thirsty.

'子供を脅かしたろ'
I'll try to score the children.

'虎が手でコーラのコップをもってるよ'
The tiger is holding up the cup of Cola with his paws.

'オ-,信じられない'
Oh,That's incredible.

'やっと気分がよくなった’
I feel better now.

'では参りましょう'
Here we go.

'笑いごっちゃないで'
This is getting serious.

’あいつら,扉を開けかかっているがな’
They're going to open the door.

'あっちへ行け、どないしたらええねん'
Don
’t come. Go away. What shall I do ?

ウォーミングアップ第7弾』 日常会話の言い回しは身体に覚え込ませるしかない.

 英単語をよく知っている人ほど、日常会話が苦手である.例えば「手を拭く」をさんざん悩んだ末に、’wipe my hand ' 等と言う.正解は’dry my hand ' だが、これを聞けば、「手を乾かす」 と訳すと思う.頭の中は機械翻訳と同じなのである.直訳より意訳の方が正しい事が多いのである.

「それをしまいなさい」は ’put it away '、「それをとってください」は ’let me have it ',である.日常会話での言い回しは、理屈や翻訳なしに、身体に覚え込ませるしかないのである.

又、日本人が間違いやすい会話がある. 例えば、' It's not hard work ,is it ? ' 「しんどくないよな?」 に対し、「しんどい」 と思っても、hard work .が頭に残って、yes と言ってしまうことである.これだと「そうの通り,しんどくない」となってしまうのである.とっさにno と言えないのである.

又、' Don't open the door ' と言った時、no と言われたら、「逆らう気か」 とムッ とするが、本当は「わかりました」である. open に対する no で 「あけません」と言う意味になるのである.

そんなわけで,会話の言い回しは、聞くときも、話す時も、訳そうとせず、イメージで、聞いたり、話したり、あるいは慣れるしかないと思うのである.英語落語はそれを教えてくれていると思う. 

最後に、これは私見だが、こんな事もある.カントリーソングを直訳したら、全く意味不明になる事がある.その時の心情、情景,あるいは文化キリスト教の教え,を知らない事が原因だと思う.逆に直訳で意味がわかったつもりでも、本当の意味は全く違う事だってある.従ってカントリーソングやブルースを人前で歌ったり、曲の好き嫌いを言う時、要注意である.

例えば、結婚式で、好きな曲だからと言って、歌ったら,原曲が黒人霊歌のキリスト賛歌の歌だったり、葬式の歌だったりする.よく結婚披露宴で歌われるSTAND BY ME (私のそばにいて、私を支えて、)と言う歌は黒人霊歌のキリスト教信仰の歌である.そばにいて欲しいのは、彼氏や彼女ではなく、イエス キリストなのである.

このように、曲の意味を取り違えて理解している事はカントリーソングだけではなく、音楽全般あるいは映画全般にもあると思う.それは、言語能力で起こるのではなく,文化の違いで起こるのである.音楽や映画が文化を表しているとすれば,当然、起こり得るのである.

人に伝える為には、言語知識と経験知識とBODY LANGUAGが必要だと、改めて思うのである.従って、経験知識を共有していない文化圏間のコミュニケーションでは,意味の取違いが起こるのは当然なのである.

そんなわけで、英語落語の’WHITE LION’のように、経験知識をほとんど要しない内容で、英語を身に着ける事は理に適っていると思うのである.

以上,お後がよろしいようで. 

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2017.01.12

457 日本語力が危ない

下記の問題は10数年前に見ているのだが,久しぶりに、これを見ると、明らかに、今の方が、自分の国語力が落ちている事に気づく.随分,恥をかいてきたと思う.これからも、恥をさらし続けそうである.

たとえ、ワープロのチェック機能が強化されて,恥をかかなくなったとしても、その分、自分の日本語力は、さらに低下すると思う.その内、ワープロなしでは日本語を書けなくなるかもしれないのである.

ナビを見て運転していると、どこを走って来たか記憶に残らなくなり,その内、ナビなしでは運転できなくなる事と同じである.

そんなわけで、手書きがなくなる程、日本語力(漢字力、言葉使い力,手書き文字力)が低下し、恥をかくどころの騒ぎではなくなる気がするのである.

間違いと正解例.(日本語倶楽部発行’そんな日本語力では恥をかく’を引用

間違った例のあとに( )内に正しい言葉を記述している.

・前代未聞の快挙(の珍事、の不祥事、の事件)
・喜びをひしひしと感じる(しみじみと感じる)
・毎日が東奔西走だ(毎日が東奔西走の忙しさだ,東奔西走の毎日だ)
・負債総額としては空前絶後(負債額としては空前)
・電車が混まない前に帰宅する(混む前に帰宅する)
・ネクタイをしないまま出社した(しないで出社した、せずに出社した)
・朝帰りは家に入りにくい(家に入りづらい、字が小さくて読みにくい)
・部屋中お祝いの花だらけ(花でいっぱい・借金だらけ)
・美しい絵画を唖然として見とれる(絵画の美しさに陶然として見とれる)
・父親の死に唖然とする(呆然とする)
・能力が低いことに負い目を感じる(引け目を感じる)
・対戦相手はきしくも,幼なじみだった(くしくも・奇しくも)
・縁は奇なもの(異なもの)
・口をつむる(口をつぐむ・目をつむる)
・炎が燃えたぎる(燃え盛る・煮えたぎる・血がたぎる)
・舌づつみ(舌つづみ・舌鼓)
・さかてに取る(ぎゃくてにとる・逆手に取る)
・鉛筆をぎゃくてに握る(さかてに握る・逆手に握る)
・予想以下の不振だった(予想外の・予想に反して・予想以上の不振)
・計画を実現化する・定員の削減化をはかる(実現する・削減する)
・豪華絢爛な時代絵巻(豪華絢爛たる時代絵巻)
・気持ち的には負けていない(気持ちでは・精神的には)
・彼は何も知らなさそうだ(彼は何も知らなそうだ)
・手離しで喜ぶ(手放しで喜ぶ)
・彼は口が固い(口が堅い・手堅い・義理堅い)
・片を付ける(方を付ける)
・きずなが深まる(きずなが強まる・太い・固い)
・手をこまねく(手をこまぬく)
・機転が効く(機転が利く)
・「はいはい」と二つ返事で引き受ける(「はい」と二つ返事で引き受ける)
・大代に乗る(大台に乗る)
・いまだかって(いまだかつて)
・身命を投じて(身命を賭して)
・頭をかしげる(首をかしげる)
・熱にうなされる(熱に浮かされる・夢にうなされる)
・順風に帆をはらむ(順風に帆をあげる・順風を帆にはらむ)
・子供たちは勝利に意気高々(意気高らか・鼻高々)
・灯下親しむ秋(灯火親しむ秋)
・魚心 あれば 水心 あり(魚、心あれば 水、心あり)
・過半数を超える(半数を超える・過半数を占める・過半数に達する)
・淡白な性格(淡泊な性格)
・卒直に言って(率直に言って)
・大古の昔(太古の昔)
・肉迫する(肉薄する)
・既製事実(既成事実)
・脅迫観念(強迫観念)
・使命観が強い(使命感が強い)
・いえじゅうで出かける(うちじゅうで出かける・家中で出かける)
・快晴のした開会式が行われる(快晴のもと・快晴の下)
・ふんべつゴミ(ぶんべつゴミ・分別ゴミ・あの人はふんべつがある)
・仕事がひとだんらくする(いちだんらく・一段落)
・のうさくもつ(のうさくぶつ・農作物)
・相手を力づくで押さえる(力ずく)
・傘をすぼめた(半開きにしたのなら,すぼめる・たたんだのなら、つぼめる)
・走り幅跳びの踏切のタイミング(踏み切り)
・タイだの、イサキだの、ヒラメが並べられていた(ヒラメだのが)
・彼は意外とやさしい(彼は意外にやさしい)
・鮎の塩焼を有田焼きの皿に盛る(鮎の塩焼きを有田焼の皿に盛る)
・彼はきっと成功しないだろう(彼はきっと失敗するだろう)
・バレーを踊る(バレエを踊る)
・佐藤氏ほか9名(佐藤氏ら9名・佐藤氏はじめ9名・佐藤氏以下9名)
・体の異常を訴える(体の異状を訴える)
・線路と平行する道(線路と並行する道)
・野生的な男(野性的な男)
・写真を修正する(写真を修整する)
・ホンモノ指向(ホンモノ志向)
・一人言をいう(独り言をいう)
・似た者同志(似た者同士)
・映画を観賞する(映画を鑑賞する・野に咲く花を見るのは観賞)
・飛行機は着陸態勢に入る(着陸体勢)
・映画制作会社(映画製作会社・テレビ番組は制作・創造物は制作)
・群集を煽動する(群衆を煽動する・野次馬が群集する・群集心理)
・彼は意思が強い(彼は意志が強い・本人の意思を尊重する)
・学級を編成する(学級を編制する・予算を編成する)
・予備校の夏季講座(予備校の夏期講座)
・実践的なトレーニング(実戦的なトレーニング・彼は実践家だ)
・過去を精算する(過去を清算する・
旅費を精算する
・泥棒が浸入する(泥棒が侵入する・侵攻・侵略・侵出)
・彼は良い性格だ(彼は善い性格だ)
・財産を増やす(財産を殖やす)
・山を超える(山を越える・限度額を超えて借金する)
・イスの足が折れる(イスの脚が折れる・差し脚・脚長バチ・雨脚・脚線美)
・犯人探しをする(犯人捜しをする)
・借金の返済に当てる(借金の返済に充てる)
・白髪混じりの頭(白髪交じりの頭)
・卵を生む(卵を産む)
・議長を勤める(議長を務める)
・優秀な成績を修める(優秀な成績を収める)
・時計が遅れる(時計が後れる)
・消息を断つ(消息を絶つ)
・癌と戦う(癌と闘う)
・小踊りして喜ぶ(小躍りして喜ぶ)
・8日まで出社しません(9日に出社します)
・部長の決済をあおぐ(部長の決裁をあおぐ)
・利益追究(利益追求)
・景気が鎮静する(景気が沈静する)
・こういうご時勢だから(こういうご時世だから)
・時期を逸する(時機を逸する)
・交代で勤務する(交替で勤務する)
・責任を転化する(責任を転嫁する)
・満10周年(満10年・10周年)
・パソコンの実態(パソコンの実体・電子商取引の実態)
・最少限の人数で行う(最小限の人数で行う)
・ご静聴ありがとうございました(ご清聴ありがとうございました)
・ご多忙中にもかかわらず(ご多用中にもかかわらず)
・感謝の気持ちに耐えない(感謝の気持ちに堪えない)
・暖かいもてなし(温かいもてなし)
・慎んでお詫び致します(謹んでお詫び致します)
・厚くお詫び申し上げます(深くお詫び申し上げます)
・先生より優秀な方をご推薦ください(先生から優秀な方をご推薦ください)
・恩師の話を心して聞く(心して聴く)
・病気が回復する(病気が快復する)
・勇気を振るって(勇気を奮って) 

皆さんの感想はいかがですか.最近、テレビ番組で日本語の問題がよく出ますが,意外と漢字が書けなくなっている自分に気が付きませんか.

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2017.01.06

456 2017年は混沌の時代、’創発’がキーワードか

創発の代表的な現象である’群知能’について、先ず、触れてみたい.

無数の鳥や魚が大編隊を組んで、大空や海中を、すごいスピードで、縦横無尽に飛んだり、泳いだりしている.決して、お互いが、ぶつかる事はない.又、多数のホッケの群れが海中に竜巻のような柱(ホッケ柱)を作ったりもする.

蟻は餌から巣までの最短距離の経路を見つけ、多くの蟻が,その経路を通る.多数の蟻や蜂は立派な巣を作くったりもする.数十から数百対の足を持つムカデがスムーズに走行するのも見事である.いづれも、子供のころから,どうして、そんな事がな出来るのかと,不思議だったのである.

これらの現象は,それぞれの生物が、編隊を組もうとか,身を守ろうとか、こんな形の巣を作ろうとか,を意識して行動しているわけではないのだと言う.勿論、指示を,出している、賢いリーダーがいるわけでもないのである.只、鳥や魚は数個の行動ルール(習性)に従って動いているだけだと言うのである.

同じように、ムカデも歩くために脳が多くの足に指令を出しているわけではなく、それぞれの足が持つ行動ルールに従って動いているだけで,それが集合体となると歩く動作になるのだと言うのである.

このように,数個のルール(習性)しか持たない個体が群れる事によって、予測できない新たな機能が創発されているのである.この知能を群知能(Swarm Intelligennce)と呼んでいるのである. 

(創発とは局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される、と言う現象を言う.)

この自然の生き物が持つ群知能を製品に取り組もうと、元になる行動ルール(習性)を解明しようとする研究は30数年程前から始まった様である.そして1987年、CG用ソフトとしてBOIDS(ボイド)が開発されると,鳥や魚の行動ルール(習性)を解明する事が簡単になったのである.ルールを変えながら,その群行動をCG映像で確認できるからである..

具体的には,個体に①他の種類の鳥(魚)から離れる事,②同類の鳥(魚)と一定の距離を保つ事(衝突防止),③一定の距離を持つ鳥(魚)と並行に飛ぶ(泳ぐ)事、と言う 3個のルールを与えてコンピュータ上で数千の個体を動かすと、リアルの映像と同じような大編隊の動きが,CG映像として再現されるのである.

このCG映像化の技術は多くの映画に使われているのである.同じように、ホッケ柱も,ホッケに数個の行動のルールを与えるだけで,ホッケ柱のCG映像が出来るのである.勿論、群知能はCG映像作りだけでなく、多くの製品に組み込まれ始めているのである.

しかし,動物毎の行動ルール(習性)がすべて解明されているわけではない.例えば,ハチの巣や亀の甲羅が正6角形で出来ているのは、無駄な空間を作らず、一つの型の面積を出来るだけ大きく、しかも外周の長さは出来るだけ短く、強度もある形、だからである.これは進化の中で出来あがった知恵だとしても、蜂の大群を構成している個々蜂が、どんな行動ルールを持っているのか解明されているわけではない、蟻の巣にも同じ事が言えるのである.

そんなわけで、動物の群知能には興味を持つのだが、解明できている鳥や魚、等の行動ルールから想像できることは,戦闘機やドローンに数個の行動ルールを与えるだけで、自動的に,編隊を組んで飛ぶ事が出来のではないか、あるいは、高速道路を走る車に数個の行動ルールを与えるだけで、自動運転ができるのではないか,又、多足歩行ロボットの各足に、簡単な行動ルールを与えるだけで、障害物があっても歩けるロボットが出来るのではないか,と想像するのである.

もっと夢のあることを言えば、人間の細胞とか,免疫に、行動ルールがあって,その集合体に群知能があって,それが人間の体を支えたり、壊したりしているとしたら、細胞や免疫の行動ルールを解明すれば、ガン細胞を死滅させることができるかも知れないのである.

一方、人間は大きな頭脳を持っているだけに,多くの人が集まっただけで,群機能のような,統一された、再現性のある行動をとる事はないと思うが、多くの人の行動が複雑に組織化する事で,予測できない創発的な価値観や行動が生まれる可能性は否定できないのである.

今年は国際政治も国際経済も、あるいは,価値観も、これまでの秩序が崩れて,まさにカオス(混沌)の時代に突入するのではないか、と感じるのである.

そうだとすると、カオス状態ならばこそ、群知能,AI、脳科学を活用した,創発的な新製品が出たり、人間行動のビッグデータで行動の予測が出来たり、新しい創発的な価値観や行動が現れたり、何が飛び出すかわからない年になりそうである.

これまで、世の中は、パソコン、インターネット、スマートフォン,あるいは、製品のデジタル化の発展で,産業構造や人間の行動が大きく変化して来た.この変化は技術革新の予想の中で、想像して来た現象である.これからは、予想だにしない『創発』が今年のキーワードになる予感がするのである.

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