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2017.06.28

思考航海中の『多事論戯』号にようこそ

思考航海中の『多事論戯』号に,ご乗船くださいまして,ありがとうございます.(2005年9月記)

この『多事論戯』号は,大きく揺れる政治,経済,社会の荒波の中で,羅針盤もなく,『論に戯れ』ながら航海している小船であります.この『思考航海の記録』で,自分の考えを整理し,洞察力や思考力の向上に繋がれば,と思っています.

同時に,この『思考航海の記録』が,少しでも,ご乗船の皆様の思考のお役に立てば,さらに,幸いであります.

尚,時代を共有する為に,『私の生きて来た時代』,『ブログ発信の動機』,『政治状況』を備忘録として,記載しました.

            
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私の過ごして来た時代 (下図はクリックで拡大)

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私達の子供時代は終戦以降になる.この頃の日本は,後で想像したことであるが,身内の戦死,焼け野原,食量難の中ではあったが,戦争への不安や軍国主義から解放され,徐々に,安堵と希望が芽生えていたのではないかと思う.

この時代の子供達も貧困をことさら意識する事もなく,闊達に生活していたように記憶している.悲惨な戦争中を支えた横丁・長屋文化が,引き続き戦後の困窮生活を支えていたと思う.経済成長とともに,この文化は消えて行く事になるのだが.

学生時代は,安保反対の学生運動が下火になり,学生仲間では,マルクス経済学と近代経済学の論争や,ケインズ経済学と経済政策の勉学が活発であった.

社会は64年の東京オリンピックに向けて高速道路,新幹線,或いは社会資本の整備が急ピッチで行われ,人口の都会への集中を加速しながら,戦後復興に向けた活力が社会に満ちあふれていた.

そして,私の社会人時代は創業期のコンピューター業界へ就職から始まる.早速,情報システムの重要性,大きな可能性を予感する.その後,情報システムの普及,発達が企業の発展,ひいては日本の経済復興,高度成長の大きな武器になっていく事を身をもって実感するのである.

コンピューターと言う文明の利器が日本の成長に合わせたように発展した事に,つくづく日本の幸運を感じたのである.

就職後まもなく,69年の小川 ローザの'オー・モーレツ'(丸善石油CM)で男が奮い立ち,70年,チャールスブロンソンの風貌とバックに流れるLOVERS OF THE WORLD(MANDOM CM・SONG)で,男は美学を持った.60年代の三船敏郎の野生味にカントリージェントルマンのかっこよさが加わって,ブロンソンの風貌は一世を風靡したのである.

そんな洋楽の影響を受けて,歌謡界もムード歌謡が全盛になった.夜の社交場は飲み屋からキャバレー全盛に移って行った.若き女性達は,レナウン娘の歌に乗って’ワンサカワンサカ’華やいでいたのである.

世の企業戦士は,米国の映画,音楽,生活,の豊かさに憧れ,猛烈の美学を胸に,活力に満ちていた.100%仕事人間は家庭を犠牲にしながら,挑戦,経験を重ね,多くの武勇伝を歴史に刻んで行った.当時の私も,高浜虚子の『闘志湧きて,夏の雲湧く丘に立つ』の心境だった事を覚えている.

そんな時代の70年,万博が開催され,日本の経済に拍車が掛かる.その年に結婚.戦後のベビーブーム世代がニューファミリー族になって行く初期の頃である.そのニューファミリー族の個人消費は住宅,フローリング,ベット,シャワー付き風呂,家電,車,等に拡大して行った.その購買力は’お金を貯めてから買う’から’買ってからお金を払う’と言う全く経験のない買い方(ローン)で拡大して行ったのである.

政治の世界では,60年代の所得倍増計画に引き続き,72年の沖縄復帰の後,列島改造論で田中角栄が総理に就任,今太閤誕生で,国民の喝采を浴びる.ブルドーザーのような行動力で国内の社会資本整備を押し広め,70年代,80年代の高度成長期を牽引して行ったのである.

日本の経済はニューファミリー族,列島改造などによって『資産価値の上昇』『信用(与信)の拡大』『供給資金の拡大』『需要の先取り拡大』『債権債務の拡大』『GDPの拡大』と言うメカニズムで高度成長をひた走る事になる.

そんなわけで,公私ともに,右肩上がりの経済を実感した時代だった.そんな高度成長期の真っ只中で,85年8月12日,18時羽田発伊丹行きJAL123便が御巣鷹山に墜落し,520人の犠牲者が出た.夜,大阪で仕事をする為に,新幹線の時間を惜しんで,この便を頻繁に使っていた世の猛烈社員に激震が走った.その日以来,飛行機の予約は本人がする様になった.この墜落便を予約した人達の苦悩を目の当たりにしたからである.

そして,89年ベルリンの壁崩壊,天安門事件,91年ソ連崩壊,イラク湾岸戦争,等,が起こり,東西冷戦と言う世界の秩序が崩れ始める.日本では,89年,平成に元号が変わる.

経済では,暴騰する不動産価格を抑える為に,90年,金融の総量規制が始まる.これが引きカネになって,91年,資産価値の暴落,信用の収縮が始まる.一気に債権債務が不良化したのである.これが世に言う未曽有の『資産バブル崩壊』である.

その後,95年の阪神淡路大地震が発生.この災害対策も含めて,積極財政出動で景気の浮揚を図るも,日本経済は長期停滞を続ける事になる.数百兆の国債だけが残った.これが,後に言われる『失われた10年』である.

財政出動と言うソフトランデング(内科的治療)では高度成長時代に,はびこった構造的脆弱性を取り除く事が出来ず,産業構造の改革,日本的経営の改革,等,ハードランデング(外科的治療)が必要だったのである.

一方,80年代の米国の不況の中で,学生を中心に,パソコンやネットワークのベンチャーが胎動していた.そして,95年,マイクロソフトのWINDOWS95が世界で発売され,オープ,ダウンサイジング,パソコン,インターネットの新しい情報技術の世界が出現したのである.

世の中の改革に先駆けて情報システムの革命が始まったのである.以後,パソコン・ネットワークが日進月歩の技術革新を遂げながら,従来のコンピューターをレガシーに追いやり,家電,産業機器,なども巻き込んで,デジタル革命が進展する事になるのである.

そして、世界的規模のIT企業が誕生して行くのだが、日本は、80年代のような産業の活性化は見られなかったのである.阪神淡路大震災による大惨事も含めて,1995年は日本にとって,大きな節目の年になったのである..

その後、『失われた10年』を受けて,2001年,小泉政権誕生で,銀行に吹き溜まった大量の不良債権償却,小さな政府論による筋肉質の国家作りが始まった.一方,世の中は21世紀を迎えて,同時多発テロ,BRICS台頭,グローバル化,デジタル革命,等,大きな変化が起こっていた.そして,『グローバル,フリー,フェアーの文化』が閉鎖的な,伝統的な日本文化に大きな風穴を開け始めたのである.

そして,激変の真っただ中の2005年,私の現役時代が終わる.多分,同年代の人達は,私もそうだが,平成時代(90年代)より,昭和時代(70年代,80年代)の想い出の方が懐かしく思い出されると思う.経済成長の勢いの中で,現場での悪戦苦闘や武勇伝が鮮明に頭に残っているからである.

この様に,私達の世代は,70年代,80年代の高度成長時代,90年代,00年代のバブル崩壊による景気低迷,価値観の変化を経験してきた.改革旋風,デジタル革命,情報革命,産業構造の変化,国際化,など,日本の大きな変貌も目の当たりにしてきた.実に波乱万丈の40年間だったのである.

ブログ発信の動機

小泉政権以降,日本の構造改革がどう進むのか,極めて心配である.企業の改革も待ったなしの状態である.そんな中で,リタイアとなったが,後ろ髪が引かれる.つくづく,企業も事業も個人も,次の時代にふさわしい『理と気』を再構築しなければならないと強く感じているのである.

言うまでも無く,世の中は『理と気』で動いている.これは生きて行く為のものであるが,理は考え方,方向性を示し,気は行動力だと思う.理のない気は衆愚化を招き,持続しない.気のない理は言うだけになる.この『理と気』の持ち方いかんが,国家,政治,経済,企業,事業,個人,全ての生き方を左右する事になるのである

そこで,リタイアを機に,自分なりに,日本の行く末について,色々考えて見たいと思ったのである.そして,恥ずかしながら,自分の思考錯誤の内容を『論に戯れた記録』として,このブログに残す事にしたのである.

同時に,この『論戯を繰り返す事』で自分の知識力,思考力,立論力を研鑽し,少しでも,物の見方,考え方を向上させたいと思ったのである.そんな思いで,一人静かに,果てのない『思考の航海』に小船を漕ぎ出す事にしたのである.

この多事論戯の記録が,『一国民の思考史』になり,読者の『思考の刺激』になり,世の中の『思考力向上の一助』になればと思うのである.もうひとつ,この時代を忘れない為に,参考として,時代背景を記述しておくことにした.

蛇足ながら思考する際の『私の語録』の一つを紹介したい.

動物や植物は生きていく環境を固定して,そこで生きる機能を持った.一方人間は,どんな環境でも生きていけるように,考えて行動できる頭脳を持った.だから人間は常に変化に対して『CHANGE』が必要であり,それが生きる為の『CHANCE』になるのである.

人間の生き方としてはCHANGEとCHANCEは同意語なのである.日本古来の教えで言えば,『継承なくして創造なし,創造なくして継承なし』がある.これも,継承と創造が同意語なのである.この行動を辞めた時,人間は絶滅種になって行くのである.

この発想によれば,日本は古来より,島国で生きて行く為に島国根性や島国文化を身に付けて来た.それが今やボーダレス時代である.島国根性をCHANGEしなければCHANCEは来ない,と言う事になる.

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政治の状況①(バブル崩壊から小泉政権時代)(2005年9月記)

今,世界規模での市場経済・デジタル革命・情報革命,ボーダーレス化の真っ只中である.遅ればせながら,日本の政治も,行政も,企業も,個人も,従来の日本的なものとの葛藤を繰り返しながら新たな『理と気』を求めて動き始めたと感じている.

『理と気』の変化のきっかけは,91年のバブル崩壊である.暴騰した資産の暴落と経済構造の崩壊である.戦後の日本の発展を支えてきた日本的な価値観,仕組み,右肩上がりの前提が根底から崩壊し,高度成長で許容されて来た価値観や経済構造の脆弱性も露呈したのである.日本は戦後復興と経済の高度成長を世界に示したが,その終焉をも世界に示す事になったのである.

その後10年間,ソフトランデングを目指して積極的に財政出動を続け,資産価値や内需を支えようとしたが,数百兆の借金を作った割に,景気回復も政治・経済構造の改革も進む事はなかった.俗に言う『失われた10年』である.

日本の政治・経済が混迷し続けた90年代,米国ではIT革命(パソコン,インターネット等),デジタル革命が台頭し,世界的に広がり始めた.89年のベルリンの壁崩壊,91年のソ連崩壊で東西冷戦時代が終焉した.又,91年のイラク湾岸戦争で中近東が又騒々しくなって来た.中国では89年天安門事件が起こり,独裁政治への批判が高まった.

この様に,90年代は今までの秩序が崩壊し,新しい秩序に向けて,動き始めた時代になったのである
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そんな経緯の中で,2001年4月小泉政権が誕生し,日本に溜まった脆弱性,閉塞感を打破すべく新自由主義(新保守主義)による構造改革が始まった.金融機関の不良債権の一掃,小さな政府論による官から民・規制緩和による経済活性化・財政健全化,など国民の多くの賛同を得ながら,デジタル革命・IT革命と相乗するかのように,改革旋風が起こったのである.

米国では,2001年1月,共和党ブッシュ大統領が誕生.同年,『9.11同時多発テロ』が発生し,ネオコンサーバティブ色(新保守主義,タカ派色)を強めながら,アフガニスタン紛争,イラク戦争に繋がって行ったのである.一方ではBRICSの台頭が注目され始め,東西冷戦後の新しい秩序を求めて世界が動き始めたのである.

そんなわけで,世界も米国も,日本も,2001年頃から,新しい『理と気』の大きな転換が始まったと実感するのである.日本にとって,この転換は『明治の国作り』,『戦後の国作り』,に匹敵する『新たな国作り』に値するのかも知れない.

さて,既に始まっている新たな『理と気』の模索が,今後,日本的なものを一枚一枚剥がれて行く,いや,剥がして行く,事になるのか,改革と言えども,やっぱり日本的なものに回帰する事になるのか,あるいは,いわゆる外圧や日本の課題解決の為に『欧米流の理』に合わせざるを得なくなるのか,

今後10年間くらいは,この『理と気』の葛藤が続くと思われる.小泉政権後も日本は極めて大事な岐路に立ち続ける事になると思うのである.

政治の状況②(安倍,福田,麻生,鳩山,菅,各政権時代)(2011年5月記)

小泉改革政権は2006年9月まで続き,都合5年間の政権となった.その後,この新保守政治路線が引き継がれると思われたが,安倍政権は小泉政権の大議席を背景に憲法問題,教育問題に政策課題を移し,守旧派の復権など保守回帰に舵を切ったのである.

しかし,消えた年金問題や大臣の事務所費問題などから参院選に大敗し,小泉政権で築いた自民党の強さが参院から崩れ始めたのである.2007年9月福田政権が誕生するもネジレ国会で挫折し,2008年9月麻生政権が誕生,リーマンショックの発生で75兆の景気対策を打つ事になるが,すっかり改革機運の影が薄れ,古い自民党色を強めて行ったのである.

結局,自民党は衆議院選挙の大敗で政権を失う事になったが,小泉政権で得た大議席を3人の総理が食いつぶした形になったのである.長期政権の宿命だったかも知れない.

政治路線で見ると,戦後の『保守路線』,バブル崩壊による『保守路線の後退』,小泉政権の『新保守路線の台頭』,安倍,福田,麻生の『保守路線への回帰』,民主党の『リベラル路線?』と変遷しているのである.

さて,2009年8月誕生した民主党政権では根拠の薄いマニフェストや政権運営の未熟さが露呈し,加えて,鳩山総理は相続税問題,普天間基地移設問題で,早くも失脚する事になる.小沢幹事長も政治資金問題で退任し,一年もしないうちに,脱鳩山,脱小沢の菅政権が2010年6月誕生し,民主党のトロイカ体制が崩壊する事になったのである.

その後,菅政権でも,民主党内部抗争,マニフェスト問題,財政問題,政権運営,など悪戦苦闘が続き,2010年7月の参院戦で大敗し,国会は再びネジレ状態に陥ったのである.

そんな菅政権の支持率は大きく落ち込み,政権維持も危険水域を越えた.そんな矢先,2011年3月11日東日本に巨大地震(M9),巨大津波,福島原発破壊が発生した.東日本の太平洋沿岸部は,2万人の犠牲者と共に,廃墟になったのである.

この巨大災害に,過去の使える法令や必要な立法措置,あるいは,組織運営が分かっていない民主党政権が対応できるわけがない.日本は最悪の政権に最悪の大災害を抱える事になったのである.既にその最悪の兆候が被災者や日本の行く末に不安な影を落としているのである.

阪神淡路大震災の時は社会党の村山さんが総理だった.東日本大震災は民主党の菅総理だ.政治が不安定だと震災も起こるのか,と不運を嘆いたのである.

この様に,日本はデフレ,株安,失業,就職難,グローバル化,財政赤字,1000兆の借金,社会保障財源,電力不足,災害復旧・復興,原発事故,放射能汚染など,一気に奈落の底に引き込まれた状態になったのである.

大峰山の覗き修行で言えば,日本は絶壁にズズっと押し出されたカッコウである.恐ろしい事に,腰には命綱が結ばれていない.足を押さえている人も心もとない.たよれるものは自力しかないのである.

こんな状態で日本はどうなるのだろうか,大きな岐路に立っている.さて我々は,震災前,震災後を含めて,未来の日本に向けて,どんな『理と気』を持つべきなのだろうか.

確かな事は『国際的な生存競争に打ち勝つ』,その為の行動こそが政治や企業の『理と気』だと思う.これなくして,日本の国難は解決しないと思うのである.

振り返ってみれば,2005年9月から2011年5月まで244件発信してきたが,まさに『日本の大きな岐路』であって目が離せない情勢を感じるのである.

残念な事であるが,日本の難題が解決するどころか,絶える事なく,山積みされていく現実を思えば,今後も引き続き,『監視』と『論戯』をして行きたいと思う.

政治の状況③(民主党野田政権時代)(2012年7月記)

民主党三代目の野田政権が2011年9月発足した.菅総理の東日本大災害,福島原発事故への対応問題に区切りをつける意味での第三次の内閣発足である.

民主党マニフェストの実質崩壊もあって,野田政権はマニフェストから目をそらすべく,『社会保障と税の一体改革』を自公との合意で進める事になる.又,TPP推進,原発再稼動問題,将来のエネルギー政策,等の政治課題が政権に押し寄せてくる.

結局,『近いうち解散』を自公と約束して,消費税増税法案は国会を通過した.しかし,多くの政治課題に党内抗争を繰り返えして来た民主党は,結局,増税問題,原子力問題,TPP問題などで,分裂するのである.まさに『ごった煮政党』の顛末である.

政治の状況④(自民党阿倍政権時代))(2012年12月記)

解散を迫られた野田総理は結局,解散し,2012年12月16日天下分け目の総選挙の投票が行われた.その結果,民主党の惨敗,日本維新の会の台頭,自民党の圧勝で終わり,3年半ぶりに自民党政権が誕生する事となった.その議席数は自民294,民主57,維新54,公明31,みんな18である.この結果を受けて民主党野田代表初め主流派は責任を取って,党内役職を辞任したのである.民主党の再生に暗雲が広がる.

大勝利した阿倍政権は早速,組閣,政府人事,党内人事に着手.新総理は来夏の参院選対策もあって,経済復興,災害復興,を優先し,金融政策,財政政策,成長政策に着手すると発表.市場も,これに反応して,円安,株高に動き始めた.(執筆中)

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385 幕末から太平洋戦争突入までの歴史をじっとみた(15・01・4

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再び朝日新聞の報道姿勢を問う(14・09・13
368 繰り返される水害、土砂災害に打つ手はないのか(14・08・24)
367 嘘の慰安婦報道を続けた朝日の報道姿勢を問う(14・08・07)
366 政策ではなく性格で安定した政党作りを(14・07・29
365 集団的自衛権行使容認に関する世論調査に一言(14・07・29)
364 退職者のメール削除と証拠保全義務との関係?(14・07・26)
363 個人情報、個人関連情報の課題(14・07・24)
362 司法裁量権乱用による民主主義の空洞化(14・07・19)
361 政務活動費問題に厳正なる処分を(14・07・08)

360 男女共同参画社会基本法は何かずれていないか(14・07・03)

359 W 杯一次リーグを終わって(14・.06・27)
358   東京ブラックホール現象からの脱出(14・06・20)
357 日本の安全保障問題と憲法の考察
(14・06・18)
356 大飯
原発再稼働の差し止め判決にみる司法の問題(14・05・25)
355   韓国フェリー『セウオン号』の転覆大惨事から見えてくる事(14・05・14)
354 政令指定都市の改革論議の活性化を(14・04・24)
353   STAP細胞 騒動に一言(14・04・09)
352 調査捕鯨 敗訴が示唆する事(14・04・07)
351 チリ大地震による津波注意報への疑問(14・04・03)

350 高速バス大惨事の前橋地裁の判決に疑問(14・03・26)
349 東京オリンピック と『おもてなし』(14・03・23)
348 中国・韓国が日本を敵視する背景と,その対策(14・03・12) 
347   大阪市長選と日韓外交の日経記事に対する異論  (14・02・27) 
346 社会的必要経費の増大による国家財政への危惧(14・02・12)
345 小泉元総理の原発問題への高等戦術?(14・02・12)
344 私なりの慰安婦問題の考え方(14・01・31)  
343 安倍政権誕生一年を振り返って(13・12・27)
342 重要法案のつど政党分裂が起こる日本の政治(13・12・14)

341 仏教伝来がもたらしたもの(再認識)(13・12・08)

340 和食の保護・継承,海外進出に思うこと(13・11・27)

339 多くの論戯テーマが掲載された11月18日の日経新聞(13・11・22
338   偽の時代(13・11・16 )
337 料理の偽装事件に思う事
(13・10・31)
336   特定秘密保護法の論理的な議論を(13・10・27)
335 葛藤する
日本文化④(13・10・27)
334   いつもの『水害シーン』を見て思う事(13・09・18)

333 モバイル情報ネット社会』への変化(13・09・14)
332 日経『春秋』(9月12日)にみる見る知識人の悪癖(13・09・14
331 快挙・2020年東京五輪決定(13・09・08 

330 社会保障・税一体改革法案の破棄を(13・08・20)
329 歴史認識の封印より人類の英知の主張を(13・07・31) 

328 自民党一強体制の課題と期待(13・07・26
327 原発再稼働論議と別にある重要な問題(13・07・09)
326 日経新聞コラム秋春(6月24日付け)への感想(13・06・26)
325   増税,借金の目的と公金の使途との乖離問題(13・06・09)

324 続・橋下氏の歴史認識への異様なバッシング(13・05・24
323 橋下氏の歴史認識への異様なバッシング(13・05・19)

322 憲法第96条の改定論議への所見(13・04・29)
321 一票の格差問題を考える(12・03・29)

320 ネット選挙解禁論議(13・03.27)
319 グローバル化,ボーダレス化,と日本の対応(13・03・23)

318   東日本大震災から2年,復旧に立ちふさがる問題(13・03・14 )
317 非摘出子への遺産相続規定は合憲か違憲か(13・03・01)
316 中国の面子を重んじる文化を考える(13・02・13)
315 アベノミックスを支えるリフレ派経済学者の主張(13・02・05)
314 ミュージカル映画Les Miserables
を観て(13・01・18)
313 指導者による体罰問題への本質的提言(13・01・18)
312 安倍自民党政権の特徴と課題(13・01・10)

311 民主党政権崩壊,自民党政権復活で終わった2012年(12・12・30)

310 民主党自爆の政権交代選挙(12・12・17)
309 キャッチフレーズに見る各党の戦略比較(12・12・12)
308 加熱する総選挙(12月16日投票)で感じている事(12・11・28)
307 石原氏を代表とした日本維新の会は吉か凶か(12・11・18)
306 11月16日解散を宣言した野田総理のおかしな条件(12・11・15)
305 資本主義国家運営における『ケインズVSフリードマン』(12・11・12)
304 新たな政治用語 『脱・・』と『脱・・依存』(12・11・07)
303 消費税の地方税化が意味するもの(12・11・02)
302 説得力ある論理で政局の攻防を(12・10・31)
301 知らなかった下水道料金の仕組みと課題(12・10・05)

300 民主主義政治の限界か『決められない政治』(12・09・30)
299 民主主義政治の限界か『第三者機関依存症』(12・09・28)
298 迷惑禁止条例 『卑猥な行為の禁止』への屁理屈(12・09・28)

297 尖閣諸島をめぐる独裁国家中国の手口とその対処(12・09.21)
296 民主主義政治の限界か『限りなく続く歳出拡大』(12・09・19)
295 気になる『論語』の事(12・09・16)

294 日本の正念場:党首選,総選挙,新政権(12.09・08
293 緊迫化する北方四島,竹島,尖閣諸島への所見(12・08・22)

292 不毛な『一体改革』から理性ある政治を取り戻す為に(12・08・09)
291 ロンドン五輪開会式の感想(12・07・
29)


290 宙に浮く民主党政権の存在理由(12・07・12)
289 スパコン京が示唆している今後の産業政策(12・07・11)
288 驚きの韓国プロゴルファーの活躍(12・07・10)

287 民主党の罪(総括)(12・07・06
286 ヤマ場を超えた民主党内部抗争と政局③(分裂)(12・07・03
285 ヤマ場を迎えた民主党内部抗争と政局②(採決)(12・06・28)
284 ヤマ場を迎えた民主党内部抗争と政局①(対立)(12・06・23)
283 元財務官僚 『榊原英資氏』 VS 『高橋洋一氏』(12・06・15)
282 問われる日本の『立論力,決断力,実行力』(12・06・09)

281 一体改革審議を止め総選挙を(12・05・28)

280   サンデル米ハーバード大教授への反論(12・05・14)
279 高速バス事故が大惨事になった原因(12・05・07)
278 科学性・実現性ある選択肢で原発議論を(12・04・27)
277 ネット使用履歴のビジネス利用は是か非か(12・04・11)
276 大論争『財政は破綻寸前か否か』(12・04・06)

275 こうなる『消費税増税法案と政局の行方』(12・03・29)
274 消費税率10%も 『広く浅い税』 か?(12・03・18)
273 情報ネット社会が招く『サイレント・ソサエティ』(12・03・17)
272 東日本大震災から1年(12・03・11)
271 激励・橋下改革旋風(12・03・07)

270 日本再生をテーマに政界再編,総選挙を(12・02・15)
269 どこが『社会保障・税一体改革』か(12・01・20)
268 やらせ・さくらのステルスマーケテング(12・01・14)
267 白州次郎の『プリンシプルのない日本』(12・01・04)

266 漂流から苦境に陥った日本の2011年(11・12・16)
265 知事・市長選に『大阪維新の会』が圧勝(11・11・28)
264 政策提言より『民主党の政策仕分け』を(11・11・24)
263 政策論議に使われる『要注意の言葉』(11・11・21)
262 葛藤する日本文化③(11・11・17)
261 玉虫色政治の危険性(11・11・14)

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記事一覧の続き

260 FREE/FAIR/GLOBALの潮流と日本(11・10・23)
259 増税路線か成長路線か(11・10・21)
258 夢が飛び交う『幼稚園の運動会』(11・10・11)
257 原発事故損害賠償の抜本的見直しを(11・09・28)

256 縦と横の視点(11・09・26)
255 第二次情報革命の伸展(11・09・25)
254 依然と続く民主党思考力の問題(11・09・12)
253 民主党野田政権誕生に感じた事(11・09・03)
252 法律相談 『島田紳助芸能界引退』(11・08・25)
251 次期政権と今後の政治体制の問題(11・08・11)

250 私なりの福島原発事故対策の状況認識(11・07・26)
249 今後の原発政策『論戯』(11・07・10)
248 災害大国に『有事の備え』がない原因(11・07・07)
2
47 即刻民主党の分裂・政権離脱を(11・06・29)
246   再生可能エネルギー法案と電力事業の展望(11・06・23)
245 菅政権不信任案提出劇と,その後の政局(11・06・02)
244 合成の誤謬政権がメルトダウン政権に変質(11・05・26)
2
43 原発事故賠償スキーム政府案の本質的問題(11・05・17)
242 震災後2ケ月 『現状認識と今後の舵取り』(11・05・11)
241 政治力と避難生活・仮設住宅・復興計画(11・04・25)

240 国難ならばこそ国民に信を問うべきだ(11・04・18)
239 欠落『有事の備え』『有事の政権担当能力』(11・04.10)
238 問題だらけの巨大災害・原発破壊への対応(11・03・27)
237 巨大地震・巨大津波・原発破壊が発生(11・03・12)
236 評価に関する英語表現と日本語表現(11・03・4)
235 始まった『自爆の国会』,『政局の国会』(11・02・03)

234 与謝野氏の入閣劇と,その影響(11・01・15)
233 漂流し続けた2010年と今後の日本(10・12・25)
232 龍馬伝のクライマックスで流れたテロップの怪(10・11・30)
231 若者の深刻な就職問題に思う事(10・11・23)

230 中国漁船衝突事件への政府対応の問題(10・11・17)
229 潮流(自由貿易・集団安全保障)と日本(10・11・07)
228 平城遷都1300年祭への違和感(10・10・12)
227 ナショナリズムとグローバリズムと中国(10・09・26)
226 中央集権か地域主権か(10・09・08)
225 音楽の好みと政治思想(10・09・04)
224 限界が露呈した民主党政権(10・08・25)
223 終戦の日・改めて戦史年表をじっと見た(10・08・16)
222 次世代インターネット空間(10・08・09)
221 円高・デフレ対策考(10・07・30)

220 第5期グローバル時代(10・07・24)
219 コラム・小説のタイトル,書き出しへの興味(10・07・17)
218 参院選後の政権・政局(10・07・12)
217 増税論議の基本(10・06・18)
216 参院戦のキャッチコピー考(10・06・17)
215 民主党支持率回復の怪(10・06・12)
214 民主党内部抗争の勃発(10・06・02)
213 無責任体質の首相・民主党(10・05・24)
212 鈴木教授提言(第3への道は誤り)への賛同(10・05・17)
211 山口教授提言(民主党原点回帰)への反論(10・05・14)

210 最悪の政権担当能力(10・05・09)
209 首相は不起訴相当か(10・04・27)
208 出口未定の事業仕訳(10・04・23)
207 動き出した政界再編の目(10・04・19)
206 黒船来襲・携帯革命(10・04・14)

205 民主党目玉政策への所見(10・03・16)
204 住民税の納付方法への疑問(10・03・10)
203 介護が雇用対策か(10・03・06)
202 タイガーウッズの去就(10・02・20)
201 国会論戦への疑問(10・02・18)

200 首相の政治資金問題の推察(10・02・13)
199 本日は『建国記念の日』日本の祝日を考える(10・02・11)
198 政策に求められる戦略性と平等性(10・02・09)
197 危険水域に来た国の借金(10・01・29)
196 自民低迷理由と政界再編(10・01・13)
195 混迷が続いた2009年と日米の政変(09・12・31)
194 釣りバカ日誌の感想(09・12・28)
193 巨額借金より優先する無責任政治・政策(09・12・19)
1
92 クラウド・コンピューテング考(09・12・17)
191 円高・株安・デフレ対策 (09・12・03)

190 整合しない政策・予算編成・事業仕訳(09・11・13)
189 またか・タバコ増税論(09・11・03)
188 郵政見直しへの疑問(09・10・21)
187 只今民主党政権を静観中(09・10・13)
186 自民党崩壊と政治路線の行方(09・08・31)
185 内需拡大より外需拡大を(09・08・30)
184 地方分権・脱官僚論議(09・08・13)
183 マニフェスト合戦への危惧(09・07・31)
182 旧態依然の選挙活動(09・07・30)
181 全体予算構想のないマニフェストは論外(09・07・28)

180 歓迎すべき党内部抗争(09・07・20)
179 私の政局予想(09・07.05)
178 コンビニ再販価格と独禁法(09・06・29)
177 もう一度改革路線を(09・06・25)
176 自民党の凋落要因(09・06・24)
175 死の判定と臓器移植(09・06・21)
174 スロージョギングの薦め(09・06・16)
173 国家財政と民主主義(09・05・31)
172 政権交代より政界再編(09・05・15)
171 憲法第96条・憲法改正(09・05・03)

170 世襲議員是非論(09・04・26)
169 国家財政の展望なくして国家運営できず(09・04・15)
168 WBCで見えた事(09・03・27)
167 政治資金への所見(09・03・14)
166 給付金と言う政策の間違い(09・03・06)

165 政局予想(保守と改革の分離)(09・02・23)

164 私の景気の見方(09・01.29)
163 原点を探る(音楽・絵画・オバマ新大統領)(09・01・20)
162 財政積極出動への懸念(09・01・10)
161 労働問題への私見(09・01・07)

160 危機・混乱の2008年(08・12・31)
159 経済危機対策への懸念〈08・12・02〉
158 言語表現へのこだわり(08.11.26)
157 古都の紅葉(08・11・24)
156 経済危機で変わる事(08・11・16)
155 麻生戦略と民主党(08・10.・30)
154 金融・経済危機の教訓(08・10・20)
153 衆院解散きっかけ争い(08・10・03)
152 日本の3大閉塞感(憲法・借金・文化)(08・09・14)
151 自民党総裁選早くも失望(08・09・11)

150 総裁選・総選挙の勝つ為の論法(08・09・06)
149 福田総理辞任のわけ(08・09・02)
148 柔道とJUDOに見る併存文化論(08・08・31)

147 身長別オリンピック競技種目の新設(08・08・26)
146 オリンピック選手の出場交代がない不思議(08・08・18)
1
45 北京オリンピック開会式の感想(08・08・10)
144 たばこ増税論戯(08・07・13)

143 消費は美徳か(08・07・06)
142 パスポート発行手数料の疑惑(08・07・01)

141 哲学の道から琵琶湖疎水・京都を見る(08・05・31)

140 行財政の集権と分権(08・05・20)
139 大災害こそ国威発揮を(北京オリンピックを前にして)(08・05・16)
138 組織論理の危うさ(08・05・15)
137 後期高齢(75歳)の意味(08・05・05)

136   天引文化を考える(08・04・21)
135 供述調書引用本の大問題(08・04・12)
134 温暖化ガス削減問題(08・03・20)
133   道路目的税の一般財源化の意味(08・03・19)

132   食料自給率向上は食文化にあり(08・03・16)
131   イージス艦と漁船の衝突事件に見る稚拙な批判(08・03・04)

130   偉大なるインターネットを語る(08・02・28)
129   論理・主張の一貫性(08・02・26)
128   経済国際化時代の経済統計の在り方・見方(08・02・26)
127   米大統領選挙制度
(08・02・10)

126   ガソリン暫定税率論議(08・01・20)
125 混迷が続く08年(07・12・31)
124   増税論議の前に(07・11・12)

123 政治混迷の根幹(07・11・06) 
122 ゴルフの薦め(07・11・05) 
121 人事制度再設計ニーズへの所見(07・10・29)

120 食品表示の功罪(07・10・27)
 
119 亀田騒動の根幹(07・10・17)

118 j-SOX法の懸念(07・10・11) 
117 相撲リンチ事件の本質的問題(07・10・09) 
116 保守VS改革の政党再編の予感(07・10・05) 
115 どう考える900兆の借金(07・10・02)
114 放送と通信の融合(07・10・01) 
113 自民総裁戦結果(07・09・24) 
112 憲法と自衛隊海外活動論争(07・09・20)
111 自民復活になるかPOST阿倍の自民党総裁戦(07・09・17)

110 独占スポーツ番組への懸念(07・09・17)
109 安倍総裁辞任が意味するもの(07・09・12) 
108 自民党参院選惨敗が意味するもの(07・08・03)
107 相次ぐ自然災害に思う事(07・07・23) 
106 新潟を語る(07・07・18
105 accountabilityの強化(政治風土改革)(07・07・14) 
104 しょうがない心理(07・07・05)
103 参院選挙を考える(07・06・22) 
102 コムスン事件で隠してはならない介護事業の問題(07・06・10)

101 年金問題の本質(07・05・30) 

100 100号を振り返って(07・05・28)
099 サミットと北京五輪(07・05・19)
098 宗教に見る自力と他力(07・05・06)
097 地球環境と経済(07・05・01)

096 いまでも残る戦前の残像とこれからの文化(07・04・29)
095 強まる『すっきり』への欲求(07・04・29)
094 天下り問題の本質的対策(07・04・27)

093 音楽の薦め(07・04・20)

092 絵画の薦め(07・04・18)
091 私の紳士ファッション考(07・04・12)

090 インターネット上の著作権と複製権(07・03・30)
089 百貨店の過去・現在・未来
(07・03・27)
088 ロングテール現象(07・03・24)

087 政策選択の視点(07・03・23)
086 堀江判決(07・03・17)
085 田舎の火事騒ぎ(07・03・11)
084 華麗なる一族(07・03・07)
083 ナレッジシステム(07・03・03)
082 6カ国会議の評価(07・02・14)
081 こだわり性分(07・02・10)

080 私的複製権(07・02・01)
079 テレビ局の課題(07・01・29)
078 箱物行政の対策(07・01・27)
077 損得の前に善悪を(07・01・24)
076 労働多様化と残業問題(07・01・21)
075 今後の自治体WEBサイトの考察(「07・01・19)

074 法律で骨抜きを許す放置国家(07・01・15)
073 日本の分水嶺 2007年(06・12・31)
072 6カ国会議の行方(06・12・25)
071 税調会長辞任劇(06・12・22)

070 道路目的税問題(06・12・18)
069 日本を揺るがすアーキテクチャーとテクノロジー(06・11・27)
068 堀江氏の法廷闘争(06・11・20)

067 談合問題(再)(06・11・17)
066 タウンミーティング(06・11・16)
065 行政の無責任備忘録(06・11・03)
064 いじめ問題(06・10・31)
063 光IP電話大障害(06・10・26)
062 根本的教育テーマ(06・10・23)

061 B型人事の特徴(06・09・29)

060 必然と偶然(06・09・26)
059 形だけの小選挙区制度の危険(06・09・21)

058 大学の課題と対策(06・09・20)
057 広告収入で支えられたネットサービスのリスク(06・08・17)

056 緊急を要する天皇家,宮家の継承問題(06・09・07)
055 小泉改革路線の続行を(06・08・22)
054 歴史認識問題の整理(06・08・10)
053 SE/PGの再考(06・07・26)
052 満足度と貢献度(06・07・26)
051 W杯で見えた事(06・06・23)

050 昔の肩書きを付ける日本の文化(06・06・20)
049 儲ける事を卑下する風土の不思議(06・06・17)
048 国家運営の効率化(06・06・10)
047 違和感のある官の言い方・特権意識(06・05・09)

046 プロジェクトマネージメント(06・04・25)
045 図解思考・図解の重要性(06・04・05)
044 格差社会論議(06・04・02)
043 情報システムの設計・開発と必要スキル(06・03・29)
042 情報システムのトラブル(06・03・28)
041 会社と社員の変貌(06・03・15)

040 マイナーとメジャーにみる文化論(06・03・12)
039 芸術の将来(06・03・12)
038 私のゴルフ川柳(06・03・05)
037 人間の頭脳と行動(頭の良し悪しの違い)(06・03・05)
036 IT産業の経済的特質(06・02・27)
035 ライブドア事件と守旧派(06・02・21)

034 意味不明の’慎重に’(06・02・19)
033 経済事件と経営者(06・02・17)
032 競争と和の混在から分離共存の社会へ(06・02・07)

031 地域経済振興策の回帰(06・02・04)

030 演繹法と帰納法(06・02・03)
029 1頁と100頁の契約書にみる日米文化(06・01・31)

028 偽装問題への思考力(06・01・18)
027 血統主義の課題(06・01・07)
026 大義に潜む危うさ(06・01・01)

025 建築業界体質(05・12・06)
024 談合問題の本質(05・11・20)
023 政治に望む立論力(05・11・15)
022 少子高齢化対策(05・11・07)
021 株買占めへの抵抗感と無防備さ(05・10・18)

020 プロセス重視への変化(05・10・15)
019 葛藤する日本文化②(05・10・02)
018 植物に学ぶ(05・09・28)
017 NHK受信料への指摘(05・09・27)
016 安全保障の論理的選択肢(05・09・21)

015 私の発想・語録(05・09・18)
014 不便な事と便利な事の功罪(05・09・17)
013 行政改革と電子行政(05・09・16
012 フラットな産業構造(05・09・16)
011 小泉政権圧勝(戦う構図の勝利)(05・09・14)

010 情報の語源と今後の情報システム(05・09・11)
009 経営に求められる状況認識の視点(05・09・10
008 企業活力の源泉(05・09・08)
007 全体主義と個人主義(05・09・08)

006 継承と創造(05・09・08)
005 7・5・3の不思議(05・09・06)
004 情報化社会に問われる日本的表現力(05・09・06)
003 生産性(改善)と戦略性(改革)(05・09・05)
002 葛藤する日本文化①(05・09・04)

001 政党に問う(05・09・02)

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474 公文書管理規定と文科省の課題

加計学園の戦略特区制度を利用した獣医学部新設に関して、文科省から「官邸の圧力」「加計ありき」の審査が行われたことを惹起する文書が公開されて,与野党の攻防が激しくなっている.そこで、改めて、公文書の勉強をしてみた.

1.公文書管理規定の法制度のあらまし

目的

この法律は,国及び独立行政法人等の諸活動や歴史的事実の記録である公文書等が,健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として,主権者である国民が主体的に利用し得るものであることに鑑み,国民主権の理念にのっとり,公文書等の管理に関する基本的事項を定めること等により、行政文書等の適正な管理、歴史公文書等の適切な保存及び利用等を図り、もって行政が適正かつ効率的に運営されるようにするとともに,国及び独立行政法人等の有するその諸活動を現在及び将来の国民に説明する責務が全うされるようにすることを目的とする.(ワンセンテンスが異常に長い役所の典型的な文章)

法制化

この目的により,平成21年7月「公文書等の管理に関する法律」が制定された.この制定により,政府全体が統一されたルールに基づいて,公文書等の作成・管理を行うことになった.

公文書の種類(行政文書、法人文書、特定歴史公文書等)

①行政文書とは

行政機関の職員が職務上作成し,又は取得した文書であって,当該行政機関職員が組織的に用いるものとして,当該行政機関が保有しているもの.

②法人文書 とは

独立行政法人等の役員又は職員が職務上作成し,又は取得した文書であって、当該独立行政法人等の役員又は職員が組織的に用いるものとして、当該独立行政法人等が保有しているもの

③特定歴史公文書等とは
歴史資料として重要な公文書その他の文書のうち,国立公文書館等に移管されたもの

行政文書に関する規定(抜粋)

第四条 (文書の作成対象)

行政機関の職員は第一条の目的の達成に資するため当該行政機関における経緯も含めた意思決定に至る過程並びに当該行政機関の事務及び事業の実績を合理的に跡付け、又は検証することができるよう、処理に係る事案が軽微なものである場合を除き、次に掲げる事項その他の事項について、文書を作成しなければならない.

・法令の制定又は改廃及びその経緯

・閣議、関係行政機関の長で構成される会議又は省議の決定,了解、経緯
・複数の行政機関,若しくは地方公共団体に対して示す基準の設定,経緯
・個人又は法人の権利義務の得喪及びその経緯
・職員の人事に関する事項

第五条(整理)

・行政機関の職員が行政文書を作成し,又は取得したときは、当該行政機関の長は,政令で定めるところにより、当該行政文書について分類し、名称を付するとともに,保存期間及び保存期間の満了する日を設定しなければならない.

・行政機関の長は、能率的な事務又は事業の処理及び行政文書の適切な保存に資するよう、単独で管理することが適当であると認める行政文書を除き,適時に,相互に密接な関連を有する行政文書(保存期間を同じくすることが適当であるものに限る)を一の集合物(以下「行政文書ファイル」という。)にまとめなければならない.

・前項の場合において,行政機関の長は,政令で定めるところにより,当該行政文書ファイルについて分類し,名称を付するとともに,保存期間及び保存期間の満了する日を設定しなければならない

・行政機関の長は、第一項及び前項の規定により設定した保存期間及び保存期間の満了する日を、政令で定めるところにより、延長することができる.

・行政機関の長は,行政文書ファイル及び単独で管理している行政文書(以下「行政文書ファイル等」という。)について、保存期間(延長された場合にあっては、延長後の保存期間。以下同じ。)の満了前のできる限り早い時期に、保存期間が満了したときの措置として,廃棄の措置をとるべきことを定めなければならない.

第六条(保存)

・行政機関の長は、行政文書ファイル等について,当該行政文書ファイル等の保存期間の満了する日までの間,その内容、時の経過,利用の状況等に応じ、適切な保存及び利用を確保するために必要な場所において,適切な記録媒体により,識別を容易にするための措置を講じた上で保存しなければならない

・前項の場合において、行政機関の長は、当該行政文書ファイル等の集中管理の推進に努めなければならない>第七条(行政文書管理簿 )

・行政機関の長は,行政文書ファイル等の管理を適切に行うため,政令で定めるところにより,行政文書ファイル等の分類,名称,保存期間,保存期間の満了する日,保存期間が満了したときの措置及び保存場所その他の必要な事項を管理簿に記載しなければならない.但し、不開示情報に該当するものは除く

・行政機関の長は,行政文書ファイル管理簿について,政令で定めるところにより、当該行政機関の事務所に備えて一般の閲覧に供するとともに、電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法により公表しなければならない.

第八条 (移管又は廃棄)

・行政機関の長は、保存期間が満了した行政文書ファイル等について、第五条第五項の規定による定めに基づき、国立公文書館等に移管し,又は廃棄しなければならない>

・行政機関の長は,前項の規定により、保存期間が満了した行政文書ファイル等を廃棄しようとするときは、あらかじめ、内閣総理大臣に協議し,その同意を得なければならない.この場合において,内閣総理大臣の同意が得られないときは、当該行政機関の長は,当該行政文書ファイル,等について、新たに保存期間及び保存期,の満了する日を設定しなければならない. 

・内閣総理大臣は,行政文書ファイル等について特に保存の必要があると認める場合には、当該行政文書ファイル等を保有する行政機関の長に対し、当該行政文書ファイル等について,廃棄の措置をとらないように求めることができる.

第九条(管理状況の報告)

行政機関の長は、行政文書ファイル管理簿の記載状況その他の行政文書の管理の状況について,毎年度,内閣総理大臣に報告しなければならない

・内閣総理大臣は毎年度,前項の報告を取りまとめその概要を公表しなければならない.

・内閣総理大臣は,第一項に定めるもののほか,行政文書の適正な管理を確保するために必要があると認める場合には、行政機関の長に対し,行政文書の管理について,その状況に関する報告若しくは資料の提出を求め,又は当該職員に実地調査をさせることができる.

第十条(行政文書管理規則)

・行政機関の長は、行政文書の管理が第四条から前条までの規定に基づき適正に行われることを確保するため、行政文書の管理に関する定め(以下「行政文書管理規則」という)を設けなければならない.

・行政文書管理規則には行政文書に関する次に掲げる事項を記載しなければならない.

作成に関する事項
整理に関する事項
保存に関する事項
行政文書ファイル管理簿に関する事項 
移管又は廃棄に関する事項
管理状況の報告に関する事項
その他政令で定める事項

・行政機関の長は行政文書管理規則を設けようとするときは,あらかじめ,内閣総理大臣に協議し,その同意を得なければならない.これを変更しようとするときも、同様とする.

・行政機関の長は行政文書管理規則を設けたときは遅滞なく、これを公表しなければならない.これを変更したときも、同様とする.

行政文書に関する刑法

・虚偽公文書作成罪(156条)

公務員が,その職務に関し,行使の目的で,故意に虚偽の文書・図画を作成し,または,文書・図画を変造する罪

公用文書毀棄罪(258条)

公的機関が使用のために保管している文書や電磁的記録を破壊もしくは使用不能にする罪

・公文書の守秘義務違反、漏洩罪

国家公務員法では秘密漏洩が罪とされる.但し、秘密事項であるかどうか(実質秘の判断),漏洩の目的が,どうであったのか,の個別判断が必要になる.

又,公益通報者保護法という法律があって公益通報であれば不利益処遇を受けないと言う保護法がある.

加計学園の獣医学部新設に関する文科省職員の文書公開問題

行政文書に関する法制度の概要は以上であるが学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、萩生田光一官房副長官が文部科学省に圧力をかけたことをうかがわせる文書を例に、公文書に関する疑問,私見,を述べてみたい.

まずこの文書に対し次の反応があった

①マスコミ、野党、前事務次官は「官邸の圧力があった」、「加計ありきの審査が行われた」との論調を展開.

②法的に問題はなく、しかも、戦略特区政策で官邸主導のどこがわるいのか、との指摘もある.

③松野文科相はこの文書が見つかったことを公表しつつ,信ぴょう性に疑問を投げかけた.

④萩生田氏は文書の信憑性について「私が言及できることではない.本人に聞いて欲しい」と明言を避けた

⑤文書の存否を調査した義本博司総括審議官は「行政文書ではない個人のメモが共有フォルダーに入っていたことは大変遺憾だ.萩生田氏に対する謝罪の言葉を口にした.

以上の反応を踏まえて、私見を述べたい

①公表された文書の実態は私的文書だと思う.

公表された十数通の文書は一定の書式が無く、公文書としての体裁がない.更に法律にある様に、行政文書とは「行政機関の職員が職務上作成し,又は取得した文書であって,当該行政機関職員が組織的に用いるものとして,当該行政機関が保有しているものと定義されているが、公表された文書が組織的に用いる書類であったのかどうかの説明が無いのである.

「事務次官が公表された文書は共有していた」と言っていたが、見ただけなのか、内容に各人が同意していたのか,違和感を感じていたのか、あるいは、組織の統一見解としていたのか、全く不明である.

以上の事から、公表された文書が、公文書管理の規定に従って、組織的に用いられる文書であったかどうか、大きな疑問を感じるのである.

②文科省の行政文書管理が出鱈目で公文書管理規定違反は明らか.

公開された文書は共有ファイルにあったと言う.共有ファイルと行政文書ファイルは別ファイルなのだろうか、同じファイルなのだろうか.正確に言うべきである.この事が、公文書か、私文書かの混乱を招いているのである.共有ファイルと言った瞬間、公文書管理規定を理解していないと感じたのである.

もし公開された文書が、行政文書ファイルに存在したなら、法的には行政文書になるのだが、だとすると,野党が持っている文書の存在を調べたとか、存在した文書の真意を作成者にヒアリングしたとか、書かれている内容が伝聞が多く、事実と違っているとか、おおよそ合っているとか、挙句に、個人のパソコンを調べろとか、を聞くと、公文書管理規定が全く守られていないと感じるのである.これでは、行政文書管理の信憑性が著しく劣化するだけでなく、悪用される危険もある.

この状態では、文科省は「公文書管理規定の目的」を果たしていないどころか、混乱を起こしているのである.マスコミ、有識者、野党はそれでも公開された文書は公文書と言うのだろうか.政府批判のシナリオからすれば公文書でなければならいだけのように感じる.

いづれにせよ、文科省は情報ネット時代を踏まえて、行政文書と私文書の区別を明確にし,セキュリティ対策も含めた行政文書の管理の徹底を早急にすべきだと思う.公文書管理規定の発信元の総務省から全省庁に警告を出すべきだと思うのである.

③公開された文書が行政文書だとすると、刑法に抵触する可能性がある.

頭で描いたシナリヲを基に、裏も取らず、公開文書を行政文書だと主張する人がいる.もし意図的に虚偽を書いたものであれば,虚偽公文書作成罪(刑法156条)が問われる事を知っているのだろうか.叉、勝手に行政文書ファイルに登録した職員はこの事を承知しているのだろうか.

又、国家公務員法違反(秘密情報の漏えい、公務員の守秘義務違反)の問題も出てくる.公易通報保護法宿直関係もあるが議論されるところである.叉、たとえ私文書であっても、虚偽が公開されたなら名誉棄損罪になるのである.

以上のように、加計学院の獣医学部新設案件について、文書が.行政文書か私文書かがはっきりしないとか、言ったとか、言っていないとか、伝聞・推測で書いているとか、事実と違うとか、おおよそ合っているとか、を言い合っている様ではそもそも「公文書管理規定の目的」が果たせていないのである.

「官邸の圧力」、「加計学園ありき」があったのか、なかったのか,行政プロセスが歪められたのか、歪められていないのか、等々の議論がヒートしているが,その前に、行政文書管理が法規定に従って運用されているのか、信憑性に問題がないのか、の検証が無ければ、砂上のバトルを繰り返すだけになるのである.

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2017.06.14

473 組織的犯罪処罰法案審議の感想

近々国会で成立するであろう組織的犯罪処罰法改正案(共謀罪)は一口で言うと、組織的重大犯罪の未然防止を目的に準備段階で処罰する法案である.日本の攻撃を準備している国への自衛権の発動問題と類似したテーマである.

この法案の成立で,遅ればせながら、国際犯罪防止条約(TOC条約)に加盟する事になり、国際的犯罪組織の情報が共有される事になる.

この法案に対し,野党は,不当捜査,不当逮捕,不当判決によって,「人権,プライバシー,表現の自由の侵害」や「一億総監視社会への道」だとして,戦前の「治安維持法」(思想弾圧)をイメージして,絶対反対の主張をしているのである.

そもそも、あらゆる法規制は権利侵害になるリスクを含んでいるが,それを排除する為に慎重な権利行使、手続き、最終的には裁判制度が存在しているのである.それでも、当法律の特徴からすると,捜査権の拡大による権利侵害が起こり得ると思う、だからと言って大義を否定する理由にはならないと思うのである.

ところで、自由,平等,人権と言う基本的権利も相互が衝突したり、これに危機防止と言う公共という概念が入ってくると,それぞれの権利が絶対的権利ではなく、優先度による強弱が付けられる事から,基本的権利は絶対的権利と言うより、相対的権利だと思うのである.

どうやら野党の主張は基本的権利を絶対的権利として,これを守る為に、政治的犯罪処罰法は反対だとの主張のようである.だとすと、組織的犯罪により、基本的権利のみならず,生命,財産が侵害された時,どう説明するのだろうか、完全に論理矛盾である.

与党は基本的権利や生命・財産を守る為に組織的犯罪防止法が必要だと言っているのだが、野党がどうしても反対するなら、対案を出さなければ建設的な議論異ならないのである.

以上が、短絡的に思い浮かぶ感想だが、ここで,そもそも論を整理してみたい.先ず、刑法には次の二つの概念があり、法制化の仕方が違うのである.

①既遂犯処罰の法律

これは犯罪が行われた時,処罰する法律だが,その法制化においては、「立法事実」によって罪状が定義されるのである.

(立法事実とは立法目的が合理的か,目的達成の手段が合理的かを問うものであり,実際の社会に存在する事実に適合しているかを判断する事を言う.)

発生した犯罪の犯人探しにおいては,ネット情報や防犯カメラなどの調査を行う事もあるし(裁判所の許可要の調査もある)、誤認逮捕もあるわけで、権利侵害は起こり得るのである.あらゆる法規制に内在するリスクである.

②準備処罰の法律

重大犯罪を未然に防止する為に,その準備行為を罰する法律である.この種の法律の特徴は犯罪前の処罰だから,上記の立法事実による法制化になじまないところがある.何が起こるかわからないからである.もし、立法事実による法制化をしようとすると、定義できる罪状が限定され,ザル法になる可能性がある.

更に特徴を言えば、重大犯罪の準備行為の発見には極めて広い範囲で,多面的な,しかも,恒常的な調査が必要になる.従って、いろんな捜査方法を屈指して,調査,捜査をすることになる.当然、権利侵害のリスクも大きくなる.よ従って,一層の慎重な捜査権力の行使が必要になるのである.

この二つの刑法の概念を念頭に、国会審議の感想を述べたい.

①既遂犯処罰とは違う法制化の審議がされていない.

上述のように、安保法制でも共謀罪法制でも、既遂犯処罰の法制化とは違う考え方の法制化が必要だと思う.

安保法制の議論で言えば,何が起こるかわからない事態への対応であり、立法事実による法制化はなじまないのである.いくら、自衛隊が出来る事を定義しようとしても、何が起こるかわからないから定義しようがないのである.定義したとしても、極めて断片的で、抽象的で、複雑で、しかも、規定していない事象も起こり得るのである.

この様にポジテブリストによる法制化は現場の判断や行動が混乱しかねないのである.従って、安保法制の検討は自衛隊が出来ない事(ネガテブリスト)を規定する方が合理的で明確になり,自衛行動の効果も上がるのである.

又、共謀罪法案の議論で言えば、同じ様に、何が起こるかわからない事態への対応であり,,組織的犯罪やその準備行為を定義する事はあまり意味がないのである.どんな行為もあり得るし、もくろんでいる犯罪の大きさや内容によっても、準備行為の内容も変わるのである.

繰り返すが、そもそも、安保法制も共謀罪法制も、転ばぬ先の杖としての法制度である.危機に対する保険のようなものである.法律が無かったから防げなかった、法律が無かったから無法状態になった,では済まされないのである.

したがって、本来なら,安保法制も共謀罪法制も、目的達成のためには、出来るだけ法律の網を広げておく必要がある.その為には,何が起こるかわからない事態を想定して出来る事(ポジテブリスト)を定義するより、出来ない事(ネガチブリスト)を定義した方が法律および現場の行動が明確になって、重大犯罪の未然防止力の強化になると思うのである.

しかし,昨今の安保法制、共謀罪法制の審議を聞いていると、既遂犯処罰の法制化と同じように,立法事実の有無とか,犯罪になる組織犯罪の定義とか,準備行為の定義とか、ばかりを議論していたのである.叉、感情的な世論を恐れもあったのか,法案が本質を外していたり、断片的になった感じを受けるのである.れで重大犯罪の未然防止の保険になるか心配するのである.

重要法案だけに、しかも、未然防止に権力の侵害もあり得る事から、もっと「YES BUT」(アクセルとブレーキ)の本質的な,建設的な議論をして欲しと思ったのである.

②野党は毎回、ワンパターンの行動をくり返しているだけである.

野党は日本の安全保障を強化しよう、組織犯罪を防止しよう、と言うと、必ず、憲法違反だとか、軍港主義への道だとか、基本的権利の侵害だとか、監視社会の到来だとか、治安維持方への回帰だとかを声高に言って反対するのである.

どうやら野党は法案の入り口で戦うだけで,悲惨な事態になる事には無関心の様である.その結果、悲惨な事態を防止する方法まで頭が回っていない感じを受けるのである.

結局,野党は,いつも,議論が終わっていない,強行採決されたと騒ぐのである.挙句に,あれだけ反対したのに選挙の時、廃案を公約に上げる事をしないばかりか,反対が間違っていたと反省する事もしないのである.

野党の一連の動きの目的は印象操作で大衆をミスリードし,政権打倒の運動を展開する事にあるようである.あるいは,そんな事ではなく、なんでも反対と言っていれば、なにがしかの得票が得られると考えているだけかも知れないのである.だとすると、野党の一連の動きは自身の保身術でしかないとも言えるのである.

いずれにせよ,与党も野党も,悲惨な事の未然防止と言う極めて重要な法案に対し、「YES OR NO」のバトルをくり返すのではなく,日本の為に「YES BUT」(アクセルとブレーキ)の建設的な議論をして欲しいと思ったのである.

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2017.06.10

472 教育無償化の論戯 

今、育児から大学まで、教育無償化の議論が始まっている.教育費無償化で、家庭の経済力に依存しない「教育の機会均等化」と教育による「貧困連鎖の断ち切り」を実現しようと言う議論である.

このテーマについて、「合成の誤謬」にならない為に思考シミュレーションをやってみたい.

まず、平成28年度の日本の大学数は779校(国立86,立89,私立604)、学生数は256万人(国立44万,公立13万,私立199万)である.

大学への進学率は おおよそ

26大学の学費はおおよそ

Photo

大学の授業料を全大学すべて無償にした時の財源(おおよそ)

・現在の学生数で授業料を無償化すると、

国立・公立で57万人×54万円=年間約3078億円、私立で199万人×100万(例えば)=年間約2兆円、ざっと全部で、年間2兆3千億円の
財源が必要になる.

・進学率の上昇(学生数の増加)を見越して、授業料を無償化すると、

現在の約50%(学生数250万人)が70%(学生数350万人)くらいに上がるとすると、3兆2千億円くらいの財源が必要になる.

許容できる学生数を現在と変えなかった時(大学は増やさない)の影響

・明らかに受験者数が増加し、学校ごとの競争率が高くなる.
・競争率の上昇で、受験戦争がもっと激しくなり、浪人が増加する.
・有名大学に優秀な学生がもっと集まる可能性がある.
・少子化に悩む大学の救済になる(定員割れの防止)

許容できる学生数を増やした時(大学を増やす)の影響

・明らかに受験者数が増加し,競争率の分布は低から高に幅が広がる.
・全国的には学校の教育レベルも低から高に幅が広がる.
・教育レベルの低い大学の学生が増加する可能性もある.
・有名大学の競争率が上昇し受験戦争がもっと激しきなり浪人も増加する.
・大学生が増加し、国全体の労働力が低下する.
・大学無償化財源が拡大し、固定財源確保が困難になる.
・大学を出ても、就職できたり、貧困から脱出できるとは限らなくなる.
・中卒,高卒,高専卒,大学卒,大学院卒,に応じた職種選定が大きく崩れる.

ざっと想像しただけでも、大学授業料無償化はこんな影響が出ると思われるのである.

大学の教育無償化の目的と評価

➀教育の機会均等化が可能か,

無償化の目的は,入試の機会均等化ではなく、家庭の経済力に係わらず、教育を受ける機会の均等化である.それによる若者の可能性の拡大である.その為に,入学希望者を出来るだけ多く,どこかの大学に入学させる事となる.従って,学校数の増加が必要になる.

但し、あくまでも、若者が熱心に学ぶと言う事が前提である.遊びほうけたり、アルバイトに熱心であっては、莫大な貴重な国家財源が無駄になるのである.そこで、財政の無駄を排除する為にも、成績が悪ければ退学させるくらいの制度が必要になると思う.

所謂、「入学は難しく,卒業は簡単」と言う日本の大学は「入学は簡単,卒業は難しく」に大転換する必要がある.

②貧困連鎖の断ち切りが可能か,

大卒者が多くなれば「貧困の連鎖を断ち切る事」が出来るか、と言う問題であるが,単純には断定できないと思う.日本で考えると、無償化で、現在の進学率50%が、さらに超える大学進学率になると思うが、それでも、貧困の連鎖が絶ち切れるのか、と言う問題になる.

この命題は貧困率が高く,進学率も極めて低い状態なら実現すると思うが,日本のように,更に進学率が高くなって,大卒者が多くなるからと言って,失業率が減ったり、賃金が高くなるとは限らないと思うのである.むしろ、学生の専門能力や経済状況次第だと思う.

③「優秀な人材開発」を目的とするならどうか,

家庭が貧困でも、成績次第で希望する学校に入学できる事になる.但し,入学後、成績が悪ければ、無償が打ち切られる事になる.現在、スポーツなどで、このような制度があると思うが、これを学問に広げるようとする制度である.これなら、実現性は高いと思うのである.

全体の教育改革と教育費無償化への私見

大学の教育無償化の「目的は何か」もう一度、しっかり見定める必要があると思う.そこで、「貧困連鎖の断ち切り」を掲げるのではなく、「若者の教育の機会均等、若者の可能性の拡大」を目的にする方が良いと思う.

勿論、そこの目的を実現する為には,教育費の無償化だけでは済まないと思う.

この目的を効果あるものにする為に、又、巨額の公金を使う事からも、現状の課題を踏まえて、何を教育するのか、どんな学校が、どれくらい必要になるのか、教師の育成をどうするか、と言った裏付けが必要になる.勿論、現在の教育制度や教育行政を根本的に見直す必要もある.と思うのである.

私見で言えば教育の全体の体系を「教養教育と専門教育」とし、教養教育は義務教育(保育,小,中,高)、専門教育は分野別の学校(現大学や専門学校)で行う事とする.それに伴って,教育カリクラムが作られる事になる.

教育費については、義務教育は無償、専門教育は授業料は半分個人負担と奨学金で対応する.このコンセプで「教育の機会均等、個人の可能性の拡大」と「生きがいを持った、自立した社会人の輩出」を実現していきたいものである.

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