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2017.07.26

476 政党,マスコミの印象操作に潜む危うさ

印象操作とは、テレビや新聞などのマスコミが良くやる手法である.たとえば,テレビの番組で自分たちが主張したいことに合った映像やデータ,コメントなどを流して,時には、事実を歪曲して、あたかも自分たちの主張が真実であるかのような印象を世間に与えたり、真実と違う印象を与えたりする事である.

プロパガンダと言う言葉がある.「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導」を言うのだが、映画、新聞、ラジオ、テレビ、等のメデアを使って、印象操作より、大々的に、大規模で行われるイメージがあるが,意図的,主観的、偏向的、に行われると言う意味では,印象操作と本質的には同じだと思う.

企業や商品にも、好印象を与える為に、印象操作が行われている.米国は消費者保護の為にステルスマーケテング(金品をもらっている事を伏せて、依頼側の指示で個人的感想を述べる事、いわゆるヤラセ)を違法としているが、日本では、商品のみならず、政治問題についても、ステルスマーケテング手法で印象操作が行われていると思うのである.

この印象操作は政治においては,政府を攻撃する手段として行われる事が多いと思う.勿論、与党、政府が真実や不具合を隠す為に、あるいは,政策を支持してもらう為に、印象操作をする事もあると思う.

この印象操作は.言論、報道の自由、及び、テレビの放送法(公平・公正の義務)の形骸化の中で、重要法案や政党間のバトルが激しくなる程、印象操作が過熱し、世論の誘導合戦が繰り広げられるのである.下手をすると、政策論争ではなく、印象操作の長けている方が勝つ事になりかねないのである.

一方,国内外に対し、国家主導で、プロパガンダを目的とした情報戦を積極的に進めている国もある.ナショナリズムを煽って国内を統率したり、国際世論を自国有利に誘導する為である.

このように、印象操作はあらゆる場面で行われているである.政治に取っての印象操作は「民主主義制度の重要な手法」であるが,「世論を一気に動かす力と危うさ」を秘めているのである.

もし、この印象操作で世論が動けば、事実が闇に葬られたり、政策の議論が頓挫したり、最悪は、アジテートや印象操作はうまいが、政治の能力も,政策もない政治家や政権が生まれたり、いろいろな、重大な弊害が起こり得るのである.

この印象操作の危うさ、無責任さを、知ってか、知らずか、昨今のマスコミ報道は,軽々しく、印象操作(世論誘導)をしているように感じるのである.列記してみたい.

①客観報道を装って,主義主張による偏向報道をする.
②政府案に勝手なレッテルを貼って反対する.
③対案もなく、ことさら問題だけ言って反対する.
④未確定の事に、断定的な枕詞を付けて報道する.
⑤攻撃に都合の良い報道を何回も、何日も、テレヒで流す.
⑥攻撃に都合の悪い報道は流さない.
⑦自分の意見を世間の人の代弁者のように言う
⑧両論併記(紹介)せず、一方的な主張、感想を述べる.
 

①の卑近なケースは何といっても、朝日新聞の慰安婦報道である.報道訂正まで、32年間、「慰安婦強制連行プロパガンダ」を発信し続けたのである.そして、この間違った報道で、日本、韓国や世界の世論を誘導したのである.

④の未確定な事に断定的な枕詞を付けて報道するケースは多くある.たとえ大幅値引きで国有地を払い下げ問題とか加計ありきで進めた獣医学部新設問題とか政府の隠蔽体質の問題とか説明責任を果たしていない問題とか、行政の文書は信憑性があるとか、疑惑が深まったとか、等々、印象操作の意図を感じるのである.

見てすぐわかる印象報道もある.自民党女性議員が秘書を罵倒した録音を何回もテレビで報道していたが、明らかに、打倒安倍政権を徹底的に展開しているテレビ局ほど,ここぞとばかりに、何回も、何日も、この録音をテレビで流していたのである.

政治家の失言、不祥事、も同じ扱いを受ける.露骨に、これをやられると,印象操作を狙っていると感じるのである.

ところで、米国の場合、メデアの記事や論評が、小さな政府思考の保守(共和党系)と大きな政府思考のリベラル系(民主党系)に分かれており、国民は,メデアの報道スタンスを承知しているのである.

日本の場合、新聞社は政治思想で新聞を作り、その配下にある民間テレビ局は,これを流す、と言う構図があって、左系は政権打倒、右系は政権維持、の方向で、記事や論評が発信されているのである.

あえて日米の違いを言えば、上述のように、米国では、憲法や安全保障政策や資本主義経済体制を共有した上で、大きな政府、小さな政府と言う政治理念が分かれており、それぞれの視点で報道や論評が行われている事を国民は承知しているのである.

一方、日本では、次の特徴がある.右翼系、左翼系、と政治思想に隔たりが大きく、政治理念を共有している部分がない対立である事、憲法から安全保障、経済政策に至って、いつも「入り口論」に議論が終始する事、打倒政権運動の一貫であらゆることに印象報道がある事、報道においても、自らの政治理念を公言する事はなく,客観報道を装って主観報道や印象操作が行われる事、等である.

こんな事になるのは、残念ながら、国民において、国家像や国家の向かう方向が、いまだに定まっていない、じっくり議論していない、事が根本にあるように思う.

又,各新聞社が行う世論調査も、新聞社によって結果が違う.都合の良い結果が出るようにアンケートをしているからである.その意味で、各新聞社の世論調査結果発表も、大事な印象操作だとも言えるのである.

一方、印象操作の頻度に比例して、ネットでの批判、反論が多くなっているように感じる.事実、ネットで世論調査をしている人たちの発表によると,安倍政権支持率が50%を超えていると言うのである.

信憑性は判断できないが、その内、新聞社の意図的な世論調査より、ネット内のビッグデータを使った世論調査が主流になるかも知れない.試してみる価値がありそうである.

そんなわけで、自分としては、印象操作に左右されることなく、何が重要かを判断したいと思っているのである.国会論議も、そうあって欲しいと願っているのである.印象操作による点取り合戦は場外リンクで行って欲しいものである.

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