随想

2018.07.20

思考航海中の『多事論戯』号にようこそ

思考航海中の『多事論戯』号に,ご乗船くださいまして,ありがとうございます.(2005年9月記)

この『多事論戯』号は,大きく揺れる政治,経済,社会の荒波の中で,羅針盤もなく,『論に戯れ』ながら航海している小船であります.この『思考航海の記録』で,自分の考えを整理し,洞察力や思考力の向上に繋がれば,と思っています.

同時に,この『思考航海の記録』が,少しでも,ご乗船の皆様の思考のお役に立てば,さらに,幸いであります.

尚,時代を共有する為に,『私の生きて来た時代』,『ブログ発信の動機』,『政治状況』を備忘録として,記載しました.

               
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私の過ごして来た時代 (下図はクリックで拡大)

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私達の子供時代は終戦以降になる.この頃の日本は,後で想像したことであるが,身内の戦死,焼け野原,食量難の中ではあったが,戦争への不安や軍国主義から解放され,徐々に,安堵と希望が芽生えていたのではないかと思う.

この時代の子供達も貧困をことさら意識する事もなく,闊達に生活していたように記憶している.悲惨な戦争中を支えた横丁・長屋文化が,引き続き戦後の困窮生活を支えていたと思う.経済成長とともに,この文化は消えて行く事になるのだが.

学生時代は,安保反対の学生運動が下火になり,学生仲間では,マルクス経済学と近代経済学の論争や,ケインズ経済学と経済政策の勉学が活発であった.

社会は64年の東京オリンピックに向けて高速道路,新幹線,或いは社会資本の整備が急ピッチで行われ,人口の都会への集中を加速しながら,戦後復興に向けた活力が社会に満ちあふれていた.

そして,私の社会人時代は創業期のコンピューター業界へ就職から始まる.早速,情報システムの重要性,大きな可能性を予感する.その後,情報システムの普及,発達が企業の発展,ひいては日本の経済復興,高度成長の大きな武器になっていく事を身をもって実感するのである.

コンピューターと言う文明の利器が日本の成長に合わせたように発展した事に,つくづく日本の幸運を感じたのである.

就職後まもなく,69年の小川 ローザの'オー・モーレツ'(丸善石油CM)で男が奮い立ち,70年,チャールスブロンソンの風貌とバックに流れるLOVERS OF THE WORLD(MANDOM CM・SONG)で,男は美学を持った.60年代の三船敏郎の野生味にカントリージェントルマンのかっこよさが加わって,ブロンソンの風貌は一世を風靡したのである.

そんな洋楽の影響を受けて,歌謡界もムード歌謡が全盛になった.夜の社交場は飲み屋からキャバレー全盛に移って行った.若き女性達は,レナウン娘の歌に乗って’ワンサカワンサカ’華やいでいたのである.

世の企業戦士は,米国の映画,音楽,生活,の豊かさに憧れ,猛烈の美学を胸に,活力に満ちていた.100%仕事人間は家庭を犠牲にしながら,挑戦,経験を重ね,多くの武勇伝を歴史に刻んで行った.当時の私も,高浜虚子の『闘志湧きて,夏の雲湧く丘に立つ』の心境だった事を覚えている.

そんな時代の70年,万博が開催され,日本の経済に拍車が掛かる.その年に結婚.戦後のベビーブーム世代がニューファミリー族になって行く初期の頃である.そのニューファミリー族の個人消費は住宅,フローリング,ベット,シャワー付き風呂,家電,車,等に拡大して行った.その購買力は’お金を貯めてから買う’から’買ってからお金を払う’と言う全く経験のない買い方(ローン)で拡大して行ったのである.

政治の世界では,60年代の所得倍増計画に引き続き,72年の沖縄復帰の後,列島改造論で田中角栄が総理に就任,今太閤誕生で,国民の喝采を浴びる.ブルドーザーのような行動力で国内の社会資本整備を押し広め,70年代,80年代の高度成長期を牽引して行ったのである.

日本の経済はニューファミリー族,列島改造などによって『資産価値の上昇』『信用(与信)の拡大』『供給資金の拡大』『需要の先取り拡大』『債権債務の拡大』『GDPの拡大』と言うメカニズムで高度成長をひた走る事になる.

そんなわけで,公私ともに,右肩上がりの経済を実感した時代だった.そんな高度成長期の真っ只中で,85年8月12日,18時羽田発伊丹行きJAL123便が御巣鷹山に墜落し,520人の犠牲者が出た.夜,大阪で仕事をする為に,新幹線の時間を惜しんで,この便を頻繁に使っていた世の猛烈社員に激震が走った.その日以来,飛行機の予約は本人がする様になった.この墜落便を予約した人達の苦悩を目の当たりにしたからである.

そして,89年ベルリンの壁崩壊,天安門事件,91年ソ連崩壊,イラク湾岸戦争,等,が起こり,東西冷戦と言う世界の秩序が崩れ始める.日本では,89年,平成に元号が変わる.

経済では,暴騰する不動産価格を抑える為に,90年,金融の総量規制が始まる.これが引きカネになって,91年,資産価値の暴落,信用の収縮が始まる.一気に債権債務が不良化したのである.これが世に言う未曽有の『資産バブル崩壊』である.

その後,95年の阪神淡路大地震が発生.この災害対策も含めて,積極財政出動で景気の浮揚を図るも,日本経済は長期停滞を続ける事になる.数百兆の国債だけが残った.これが,後に言われる『失われた10年』である.

財政出動と言うソフトランデング(内科的治療)では高度成長時代に,はびこった構造的脆弱性を取り除く事が出来ず,産業構造の改革,日本的経営の改革,等,ハードランデング(外科的治療)が必要だったのである.

一方,80年代の米国の不況の中で,学生を中心に,パソコンやネットワークのベンチャーが胎動していた.そして,95年,マイクロソフトのWINDOWS95が世界で発売され,オープ,ダウンサイジング,パソコン,インターネットの新しい情報技術の世界が出現したのである.

世の中の改革に先駆けて情報システムの革命が始まったのである.以後,パソコン・ネットワークが日進月歩の技術革新を遂げながら,従来のコンピューターをレガシーに追いやり,家電,産業機器,なども巻き込んで,デジタル革命が進展する事になるのである.

そして、世界的規模のIT企業が誕生して行くのだが、日本は、80年代のような産業の活性化は見られなかったのである.阪神淡路大震災による大惨事も含めて,1995年は日本にとって,大きな節目の年になったのである..

その後、『失われた10年』を受けて,2001年,小泉政権誕生で,銀行に吹き溜まった大量の不良債権償却,小さな政府論による筋肉質の国家作りが始まった.一方,世の中は21世紀を迎えて,同時多発テロ,BRICS台頭,グローバル化,デジタル革命,等,大きな変化が起こっていた.そして,『グローバル,フリー,フェアーの文化』が閉鎖的な,伝統的な日本文化に大きな風穴を開け始めたのである.

そして,激変の真っただ中の2005年,私の現役時代が終わる.多分,同年代の人達は,私もそうだが,平成時代(90年代)より,昭和時代(70年代,80年代)の想い出の方が懐かしく思い出されると思う.経済成長の勢いの中で,現場での悪戦苦闘や武勇伝が鮮明に頭に残っているからである.

この様に,私達の世代は,70年代,80年代の高度成長時代,90年代,00年代のバブル崩壊による景気低迷,価値観の変化を経験してきた.改革旋風,デジタル革命,情報革命,産業構造の変化,国際化,など,日本の大きな変貌も目の当たりにしてきた.実に波乱万丈の40年間だったのである.

ブログ発信の動機

小泉政権以降,日本の構造改革がどう進むのか,極めて心配である.企業の改革も待ったなしの状態である.そんな中で,リタイアとなったが,後ろ髪が引かれる.つくづく,企業も事業も個人も,次の時代にふさわしい『理と気』を再構築しなければならないと強く感じているのである.

言うまでも無く,世の中は『理と気』で動いている.これは生きて行く為のものであるが,理は考え方,方向性を示し,気は行動力だと思う.理のない気は衆愚化を招き,持続しない.気のない理は言うだけになる.この『理と気』の持ち方いかんが,国家,政治,経済,企業,事業,個人,全ての生き方を左右する事になるのである

そこで,リタイアを機に,自分なりに,日本の行く末について,色々考えて見たいと思ったのである.そして,恥ずかしながら,自分の思考錯誤の内容を『論に戯れた記録』として,このブログに残す事にしたのである.

同時に,この『論戯を繰り返す事』で自分の知識力,思考力,立論力を研鑽し,少しでも,物の見方,考え方を向上させたいと思ったのである.そんな思いで,一人静かに,果てのない『思考の航海』に小船を漕ぎ出す事にしたのである.

この多事論戯の記録が,『一国民の思考史』になり,読者の『思考の刺激』になり,世の中の『思考力向上の一助』になればと思うのである.もうひとつ,この時代を忘れない為に,参考として,時代背景を記述しておくことにした.

蛇足ながら思考する際の『私の語録』の一つを紹介したい.

動物や植物は生きていく環境を固定して,そこで生きる機能を持った.一方人間は,どんな環境でも生きていけるように,考えて行動できる頭脳を持った.だから人間は常に変化に対して『CHANGE』が必要であり,それが生きる為の『CHANCE』になるのである.

人間の生き方としてはCHANGEとCHANCEは同意語なのである.日本古来の教えで言えば,『継承なくして創造なし,創造なくして継承なし』がある.これも,継承と創造が同意語なのである.この行動を辞めた時,人間は絶滅種になって行くのである.

この発想によれば,日本は古来より,島国で生きて行く為に島国根性や島国文化を身に付けて来た.それが今やボーダレス時代である.島国根性をCHANGEしなければCHANCEは来ない,と言う事になる.

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政治の状況①(バブル崩壊から小泉政権時代)(2005年9月記)

今,世界規模での市場経済・デジタル革命・情報革命,ボーダーレス化の真っ只中である.遅ればせながら,日本の政治も,行政も,企業も,個人も,従来の日本的なものとの葛藤を繰り返しながら新たな『理と気』を求めて動き始めたと感じている.

『理と気』の変化のきっかけは,91年のバブル崩壊である.暴騰した資産の暴落と経済構造の崩壊である.戦後の日本の発展を支えてきた日本的な価値観,仕組み,右肩上がりの前提が根底から崩壊し,高度成長で許容されて来た価値観や経済構造の脆弱性も露呈したのである.日本は戦後復興と経済の高度成長を世界に示したが,その終焉をも世界に示す事になったのである.

その後10年間,ソフトランデングを目指して積極的に財政出動を続け,資産価値や内需を支えようとしたが,数百兆の借金を作った割に,景気回復も政治・経済構造の改革も進む事はなかった.俗に言う『失われた10年』である.

日本の政治・経済が混迷し続けた90年代,米国ではIT革命(パソコン,インターネット等),デジタル革命が台頭し,世界的に広がり始めた.89年のベルリンの壁崩壊,91年のソ連崩壊で東西冷戦時代が終焉した.又,91年のイラク湾岸戦争で中近東が又騒々しくなって来た.中国では89年天安門事件が起こり,独裁政治への批判が高まった.

この様に,90年代は今までの秩序が崩壊し,新しい秩序に向けて,動き始めた時代になったのである
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そんな経緯の中で,2001年4月小泉政権が誕生し,日本に溜まった脆弱性,閉塞感を打破すべく新自由主義(新保守主義)による構造改革が始まった.金融機関の不良債権の一掃,小さな政府論による官から民・規制緩和による経済活性化・財政健全化,など国民の多くの賛同を得ながら,デジタル革命・IT革命と相乗するかのように,改革旋風が起こったのである.

米国では,2001年1月,共和党ブッシュ大統領が誕生.同年,『9.11同時多発テロ』が発生し,ネオコンサーバティブ色(新保守主義,タカ派色)を強めながら,アフガニスタン紛争,イラク戦争に繋がって行ったのである.一方ではBRICSの台頭が注目され始め,東西冷戦後の新しい秩序を求めて世界が動き始めたのである.

そんなわけで,世界も米国も,日本も,2001年頃から,新しい『理と気』の大きな転換が始まったと実感するのである.日本にとって,この転換は『明治の国作り』,『戦後の国作り』,に匹敵する『新たな国作り』に値するのかも知れない.

さて,既に始まっている新たな『理と気』の模索が,今後,日本的なものを一枚一枚剥がれて行く,いや,剥がして行く,事になるのか,改革と言えども,やっぱり日本的なものに回帰する事になるのか,あるいは,いわゆる外圧や日本の課題解決の為に『欧米流の理』に合わせざるを得なくなるのか,

今後10年間くらいは,この『理と気』の葛藤が続くと思われる.小泉政権後も日本は極めて大事な岐路に立ち続ける事になると思うのである.

政治の状況②(安倍,福田,麻生,鳩山,菅,各政権時代)(2011年5月記)

小泉改革政権は2006年9月まで続き,都合5年間の政権となった.その後,この新保守政治路線が引き継がれると思われたが,安倍政権は小泉政権の大議席を背景に憲法問題,教育問題に政策課題を移し,守旧派の復権など保守回帰に舵を切ったのである.

しかし,消えた年金問題や大臣の事務所費問題などから参院選に大敗し,小泉政権で築いた自民党の強さが参院から崩れ始めたのである.2007年9月福田政権が誕生するもネジレ国会で挫折し,2008年9月麻生政権が誕生,リーマンショックの発生で75兆の景気対策を打つ事になるが,すっかり改革機運の影が薄れ,古い自民党色を強めて行ったのである.

結局,自民党は衆議院選挙の大敗で政権を失う事になったが,小泉政権で得た大議席を3人の総理が食いつぶした形になったのである.長期政権の宿命だったかも知れない.

政治路線で見ると,戦後の『保守路線』,バブル崩壊による『保守路線の後退』,小泉政権の『新保守路線の台頭』,安倍,福田,麻生の『保守路線への回帰』,民主党の『リベラル路線?』と変遷しているのである.

さて,2009年8月誕生した民主党政権では根拠の薄いマニフェストや政権運営の未熟さが露呈し,加えて,鳩山総理は相続税問題,普天間基地移設問題で,早くも失脚する事になる.小沢幹事長も政治資金問題で退任し,一年もしないうちに,脱鳩山,脱小沢の菅政権が2010年6月誕生し,民主党のトロイカ体制が崩壊する事になったのである.

その後,菅政権でも,民主党内部抗争,マニフェスト問題,財政問題,政権運営,など悪戦苦闘が続き,2010年7月の参院戦で大敗し,国会は再びネジレ状態に陥ったのである.

そんな菅政権の支持率は大きく落ち込み,政権維持も危険水域を越えた.そんな矢先,2011年3月11日東日本に巨大地震(M9),巨大津波,福島原発破壊が発生した.東日本の太平洋沿岸部は,2万人の犠牲者と共に,廃墟になったのである.

この巨大災害に,過去の使える法令や必要な立法措置,あるいは,組織運営が分かっていない民主党政権が対応できるわけがない.日本は最悪の政権に最悪の大災害を抱える事になったのである.既にその最悪の兆候が被災者や日本の行く末に不安な影を落としているのである.

阪神淡路大震災の時は社会党の村山さんが総理だった.東日本大震災は民主党の菅総理だ.政治が不安定だと震災も起こるのか,と不運を嘆いたのである.

この様に,日本はデフレ,株安,失業,就職難,グローバル化,財政赤字,1000兆の借金,社会保障財源,電力不足,災害復旧・復興,原発事故,放射能汚染など,一気に奈落の底に引き込まれた状態になったのである.

大峰山の覗き修行で言えば,日本は絶壁にズズっと押し出されたカッコウである.恐ろしい事に,腰には命綱が結ばれていない.足を押さえている人も心もとない.たよれるものは自力しかないのである.

こんな状態で日本はどうなるのだろうか,大きな岐路に立っている.さて我々は,震災前,震災後を含めて,未来の日本に向けて,どんな『理と気』を持つべきなのだろうか.

確かな事は『国際的な生存競争に打ち勝つ』,その為の行動こそが政治や企業の『理と気』だと思う.これなくして,日本の国難は解決しないと思うのである.

振り返ってみれば,2005年9月から2011年5月まで244件発信してきたが,まさに『日本の大きな岐路』であって目が離せない情勢を感じるのである.

残念な事であるが,日本の難題が解決するどころか,絶える事なく,山積みされていく現実を思えば,今後も引き続き,『監視』と『論戯』をして行きたいと思う.

政治の状況③(民主党野田政権時代)(2012年7月記)

民主党三代目の野田政権が2011年9月発足した.菅総理の東日本大災害,福島原発事故への対応問題に区切りをつける意味での第三次の内閣発足である.

民主党マニフェストの実質崩壊もあって,野田政権はマニフェストから目をそらすべく,『社会保障と税の一体改革』を自公との合意で進める事になる.又,TPP推進,原発再稼動問題,将来のエネルギー政策,等の政治課題が政権に押し寄せてくる.

結局,『近いうち解散』を自公と約束して,消費税増税法案は国会を通過した.しかし,多くの政治課題に党内抗争を繰り返えして来た民主党は,結局,増税問題,原子力問題,TPP問題などで,分裂するのである.まさに『ごった煮政党』の顛末である.

政治の状況④(自民党阿倍政権時代))(2012年12月記)

解散を迫られた野田総理は結局,解散し,2012年12月16日天下分け目の総選挙の投票が行われた.その結果,民主党の惨敗,日本維新の会の台頭,自民党の圧勝で終わり,3年半ぶりに自民党政権が誕生する事となった.その議席数は自民294,民主57,維新54,公明31,みんな18である.この結果を受けて民主党野田代表初め主流派は責任を取って,党内役職を辞任したのである.民主党の再生に暗雲が広がる.

大勝利した阿倍政権は早速,組閣,政府人事,党内人事に着手.新総理は来夏の参院選対策もあって,経済復興,災害復興,を優先し,金融政策,財政政策,成長政策に着手すると発表.市場も,これに反応して,円安,株高に動き始めた.(執筆中)

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記事一覧の続き

260 FREE/FAIR/GLOBALの潮流と日本(11・10・23)
259 増税路線か成長路線か(11・10・21)
258 夢が飛び交う『幼稚園の運動会』(11・10・11)
257 原発事故損害賠償の抜本的見直しを(11・09・28)

256 縦と横の視点(11・09・26)
255 第二次情報革命の伸展(11・09・25)
254 依然と続く民主党思考力の問題(11・09・12)
253 民主党野田政権誕生に感じた事(11・09・03)
252 法律相談 『島田紳助芸能界引退』(11・08・25)
251 次期政権と今後の政治体制の問題(11・08・11)

250 私なりの福島原発事故対策の状況認識(11・07・26)
249 今後の原発政策『論戯』(11・07・10)
248 災害大国に『有事の備え』がない原因(11・07・07)
2
47 即刻民主党の分裂・政権離脱を(11・06・29)
246   再生可能エネルギー法案と電力事業の展望(11・06・23)
245 菅政権不信任案提出劇と,その後の政局(11・06・02)
244 合成の誤謬政権がメルトダウン政権に変質(11・05・26)
2
43 原発事故賠償スキーム政府案の本質的問題(11・05・17)
242 震災後2ケ月 『現状認識と今後の舵取り』(11・05・11)
241 政治力と避難生活・仮設住宅・復興計画(11・04・25)

240 国難ならばこそ国民に信を問うべきだ(11・04・18)
239 欠落『有事の備え』『有事の政権担当能力』(11・04.10)
238 問題だらけの巨大災害・原発破壊への対応(11・03・27)
237 巨大地震・巨大津波・原発破壊が発生(11・03・12)
236 評価に関する英語表現と日本語表現(11・03・4)
235 始まった『自爆の国会』,『政局の国会』(11・02・03)

234 与謝野氏の入閣劇と,その影響(11・01・15)
233 漂流し続けた2010年と今後の日本(10・12・25)
232 龍馬伝のクライマックスで流れたテロップの怪(10・11・30)
231 若者の深刻な就職問題に思う事(10・11・23)

230 中国漁船衝突事件への政府対応の問題(10・11・17)
229 潮流(自由貿易・集団安全保障)と日本(10・11・07)
228 平城遷都1300年祭への違和感(10・10・12)
227 ナショナリズムとグローバリズムと中国(10・09・26)
226 中央集権か地域主権か(10・09・08)
225 音楽の好みと政治思想(10・09・04)
224 限界が露呈した民主党政権(10・08・25)
223 終戦の日・改めて戦史年表をじっと見た(10・08・16)
222 次世代インターネット空間(10・08・09)
221 円高・デフレ対策考(10・07・30)

220 第5期グローバル時代(10・07・24)
219 コラム・小説のタイトル,書き出しへの興味(10・07・17)
218 参院選後の政権・政局(10・07・12)
217 増税論議の基本(10・06・18)
216 参院戦のキャッチコピー考(10・06・17)
215 民主党支持率回復の怪(10・06・12)
214 民主党内部抗争の勃発(10・06・02)
213 無責任体質の首相・民主党(10・05・24)
212 鈴木教授提言(第3への道は誤り)への賛同(10・05・17)
211 山口教授提言(民主党原点回帰)への反論(10・05・14)

210 最悪の政権担当能力(10・05・09)
209 首相は不起訴相当か(10・04・27)
208 出口未定の事業仕訳(10・04・23)
207 動き出した政界再編の目(10・04・19)
206 黒船来襲・携帯革命(10・04・14)

205 民主党目玉政策への所見(10・03・16)
204 住民税の納付方法への疑問(10・03・10)
203 介護が雇用対策か(10・03・06)
202 タイガーウッズの去就(10・02・20)
201 国会論戦への疑問(10・02・18)

200 首相の政治資金問題の推察(10・02・13)
199 本日は『建国記念の日』日本の祝日を考える(10・02・11)
198 政策に求められる戦略性と平等性(10・02・09)
197 危険水域に来た国の借金(10・01・29)
196 自民低迷理由と政界再編(10・01・13)
195 混迷が続いた2009年と日米の政変(09・12・31)
194 釣りバカ日誌の感想(09・12・28)
193 巨額借金より優先する無責任政治・政策(09・12・19)
192 クラウド・コンピューテング考(09・12・17)
191 円高・株安・デフレ対策 (09・12・03)

190 整合しない政策・予算編成・事業仕訳(09・11・13)
189 またか・タバコ増税論(09・11・03)
188 郵政見直しへの疑問(09・10・21)
187 只今民主党政権を静観中(09・10・13)
186 自民党崩壊と政治路線の行方(09・08・31)
185 内需拡大より外需拡大を(09・08・30)
184 地方分権・脱官僚論議(09・08・13)
183 マニフェスト合戦への危惧(09・07・31)
182 旧態依然の選挙活動(09・07・30)
181 全体予算構想のないマニフェストは論外(09・07・28)

180 歓迎すべき党内部抗争(09・07・20)
179 私の政局予想(09・07.05)
178 コンビニ再販価格と独禁法(09・06・29)
177 もう一度改革路線を(09・06・25)
176 自民党の凋落要因(09・06・24)
175 死の判定と臓器移植(09・06・21)
174 スロージョギングの薦め(09・06・16)
173 国家財政と民主主義(09・05・31)
172 政権交代より政界再編(09・05・15)
171 憲法第96条・憲法改正(09・05・03)

170 世襲議員是非論(09・04・26)
169 国家財政の展望なくして国家運営できず(09・04・15)
168 WBCで見えた事(09・03・27)
167 政治資金への所見(09・03・14)
166 給付金と言う政策の間違い(09・03・06)

165 政局予想(保守と改革の分離)(09・02・23)

164 私の景気の見方(09・01.29)
163 原点を探る(音楽・絵画・オバマ新大統領)(09・01・20)
162 財政積極出動への懸念(09・01・10)
161 労働問題への私見(09・01・07)

160 危機・混乱の2008年(08・12・31)
159 経済危機対策への懸念〈08・12・02〉
158 言語表現へのこだわり(08.11.26)
157 古都の紅葉(08・11・24)
156 経済危機で変わる事(08・11・16)
155 麻生戦略と民主党(08・10.・30)
154 金融・経済危機の教訓(08・10・20)
153 衆院解散きっかけ争い(08・10・03)
152 日本の3大閉塞感(憲法・借金・文化)(08・09・14)
151 自民党総裁選早くも失望(08・09・11)

150 総裁選・総選挙の勝つ為の論法(08・09・06)
149 福田総理辞任のわけ(08・09・02)
148 柔道とJUDOに見る併存文化論(08・08・31)

147 身長別オリンピック競技種目の新設(08・08・26)
146 オリンピック選手の出場交代がない不思議(08・08・18)
145 北京オリンピック開会式の感想(08・08・10)
144 たばこ増税論戯(08・07・13)

143 消費は美徳か(08・07・06)
142 パスポート発行手数料の疑惑(08・07・01)

141 哲学の道から琵琶湖疎水・京都を見る(08・05・31)

140 行財政の集権と分権(08・05・20)
139 大災害こそ国威発揮を(北京オリンピックを前にして)(08・05・16)
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38 組織論理の危うさ(08・05・15)
137 後期高齢(75歳)の意味(08・05・05)
136   天引文化を考える(08・04・21)
135 供述調書引用本の大問題(08・04・12)
134 温暖化ガス削減問題(08・03・20)
133   道路目的税の一般財源化の意味(08・03・19)
132   食料自給率向上は食文化にあり(08・03・16)
131   イージス艦と漁船の衝突事件に見る稚拙な批判(08・03・04)

130   偉大なるインターネットを語る(08・02・28)
129   論理・主張の一貫性(08・02・26)
128   経済国際化時代の経済統計の在り方・見方(08・02・26)
127   米大統領選挙制度
(08・02・10)

126   ガソリン暫定税率論議(08・01・20)
125 混迷が続く08年(07・12・31)
124   増税論議の前に(07・11・12)

123 政治混迷の根幹(07・11・06) 
122 ゴルフの薦め(07・11・05) 
121 人事制度再設計ニーズへの所見(07・10・29)

120 食品表示の功罪(07・10・27)
 
119 亀田騒動の根幹(07・10・17)

118 j-SOX法の懸念(07・10・11) 
117 相撲リンチ事件の本質的問題(07・10・09) 
116 保守VS改革の政党再編の予感(07・10・05) 
115 どう考える900兆の借金(07・10・02)
114 放送と通信の融合(07・10・01) 
113 自民総裁戦結果(07・09・24) 
112 憲法と自衛隊海外活動論争(07・09・20)
111 自民復活になるかPOST阿倍の自民党総裁戦(07・09・17)

110 独占スポーツ番組への懸念(07・09・17)
109 安倍総裁辞任が意味するもの(07・09・12) 
108 自民党参院選惨敗が意味するもの(07・08・03)
107 相次ぐ自然災害に思う事(07・07・23) 

106 新潟を語る(07・07・18
105 accountabilityの強化(政治風土改革)(07・07・14) 
104 しょうがない心理(07・07・05)
103 参院選挙を考える(07・06・22) 
102 コムスン事件で隠してはならない介護事業の問題(07・06・10)
 101 年金問題の本質(07・05・30) 

100 100号を振り返って(07・05・28)
099 サミットと北京五輪(07・05・19)
098 宗教に見る自力と他力(07・05・06)
097 地球環境と経済(07・05・01)

096 いまでも残る戦前の残像とこれからの文化(07・04・29)
095 強まる『すっきり』への欲求(07・04・29)
094 天下り問題の本質的対策(07・04・27)

093 音楽の薦め(07・04・20)

092 絵画の薦め(07・04・18)
091 私の紳士ファッション考(07・04・12)

090 インターネット上の著作権と複製権(07・03・30)
089 百貨店の過去・現在・未来
(07・03・27)
088 ロングテール現象(07・03・24)

087 政策選択の視点(07・03・23)
086 堀江判決(07・03・17)
085 田舎の火事騒ぎ(07・03・11)
084 華麗なる一族(07・03・07)
083 ナレッジシステム(07・03・03)
082 6カ国会議の評価(07・02・14)
081 こだわり性分(07・02・10)

080 私的複製権(07・02・01)
079 テレビ局の課題(07・01・29)
078 箱物行政の対策(07・01・27)
077 損得の前に善悪を(07・01・24)
076 労働多様化と残業問題(07・01・21)
075 今後の自治体WEBサイトの考察(「07・01・19)

074 法律で骨抜きを許す放置国家(07・01・15)
073 日本の分水嶺 2007年(06・12・31)
072 6カ国会議の行方(06・12・25)
071 税調会長辞任劇(06・12・22)

070 道路目的税問題(06・12・18)
069 日本を揺るがすアーキテクチャーとテクノロジー(06・11・27)
068 堀江氏の法廷闘争(06・11・20)

067 談合問題(再)(06・11・17)
066 タウンミーティング(06・11・16)
065 行政の無責任備忘録(06・11・03)
064 いじめ問題(06・10・31)
063 光IP電話大障害(06・10・26)
062 根本的教育テーマ(06・10・23)

061 B型人事の特徴(06・09・29)

060 必然と偶然(06・09・26)
059 形だけの小選挙区制度の危険(06・09・21)

058 大学の課題と対策(06・09・20)
057 広告収入で支えられたネットサービスのリスク(06・08・17)

056 緊急を要する天皇家,宮家の継承問題(06・09・07)
055 小泉改革路線の続行を(06・08・22)
054 歴史認識問題の整理(06・08・10)
053 SE/PGの再考(06・07・26)
052 満足度と貢献度(06・07・26)
051 W杯で見えた事(06・06・23)

050 昔の肩書きを付ける日本の文化(06・06・20)
049 儲ける事を卑下する風土の不思議(06・06・17)
048 国家運営の効率化(06・06・10)
047 違和感のある官の言い方・特権意識(06・05・09)

046 プロジェクトマネージメント(06・04・25)
045 図解思考・図解の重要性(06・04・05)
044 格差社会論議(06・04・02)
043 情報システムの設計・開発と必要スキル(06・03・29)
042 情報システムのトラブル(06・03・28)
041 会社と社員の変貌(06・03・15)

040 マイナーとメジャーにみる文化論(06・03・12)
039 芸術の将来(06・03・12)
038 私のゴルフ川柳(06・03・05)
037 人間の頭脳と行動(頭の良し悪しの違い)(06・03・05)
036 IT産業の経済的特質(06・02・27)
035 ライブドア事件と守旧派(06・02・21)

034 意味不明の’慎重に’(06・02・19)
033 経済事件と経営者(06・02・17)
032 競争と和の混在から分離共存の社会へ(06・02・07)

031 地域経済振興策の回帰(06・02・04)

030 演繹法と帰納法(06・02・03)
029 1頁と100頁の契約書にみる日米文化(06・01・31)

028 偽装問題への思考力(06・01・18)
027 血統主義の課題(06・01・07)
026 大義に潜む危うさ(06・01・01)

025 建築業界体質(05・12・06)
024 談合問題の本質(05・11・20)
023 政治に望む立論力(05・11・15)
022 少子高齢化対策(05・11・07)
021 株買占めへの抵抗感と無防備さ(05・10・18)

020 プロセス重視への変化(05・10・15)
019 葛藤する日本文化②(05・10・02)
018 植物に学ぶ(05・09・28)
017 NHK受信料への指摘(05・09・27)
016 安全保障の論理的選択肢(05・09・21)

015 私の発想・語録(05・09・18)
014 不便な事と便利な事の功罪(05・09・17)
013 行政改革と電子行政(05・09・16
012 フラットな産業構造(05・09・16)
011 小泉政権圧勝(戦う構図の勝利)(05・09・14)

010 情報の語源と今後の情報システム(05・09・11)
009 経営に求められる状況認識の視点(05・09・10
008 企業活力の源泉(05・09・08)
007 全体主義と個人主義(05・09・08)

006 継承と創造(05・09・08)
005 7・5・3の不思議(05・09・06)
004 情報化社会に問われる日本的表現力(05・09・06)
003 生産性(改善)と戦略性(改革)(05・09・05)
002 葛藤する日本文化①(05・09・04)

001 政党に問う(05・09・02)

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492 最近、気になる事(煙草、水害)

最近の話題で気になる事を書き留めてみた.

煙草

煙草は私の苦し紛れの理解で言えば、’健康被害のリスクを自己責任とした嗜好品’である.但し、受動喫煙に自己責任を問えない事から、受動喫煙防止の為に、喫煙場所や喫煙禁止場所を設ける.今国会で法律でそれを義務付け、罰則も設けるとしているのである.

この様に理解しても、そもそも,煙草は健康被害を生む有害品なのか、嗜好品なのか、煙草税は何を目的にしているのか、はっきりしないのである.

かつて米国で、煙草による健康被害に莫大な損害賠償判決が出た.健康被害を自己責任にしていないからだろうか、或は、自己責任を問えない事が煙草にあったのだろうか、詳しくは知らない.

ところで,健康被害を自己責任にして、酒類も、煙草も、或は公営ギャンブルにも、古くから重税を課して来た.消費やギャンブルを抑えると言うより、税収の拡大の’打ちでの小槌’として、増税を繰り返して来たのである.

愛飲家、愛煙家、ギャンブル好きが多く、景気に左右されず、常習性が高い事から、安定的な税源として考えられてきたのである. この税制の立場では、全く嗜好品の扱いなのである.

近年、煙草の健康被害リスクが大きく騒がれている事から、愛煙家は急速に減少している.この傾向が続けば、現在もすでにそうかもしれないが、税を負担している人は間違いなく、ヘビースモーカー、言い方を変えれば、ニコチン中毒患者である.

いまや煙草税は嗜好品への課税ではなく,ニコチン中毒患者への課税に見える.アルコール中毒患者やギャンブル依存症患者が税を多く負担している事と同じである.

この様に,ニコチン中毒患者、アルコール中毒患者、ギャンブル依存症患者、それぞれに税の負担をさせている事は麻薬中毒患者に刑罰を科している事と同じように感じるのである.病人から税金を取ると言う税の在り方として、しっくりこないのである.

当然、課税の在り方見直すべきだし、もっと大事な事は、患者をどう直すか、であり、その取り組みに税収を使うべきだと思うのである.

水害

毎年,日本のどこかで、水害が発生する.とにかく水害は町を土砂が被い、住宅も、交通も、水道も、電気も、ガスも、手のつけようもない被害をもたらすのである.

この度の西日本全域に渡る豪雨によって、又、記録的な災害を生んでしまった.この水害は河川の氾濫と山崩れに大別されるが、それぞれ、気になった事をあげてみた.

河川の氾濫

水害の都度、気になる事は、遊水池等の対策が極めて弱い感じがする事である.既設の遊水場所が少なかったり、いざと言う時、遊水場所にする事が出来る場所(田畑、原野、等)も少ない感じである.何れにせよ、水害防止策はいろいろあると思うが、水系ごとに、遊水場所を多く持つ事とか、急遽、遊水を可能にする場所を設定して置くとかも、有効な方法だと思うのだが.

もう一つ気になる事は、ダム放流の問題である.特に
夏場の河川の氾濫はダムの放流と大きく関係している.全国どこでもそうだが、夏場のダムは夏の渇水を予定して、貯水量は多くしているのである.その状態で豪雨が発生すると、ダムの崩壊を防ぐ為に、流入量をそのまま放流したり、更なる流入量の増大を予測して、流入量以上の放流を行うのである.それが,下流の水害を引き起こすのである.

この様に、夏場の豪雨に対しては、ダムは本来の貯水機能を発揮できなくなるのである.ハザードマップには,ダムの貯水能力を加味した予測をしているのだろうか気になる.

山崩れ

山崩れは山際に立つ住宅を一気に土石流で飲み込んでしまい、多くの死傷者、住宅、道路、橋、或は電気、水道、ガスも破壊される.地震と違って,発生する危険性を予測出来ても、結局、町が破壊される事は防げないのである.

勿論、山崩れの危険性のいある場所に住まい事が出来ると言う点では、どこで起こるかわからない地震とは大きく違うのだが.

ところで、日本は、古くから,山肌に張り付くような住宅が多く、又、宅地造成も、山肌を削って作って来た.里山に流れる小さな川にも、砂防ダムを作って来た.それでも、山崩れの危険性がある場所は全国で数限りなく存在していると言う.

山崩れの発生防止対策、山崩れが起こった時の防災対策には、限界があると思うが、命だけは守る対策は緊急の課題だと思う.

長期的には,山崩れの危険地域から住宅をなくす事とか、住むとしても、一戸建てではなく、自然災害に強い,集合住宅になるかもしれない.

そんなわけで、地震、津波、山崩れ、台風、豪雨、豪雪、等による自然災害が多い日本の住宅は、自然と共生できる、頑丈で、居住性のある、しかも、多世帯が住める,集合住宅になっていくような気がする.だとすると,今から、その方向に誘導する施策が必要だと思うのだが.一戸建て住宅へのあこがれは,捨てきれない感じはするが.



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2018.07.16

491 世界で幸せな国ランキングの考察

国連の発表によると世界で幸せな国の上位は北欧が占めている.
Photo_3

この幸せのランキング付けは国民へのアンケートや国の環境を加味し行われているわけではなく、客観的なデータで評価しているのである.

事実、幸せな国は総じて、一人当たりのGDPは高く、高負担だが高福祉であったり、社会制度の改革に積極的に取り組んでいたり、政府は国民の支援機関であると考えていたり、民間企業は激しい競争社会で切磋琢磨していたり、学校の格差が少なかったり、しているのである.

勿論、この評価が国民の幸せ感と一致しているかどうかは別であるが、この国をお手本にしたいと言う国は多いのである.

①社会制度の改革

ベーシックインカムの実験、スマホでの決済(買い物、送金、運賃、等)の拡大によるキャッシュレス社会の推進、自国通貨のデジタル化実験、etcである

②国民負担率(所得からの税、社会保険の支出率)

Photo_4 日本は30.7%である.但し、医療・介護費、教育費,公共料金(電気・ガス・上下水道) 等の自己負担額を加えれば、国民負担率は変わると思う.

ノルウエーでは、国民の3分の一が、国からの給付金で生活している.又、労働時間の短さや,障害,失業,疾病、等の手当を受けている人数の人口比はヨーロッパで最高だと言う.

この様な高福祉が幸せ評価ポイントにどの程度影響しているかは不明だが,きっと、その評価ポイントは高いと思う.勿論、そんな国が幸せか、福祉など少ない方が幸せではないのか、との意見もあると思う.

③各国の主要な数値

Photo_2
特徴は
国土面積の割に極めて人口が少なく,一人当たりのGDPは世界の上位に来るほど高い..

④財政基盤

財政運営困難度を人口当たりの資源、地形負担、災害負担の3要素で評価する事が出来るが、各国の財政を支える資源は下図の通り.

Photo_9 

日本と比較するまでもないが、日本は漁業資源以外、資源は乏しく、しかも、山脈が日本の中心に位置している為、平地当たりの人口密度が高く、しかも、道路網、鉄道網の建設、維持、或は、台風、地震、津波、降雪、降雨の防災や災害時の救済に多額の費用が恒常的に発生している.

当然、日本の国家財政運営は国民の負担率増だけではなく、経済力を維持・向上しなければ、苦しくなるのである.日本の財政運営困難度は高いと考えられるのである.

⑤北欧諸国の概要

・フィンランド共和国

1809年、スエーデンより独立.1917年,ロシア帝国の宗主権から独立.第二次大戦後、ソ連邦の勢力圏に入りながら、資本主義体制を維持.東西貿易の窓口として栄え、国民の生活水準は世界一にもなった.
現在、NATOに参加することなく、EUに参加、国連を中心とする社会秩序の構築が国是.

経済は1980年代以降、農業、林業、中心の経済体制から、ハイテク産業を基幹とする工業先進国へ大変化させ、ヨーロッパ有数の経済大国になった.

社会制度では高負担高福祉国家であり、GDPに占める税収費は44%と,上位国家のひとつである.平均寿命は男子は77.8歳、女子は83.8才である.65才以上が人口の18.5%を占め、GDPに占める医療・介護の費用は2000年代の6%代から、2060年には13%に達すると予測されている.

医療費の約55%は65歳以上が占めていると言う. 又、医師は市民307人に一人、公営の保健センターが整備されている.妊婦向けクリニック診療は妊婦パックが配られている.死産率は193ケ国中最も低いと言う.GTP当たり医療支出は9%、医療費の自己負担は19%、残りは租税負担である.

教育については、公用語のフィンランド語とスエーデンン語の教育は必須.最近、スエーデン語より英語に重点が移っている.国民は外国語に興味があり、4~7ケ国語をこなすフィンランド人が多いと言う.

大学はすべて国立であり、義務教育と同じように無料である.教育水準は世界トップクラスである.生徒は競争による相対評価ではなく、達成度によって評価され、中学では成績の悪い3分の一が補修教育に振り分けられ、落ちこぼれがない体制を取っている.高校入学は中学の成績で振り分けられる.大学、高校の進学率は世界第2位の87%だと言う.

他にフィンランド特有の事は図書館利用率が世界有数である事、サウナが約200万あるとされ、サウナは神聖な教会のような場所として利用されている.

・ノルウエー 王国(立憲君主制国家)

ノルウエー王国は1905年、スエーデン・ノルウエー連合を解消する為、君主国家を設立.ノルウエーは第一次大戦では中立国であったが、第二次大戦ではドイツの侵略を受け、非同盟国から集団安全保障国家になった.

ノルウエーは国際連合設立メンバーであり、又NATOの加盟国するも、EUには加盟せず、欧州自由貿易連合(EPTA)にとどまっている.

国土は南北に長く、海岸線は北大西洋の複数の海域、北海、ノルウエー海および、パレンツ海に面している.ノルウエーはゲルマン系の人が82%占めている.

一人当たりGDP、平均寿命、就学率、成人識字率、人間開発指数、等は世界的に高い.又、男女平等が世界で最も浸透し、男女の就業率、男女間の機会均等、社会参加、収入,徴兵制、等に男女の差はほとんどない.平均寿命は80.8才、国民ひとり当たりの医療費支出は米国に次いで高い.

経済面では世界有数の原油輸出国であり、ノルウエー輸出の35%を占めている.1960年、北海油田が発見されて以来、油田、天然ガスの開発には国有割合の強い企業が参加し開発.福祉,年金の財源に大きく貢献している又、水資源が豊富で、95%が水力発電である.さらに、漁業,林業、鉱業も盛んで、ある.特にサーモン、サバ等の日本への輸出が大きい.更に,世界クラスの特殊船舶、船舶用通信機、ソナー、潜水艦、海運、等の産業を持ち、政府系投資ファンド(世界の上場企業の株式の1%保有)もある.

・デンマーク (立憲君主国家)

8世紀頃建国.1815年、デンマーク・ノルウエー連合を解消.第一次大戦では中立.第二次大戦ではドイツに突然、宣戦され、一日で降伏し、ドイツの占領下に置かれた.1944年、駐デンマークのドイツ軍が降伏し、デンマークは解放された.

戦後、NATOに加盟し、1973年、ECにも加盟するも、国民投票で僅差で否決され、再度、国民投票を計画..

国内経済、教育水準は世界トップクラス.デンマークの鉱業は北海油田に由来する有機鉱物資源が中心である.石油自給率は100%であり、輸出額の11%が原油、精製燃料、天然ガスである.エネルギー資源は豊富だが、風力発電が盛んである.その他、高級オーデオ、知育玩具、陶磁器、製薬、海運、漁業、等、世界有名企業が多い

・アイスランド

島国アイスランドは日本の北海道と四国を合わせた面積だが、多くの火山が存在し、豊富な地熱を発電に利用している.反面、森林が国土の0.3%の面積しかなく、しかも、草原が羊に食べられ、荒涼とした表土となっている.

このアイスランドは1918年、デンマーク国王権下で立憲君主国家としてアイスランド王国を建国.1944年、デンマークがドイツに占領されたことを契機に完全に独立した.

経済は2008年の世界金融危機で債務不履行、自国通貨の暴落となったが、漁業やアルミニュームの輸出産業にとって有利に働き、経済を復活させた.8%を超える失業率も4%台に戻している.

現在、漁業の規制を恐れてEC加盟問題を凍結中.6割以上が第一次産業だったが、近年、水産加工等の第2次産業、サービス業等の第三次産業へ軸足をシフト.又、その後も輸出額がGDPの59%にまで拡大し、加えて、通貨安から観光業も拡大し(年間35万人)、3%を超える経済成長を保持. 全体のGDPは少ないが人口が少ない事で、一人当たりのGDPを押し上げている.

平均寿命は男性80.9才、女性85.3才で世界6位.男女平等の度合いも5年連続一位.社会制度は高負担高福祉の典型的な北欧型福祉国家である.

・スウエーデン 王国(立憲君主国家)

スウエーデンは1523年、カルマル同盟により独立、現在のスエーデンは北欧5ケ国の中で、工場生産高がトップである.IKEA、ボリボ、エリクソン、テトラパック、等、スエーデン発祥の有名企業がある.

工業国になれた要因は第二次大戦での非同盟・中立政策にある.アイスランドはイギリスに占領され、デンマーク、ノルウエーはドイツに占領され、フィンランドはソ連と戦っていたが、スウエーデンは中立国として、ドイツやイギリスへの輸出が拡大し、工業が発展した.スエーデンは現在、北欧諸国のなかで一番の工業生産高トップを占めている.

スエーデンの福祉費比率(対GDP)は下図の通りである.
Photo_7

日本の福祉関連支出は低いように見えるが、財政事情の理由があると思う.かつて田中角栄総理は道路やトンネルの建設,或は、防災、災害復興は福事業であると宣言した事がある.まさに、命を守る、生活を守る、と言う事業と言われればその通りである.これを福祉支出に加えれば、決して低いわけではないと言えるかもしれない. 

然し、失業、医療、介護、防災,災害、等への福祉支出は個人から見ればありがたい事だが、社会全体から見れば、その必要性が少ない方が良いのである.幸せランキング付けは,どう考えているのだろうか.

⑥北欧諸国が幸せ国ランキンクの上位を占めている要因

『北欧モデル、何が政策イノベーションを生み出しているか(毎日新聞出版社)』によれば、高負担高福祉が受け入れられている理由を三つ挙げている

・社会保障が地方分権型である事(自治体の税で運営、税負担とサービスが明確)
・現役世代にも恩恵をもたらし納得感が高い事
・政治・政府に対する国民の信頼感が強い事

勿論、人口が少なく、天然資源が多く、高所得で、防災や復興費用が少ない、事が高負担高福祉を支えている根本的な理由だと思う.

特に、日本のように、人口が大きく、地域格差も大きく、国が税を集めて再配分する、いわゆる中央集権型仕組みでは、税負担や福祉サービスが全国一律になったり、その設定が下限にあわされたり、税負担と福祉サービスの関係が無関係になりやすいのである.

北欧型の高負担高福祉を望む人が多い.日本はじめ多くの国で、北欧並みに、もっと福祉に予算を付けろと叫ぶ人が多いが,それぞれ財政事情があって、そう簡単ではないのである.表面的な数字の比較だけで評価は出来ないのである.はっきりしている事は,福祉の充実は根本的には、経済成長で税収を稼ぐしかないのである.富国高福祉である.


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2018.07.10

490 W杯サッカーで注目が集まるベルギー

2018年サッカーW杯でのベルギーの劇的な戦いぶりが,世界中から注目されている.

日本戦では、先に2点を取られ、大番狂わせのベルギー敗戦も頭をよぎったが、後半で怒涛の攻撃を展開し、3点を奪って逆転勝利し、世界ランク3位の面目を保った.次の優勝候補であるブラジル戦では、2点を先取し、ブラジルの猛攻をしのいで、逃げ切った.次はしぶとく強いフランスとの準決勝戦である.

ベルギーと言えば日本の皇室と極めて親密な関係を持っていたり、2016年には、友好150周年記念が盛大に開催されたり、更には、同年、フィリップ国王・王妃両陛下が国賓として訪日されたり,ベルギーには親近感を抱くのである.

まてや、上記のベルギー戦で言えば、日本は負けはしたが、日本サッカーの力を世界に知らしめてくれたお礼も含めて、ベルギーを応援したい気分になるのである.

ところで、W杯は出場している小さな国の事や其の国のお国柄を知る機会であり、サッカー観戦を更に興味深くする.そこで、ベルギーのお国柄を少し調べてみる事とした.
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ベルギーは連邦立憲君主制国家である.欧州連合の主要機関が置かれている事から、EUの首都とも言わえている.人口は一千万人、GDP5000憶ドル(50兆円)、一人当たりGDP 4.5万ドル、近隣諸国と自由な交易が行われているのである.人種はアフリカ系黒人を含めて、多民族国家である.公用語はオランダ語、ドイツ語、フランス語、であり、英語も通用する.ベルギーは一言で言うと、ボーダレス国家だと思う.

このベルギーのお国柄をネットで調べてみると、おおよそ、こんな感じである.

1.おおらかな気質
そもそもベルギーは繰り返された戦争のなかで、中立国として誕生した.その事から、争いを好まない、柔軟性に富んだ性格が培われたと思う.この気さくな親切心に旅行者の評判も高いと言う.

2.のんびり屋
おおらかな性格と関係して,行動にゆとりがあり、ゆったりとしたのんびり屋だと言う.時間もあまり気にしないようである.

3.自己中心(個人主義)
自己中心で他人の事は気にしない性格である.多民族、多言語、から想像できる性格である.単一民族の集団主義とは真逆である.

4.南部と北部の違い
南部はラテン的で社交的、北部はドイツ、北欧に似て勤勉で堅物と言われ、日本的かも知れない.

5.世界的に高身長な国
男子の平均身長の高い順にあげると、186センチのデナル、184センチのボスニア、183センチのモンテネグロ、182センチのセルビア、181センチのオランダ、180センチのデンマーク、179センチのベルギー、178センチのドイツ、177センチのギリシャ、175センチのフランス、等である.

今回のW杯で言うと、日本チームの平均身長178センチ、ベルギーは185センチである. この様に、ベルギーの身長が高いのは、平均身長が高い、オランダ系、ドイツ系、フランス系、アフリカ系の多民族国家だからだと思う.それにしても、ベルギー国王の背の高さには驚くのである.

まとめ
小便小僧、チョコレート、フランダースの犬,など、日本の印象のある国である.美的センスも料理センスも世界的に高い魅力的な国である.伸長は高く、争いを好まない優しい気質とのんびりした気質を兼ね備えた友好関係をきづきやすい国、と言う事になる.

この様なお国柄とサッカーの強さが真逆に感じられるのだが、私感によれば、より優れた俊敏な巨漢がヨロッパサッカー界で鍛えられ、その中からベルギーチームが編成され、強い個人技の上で組織的攻防を展開していると思うのである.、日本戦、ブラジル戦で見せた電光石火のカウンター攻撃はまさにベルギーの総合力の賜物だと思う.ベルギーのお国柄が、,この強さの背景にあると思う.

さて、7月11日(日本時間)のフランス戦、似たもの同士の戦いだけに、興味が募るのである.


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2017.07.26

476 政党,マスコミの印象操作に潜む危うさ

印象操作とは、テレビや新聞などのマスコミが良くやる手法である.たとえば,テレビの番組で自分たちが主張したいことに合った映像やデータ,コメントなどを流して,時には、事実を歪曲して、あたかも自分たちの主張が真実であるかのような印象を世間に与えたり、真実と違う印象を与えたりする事である.

プロパガンダと言う言葉がある.「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導」を言うのだが、映画、新聞、ラジオ、テレビ、等のメデアを使って、印象操作より、大々的に、大規模で行われるイメージがあるが,意図的,主観的、偏向的、に行われると言う意味では,印象操作と本質的には同じだと思う.

企業や商品にも、好印象を与える為に、印象操作が行われている.米国は消費者保護の為にステルスマーケテング(金品をもらっている事を伏せて、依頼側の指示で個人的感想を述べる事、いわゆるヤラセ)を違法としているが、日本では、商品のみならず、政治問題についても、ステルスマーケテング手法で印象操作が行われていると思うのである.

この印象操作は政治においては,政府を攻撃する手段として行われる事が多いと思う.勿論、与党、政府が真実や不具合を隠す為に、あるいは,政策を支持してもらう為に、印象操作をする事もあると思う.

この印象操作は.言論、報道の自由、及び、テレビの放送法(公平・公正の義務)の形骸化の中で、重要法案や政党間のバトルが激しくなる程、印象操作が過熱し、世論の誘導合戦が繰り広げられるのである.下手をすると、政策論争ではなく、印象操作の長けている方が勝つ事になりかねないのである.

一方,国内外に対し、国家主導で、プロパガンダを目的とした情報戦を積極的に進めている国もある.ナショナリズムを煽って国内を統率したり、国際世論を自国有利に誘導する為である.

このように、印象操作はあらゆる場面で行われているである.政治に取っての印象操作は「民主主義制度の重要な手法」であるが,「世論を一気に動かす力と危うさ」を秘めているのである.

もし、この印象操作で世論が動けば、事実が闇に葬られたり、政策の議論が頓挫したり、最悪は、アジテートや印象操作はうまいが、政治の能力も,政策もない政治家や政権が生まれたり、いろいろな、重大な弊害が起こり得るのである.

この印象操作の危うさ、無責任さを、知ってか、知らずか、昨今のマスコミ報道は,軽々しく、印象操作(世論誘導)をしているように感じるのである.列記してみたい.

①客観報道を装って,主義主張による偏向報道をする.
②政府案に勝手なレッテルを貼って反対する.
③対案もなく、ことさら問題だけ言って反対する.
④未確定の事に、断定的な枕詞を付けて報道する.
⑤攻撃に都合の良い報道を何回も、何日も、テレヒで流す.
⑥攻撃に都合の悪い報道は流さない.
⑦自分の意見を世間の人の代弁者のように言う
⑧両論併記(紹介)せず、一方的な主張、感想を述べる.
 

①の卑近なケースは何といっても、朝日新聞の慰安婦報道である.報道訂正まで、32年間、「慰安婦強制連行プロパガンダ」を発信し続けたのである.そして、この間違った報道で、日本、韓国や世界の世論を誘導したのである.

④の未確定な事に断定的な枕詞を付けて報道するケースは多くある.たとえ大幅値引きで国有地を払い下げ問題とか加計ありきで進めた獣医学部新設問題とか政府の隠蔽体質の問題とか説明責任を果たしていない問題とか、行政の文書は信憑性があるとか、疑惑が深まったとか、等々、印象操作の意図を感じるのである.

見てすぐわかる印象報道もある.自民党女性議員が秘書を罵倒した録音を何回もテレビで報道していたが、明らかに、打倒安倍政権を徹底的に展開しているテレビ局ほど,ここぞとばかりに、何回も、何日も、この録音をテレビで流していたのである.

政治家の失言、不祥事、も同じ扱いを受ける.露骨に、これをやられると,印象操作を狙っていると感じるのである.

ところで、米国の場合、メデアの記事や論評が、小さな政府思考の保守(共和党系)と大きな政府思考のリベラル系(民主党系)に分かれており、国民は,メデアの報道スタンスを承知しているのである.

日本の場合、新聞社は政治思想で新聞を作り、その配下にある民間テレビ局は,これを流す、と言う構図があって、左系は政権打倒、右系は政権維持、の方向で、記事や論評が発信されているのである.

あえて日米の違いを言えば、上述のように、米国では、憲法や安全保障政策や資本主義経済体制を共有した上で、大きな政府、小さな政府と言う政治理念が分かれており、それぞれの視点で報道や論評が行われている事を国民は承知しているのである.

一方、日本では、次の特徴がある.右翼系、左翼系、と政治思想に隔たりが大きく、政治理念を共有している部分がない対立である事、憲法から安全保障、経済政策に至って、いつも「入り口論」に議論が終始する事、打倒政権運動の一貫であらゆることに印象報道がある事、報道においても、自らの政治理念を公言する事はなく,客観報道を装って主観報道や印象操作が行われる事、等である.

こんな事になるのは、残念ながら、国民において、国家像や国家の向かう方向が、いまだに定まっていない、じっくり議論していない、事が根本にあるように思う.

又,各新聞社が行う世論調査も、新聞社によって結果が違う.都合の良い結果が出るようにアンケートをしているからである.その意味で、各新聞社の世論調査結果発表も、大事な印象操作だとも言えるのである.

一方、印象操作の頻度に比例して、ネットでの批判、反論が多くなっているように感じる.事実、ネットで世論調査をしている人たちの発表によると,安倍政権支持率が50%を超えていると言うのである.

信憑性は判断できないが、その内、新聞社の意図的な世論調査より、ネット内のビッグデータを使った世論調査が主流になるかも知れない.試してみる価値がありそうである.

そんなわけで、自分としては、印象操作に左右されることなく、何が重要かを判断したいと思っているのである.国会論議も、そうあって欲しいと願っているのである.印象操作による点取り合戦は場外リンクで行って欲しいものである.

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2017.03.30

466 新年度、気分転換に頭の体操を

気分転換に二つの問題を紹介したい.

問題1.何か変だぞ!と頭をかしげる問題

下図の問題は、毎年の新入社員に、5月連休明けまでに解答を求めた問題である.

Photo_5

残念ながら正解を出した新入社員はいなかった.そんなわけで、答えを出せなくても,考える事が頭の体操になる問題である.

問題2.エー!と絶句する問題

この問題は誰でも出来る問題である.手順は下図の通りだが、この問題を解いた時、誰しもが、こんなことがあるのかと、絶句すると思う.

Photo_6

飛行機がクラッシュして(紙飛行機を図の破線のように真横に切る),機体がバラバラになって落下.墜落現場は機体(紙片)が散乱しているのだが、このバラバラになった機体(紙片)のすべてを使って、この情景を表す英語の言葉を作る事が出来る.さて,その言葉とは?.

これが問題である.解いた人は、その答えに、驚愕し,絶句すると思う.同時に、これを発見した人はノーベル賞ものだと思うはずである.

(尚、当ブログに、2問の回答をコメントしないで下さい.コメントをされても,当方で削除させていただきます.)

 

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2017.02.07

462 PostーTruth 考

’Post-Truth’は 2016年の英国流行語だそうである.意味するところは、’真実より感情’’真実は二の次’の時代になったと言う意味の様である.具体的には、英国国民投票による’英国のEC離脱’’米国大統領選のトランプ氏の当選’を指しているようである.

私の感じるところ、国民投票や大統領選で,’真実より感情,歪曲,嘘’がまかり通ったと思うのである.アジテイターが良く使う、ハッタリ,強弁の説法が,ナショナリズムに火をつけて、世論が動いたのだと思う.あまりの効果にアジテイター自身が一番驚い.ていたかも知れない.

両方とも、予想を覆された知識人から見ると、’どう考えても、そうはならない’と思った事が現実に起きてしまい、唖然としたと思う.そこで、’真実が伝わらない’’真実の時代は終わった’’感情や嘘の時代が始まった’と捨て台詞を言うように、この言葉を吐いたのかも知れない.しかし、この言葉が言い得て妙なだけに、2016年の英国の流行語になったのだと思う.

私見によれば、この’Post-Truth’現象が国民投票や大統領選挙の情報戦みならず、日常の政治、行政、企業、あるいは個人の発信にも、紛れ込んで、すでに、’Post-Truth’現象に、ドップリ浸かっているかも知れないのである.

古来より、このような情報操作、世論操作はあったと思うが、現在の情報社会の中では、いとも簡単に情報が飛び交うだけに、’Post-Truth’現象が起こりやすい環境にあると思うのである.言い換えると、情報社会が’Post-Truth’現象を加速させているとも考えられるのである.

一方、情報社会は歪曲、嘘に対し、反論する事も可能であり、結果として、情報が真実に近づく可能性もある.しかし、その保証はない.結局,事実か、歪曲か、嘘かは、読み手の判断次第と言う事になると,’情報社会の危うさ’は結局、野放しになるのである.言うなれば、情報社会の危うさを抑制する,ビルトイン スタビライザー(見えざる手)は存在しないと言う事になるのである.

もしかすると、我々は、真実こそ大事だと言う概念に凝り固まっているのかもしれない.情報社会の危うさや歪曲、嘘の氾濫を危惧するのは、真実がゆがめられる事の不安から来ている.

しかし,何が真実か、わからないのが実態である.真実だと主張しても、そこに、歪曲や嘘がまぎれこむ事だってある.

そう考えると、真実が重要ではなく,情報バトルが重要だと言う事になる.それがビルトイン スタビライァーとなって,世論を形成すれば,’Post-Truth’の意味は’真実より世論’と言う事になる.その事は、情報社会や思想、言論の自由と合致するのである.

それをポピュリズムと言うのかも知れないが、それが民主主義の基本である.同時に,情報バトルと言うビルトインスタビライザーが機能していれば、情報社会、言論の自由、世論、に内在する危うさを気にする必要がなくなるのである.

そうなると、英国知識人が,あってはならないとして、皮肉で言ったと思われる、’Post-Truth’と言う言葉の意味が,'真実より世論’と言う意味になって、あり得る現象、肯定的な言葉に変わってしまうのである.

この意味の変更に、英国知識人は、又、唖然とするかもしれない.又,’世論の危うさ’を感じている日本の知識人や官僚、あるいは政治家も,’Post-Truth’(真実より世論)の時代の到来に否定的になるかも知れない.

いずれにせよ,今日の情報社会と言うものは、好むと好まざるとにかかわらず,’真実より感情’,’真実は二の次’と言う危うさを超えて,’真実より世論’の時代に向かわせると思うのである.

こんな思考の整理で良いのだろうか.頭が疲れたので,解のない議論は、これで終わりにしたい.

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2017.01.06

456 2017年は混沌の時代、’創発’がキーワードか

創発の代表的な現象である’群知能’について、先ず、触れてみたい.

無数の鳥や魚が大編隊を組んで、大空や海中を、すごいスピードで、縦横無尽に飛んだり、泳いだりしている.決して、お互いが、ぶつかる事はない.又、多数のホッケの群れが海中に竜巻のような柱(ホッケ柱)を作ったりもする.

蟻は餌から巣までの最短距離の経路を見つけ、多くの蟻が,その経路を通る.多数の蟻や蜂は立派な巣を作くったりもする.数十から数百対の足を持つムカデがスムーズに走行するのも見事である.いづれも、子供のころから,どうして、そんな事がな出来るのかと,不思議だったのである.

これらの現象は,それぞれの生物が、編隊を組もうとか,身を守ろうとか、こんな形の巣を作ろうとか,を意識して行動しているわけではないのだと言う.勿論、指示を,出している、賢いリーダーがいるわけでもないのである.只、鳥や魚は数個の行動ルール(習性)に従って動いているだけだと言うのである.

同じように、ムカデも歩くために脳が多くの足に指令を出しているわけではなく、それぞれの足が持つ行動ルールに従って動いているだけで,それが集合体となると歩く動作になるのだと言うのである.

このように,数個のルール(習性)しか持たない個体が群れる事によって、予測できない新たな機能が創発されているのである.この知能を群知能(Swarm Intelligennce)と呼んでいるのである. 

(創発とは局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される、と言う現象を言う.)

この自然の生き物が持つ群知能を製品に取り組もうと、元になる行動ルール(習性)を解明しようとする研究は30数年程前から始まった様である.そして1987年、CG用ソフトとしてBOIDS(ボイド)が開発されると,鳥や魚の行動ルール(習性)を解明する事が簡単になったのである.ルールを変えながら,その群行動をCG映像で確認できるからである..

具体的には,個体に①他の種類の鳥(魚)から離れる事,②同類の鳥(魚)と一定の距離を保つ事(衝突防止),③一定の距離を持つ鳥(魚)と並行に飛ぶ(泳ぐ)事、と言う 3個のルールを与えてコンピュータ上で数千の個体を動かすと、リアルの映像と同じような大編隊の動きが,CG映像として再現されるのである.

このCG映像化の技術は多くの映画に使われているのである.同じように、ホッケ柱も,ホッケに数個の行動のルールを与えるだけで,ホッケ柱のCG映像が出来るのである.勿論、群知能はCG映像作りだけでなく、多くの製品に組み込まれ始めているのである.

しかし,動物毎の行動ルール(習性)がすべて解明されているわけではない.例えば,ハチの巣や亀の甲羅が正6角形で出来ているのは、無駄な空間を作らず、一つの型の面積を出来るだけ大きく、しかも外周の長さは出来るだけ短く、強度もある形、だからである.これは進化の中で出来あがった知恵だとしても、蜂の大群を構成している個々蜂が、どんな行動ルールを持っているのか解明されているわけではない、蟻の巣にも同じ事が言えるのである.

そんなわけで、動物の群知能には興味を持つのだが、解明できている鳥や魚、等の行動ルールから想像できることは,戦闘機やドローンに数個の行動ルールを与えるだけで、自動的に,編隊を組んで飛ぶ事が出来のではないか、あるいは、高速道路を走る車に数個の行動ルールを与えるだけで、自動運転ができるのではないか,又、多足歩行ロボットの各足に、簡単な行動ルールを与えるだけで、障害物があっても歩けるロボットが出来るのではないか,と想像するのである.

もっと夢のあることを言えば、人間の細胞とか,免疫に、行動ルールがあって,その集合体に群知能があって,それが人間の体を支えたり、壊したりしているとしたら、細胞や免疫の行動ルールを解明すれば、ガン細胞を死滅させることができるかも知れないのである.

一方、人間は大きな頭脳を持っているだけに,多くの人が集まっただけで,群機能のような,統一された、再現性のある行動をとる事はないと思うが、多くの人の行動が複雑に組織化する事で,予測できない創発的な価値観や行動が生まれる可能性は否定できないのである.

今年は国際政治も国際経済も、あるいは,価値観も、これまでの秩序が崩れて,まさにカオス(混沌)の時代に突入するのではないか、と感じるのである.

そうだとすると、カオス状態ならばこそ、群知能,AI、脳科学を活用した,創発的な新製品が出たり、人間行動のビッグデータで行動の予測が出来たり、新しい創発的な価値観や行動が現れたり、何が飛び出すかわからない年になりそうである.

これまで、世の中は、パソコン、インターネット、スマートフォン,あるいは、製品のデジタル化の発展で,産業構造や人間の行動が大きく変化して来た.この変化は技術革新の予想の中で、想像して来た現象である.これからは、予想だにしない『創発』が今年のキーワードになる予感がするのである.

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2016.12.22

455 東京五輪4者協議会の感想

12月21日、東京五輪4者協議会が開催され、組織委員会から、次の発言があった.

①オリンピック総額費用について(第一次概算見積)

・ハード  6800億円(恒久施設 3500億円、仮設 3300億円)
・ソフト  8200億円(運営費)

・予備  1000億円~3300億円

・合計 1.6兆円~1.8兆円

この発言に対し、協議会としては、過去の3兆、2兆、と言う数字をリセットし、今後、この数字がベースになって,マネージメントされるとした.

都知事より、予算の一元管理体制を作りたいとの発言があった.IOCより、縮減への感謝と、更なる縮減を要望された.

②予算分担について

組織委員会が5000億円負担するので、残り、1.1兆円~1.3兆円を東京都、準会開催自治体、国でどのように分担すべきか早期に決定すべきだと発言.

この発言に対し、都知事より,東京都、組織委員会、国で1月より検討に入りたい、との発言があり、了解された.

私の感想

この4者協議会を聞いて、依然として,組織間のもやもやを感じたので、述べてみたい.

① 組織委員会の姿勢への疑問

組織委員会は,これまで、IOCの出先として、オリンピック全体を取り仕切るような発言をしてきたが、その姿勢は今でも、変わっていない.相変わらず,競技場や運営に関して、組織委員会が仕切り,その費用は行政が負担すると考えているようである.構図的には組織委員会の下に東京都や国があるような態度である.

しかし,現実はオリンピックの収入の何倍もの公金が必要であり、もはやIOC,組織委員会が意図する独立採算事業ではなく,行政が仕切る公共事業になっているのである.

従って、行政の下部組織として組織委員会が位置づけられるのである.当然、オリンピックと言う公共事業への公金支出は、都知事、都議会、あるいは政府、国会の判断で行われるのであって,IOCや組織委員会が勝手に公金の額、使い道を決める事は出来ないのである.

この当たり前の構図からすると、全体予算を組織委員会が発表する事、事態がおかしいのである.本来なら、行政の判断に基づいて、都知事、もしくは、政府が発表するべきなのである.

更に言えば,今回の組織委員会の説明で,組織委員会が”5000億円負担するから、残り,1.1兆~1.3兆は行政が負担せよ”は間違いである.

正しくは,”5000憶はオリンピックの
収入見積額であり、この公金である収入を組織委員会の活動費に勝手に使ってはならないからである.組織委員会の活動費は更なる削減に向けて,1.6兆~1.8兆の中に位置づけられるのである.

どうやら組織委員会は自分たちの収入で自分たちのやる運営費に供されると勝手に思っているようである.独立採算の事業だとの幻想がまだ残っているようである.

今回、出された数字は次の算式が出来ただけである.

総額(1.6兆~1.8兆)-収入(5000憶)=公金負担額(1.1兆~1.3兆)

この算式で、総額をどう減らすか、予備費をどう見るか、収入をどう増やすか、その結果、公金負担額が有効性から見て納得されるのか、の評価になるのである.公金負担額の分担は次の議論になるのである.是非、3者協議会で,この議論をして欲しいのである. 

以上の様に、依然として、IOC、組織委員会の認識、役割と行政の認識、役割とが噛みあっていないのである.

② 政府の姿勢への疑問

そもそもオリンピックを東京都が招致したのだから、”国の負担を要求する場合は国でなければならない理由を東京都が説明する事が大事だ”と相変わらずオリンピック担当大臣は言うが、全く役人根性そのままである.IOCの陳腐なスキームを盾にした発言だと思うが、オリンピック開催は他人事のように考えているのである.

IOCのスキームがどうあれ、東京オリンピックは日本全体に有形、無形の効果を上げる為に開催されるのであって,国を挙げての事業である.この認識が無ければオリンピック担当大臣は失格である.IOCと国が契約しているほどの認識が必要だと思う.

従って、政府としては、日常以上の安全対策の充実は勿論だが、東京オリンピックの目標をもう一度共有し,その為の財政出動や,東京都、準開催自治体の財政支援も積極的に考えるべきだと思うのである.現在の政府の姿勢は最大の課題かもしれない.


実質予算の分担案

1月から東京都、組織委員会、国で協議することになったが、
次のような分担案はどうだろうか.バランスが取れていると思うが.

・ハード(新設、仮設)は所有自治体、国が負担
・但し,仮説費用は国が負担(特別交付金等)
・ソフト(運営費)は内容ごとに東京都、組織委員会、国が負担
・予備費(想定外費用)は国が用意
 

本来なら、予算の分担問題はオリンピック予算策定前に決めて置く話だと思うが、オリンピック予算が、どれくらいになるかわからない段階で、分担方式を決める事は現実的ではないとも感じるのである.そこで、大枠のオリンピックの予算を見て、上記の案を考えたのである.この考えで、具体的な分担内容を議論したらどうだろうか.

④ この実質予算額(1.1兆~1.3兆)が評価できない問題

根本的な問題だが、

前ブログ 454 東京五輪の財政負担が納得される条件(16・12・06)

でも述べているが、国民や都民が納得できる条件(有形、無形の有効性)が述べられていない事から、実質予算額を評価できないのである.

そもそも東京オリンピックの目的がはっきりしていない事が大問題なのである.早急に、国民、都民が共有できるコンセプトを示すべきである.

又、オリンピック予算と言っても、一般の公共事業に付け替えられたら、オリンピック予算は守られたように見えるが、実際は増大することになる.逆に、オリンピック予算になんでも突っ込まれたら,公金が無駄に使われる事になるのである. 

れでは実質予算と有効性の評価が出来なくなるし、オリンピックの予算管理も空洞化するのである.そんなことにならない様、透明性をもって、しっかり管理すべきだと思うのである.

何れにせよ、民主主義の基本は、実質予算額を都民、国民に納得してもらう為には効率化内容や有形、無形の有効性を説明する事である.当然、議会の審議には不可欠である.

以上、感想を述べたが、やっぱり、日本は,巨大プロジェクトの組織化や役割体系化が不得手で、不確実性ばかりが言い分けのように聞こえてくるのである.

全体構想問題、国立競技場問題、エンブレム問題、オリンピック組織体制問題、予算問題、等々に引き続いて、まだままだ、問題が続いて出そうである.



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